『名探偵コナン』(めいたんていコナン、英: Detective Conan)は、青山剛昌原作の推理漫画『名探偵コナン』を原作としたアニメ作品
概要
沿革・内容
1996年1月8日より、讀賣テレビと東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)の制作で、讀賣テレビ・日本テレビ系列にて放送開始。日本テレビ系列において、全国同時ネット放送の30分レギュラーアニメ番組としては最長寿作品である[注 1]。トムス制作のテレビシリーズでは『それいけ!アンパンマン』に続いて放送が20年を突破した。
物語の本筋に当たる黒の組織関連のエピソード以外、個々のエピソードが基本的には独立していることから、アニメオリジナルのエピソードを挿入しやすく、「アニメが原作に追いつく」といった事態を回避できるという理由も重なり、放送は長期化している[注 2]。2015年以降は、原作の長期休載などもあり、アニメオリジナルエピソードが放送される頻度も増加している。
基本的には単行本化された事件が放送されているが、単行本化前の事件が放送されることもある[注 3]。アニメ化の順番は原作と多少異なり、原作からアニメ化するまでの間隔が長い作品もある[注 4]。また、DVD収録時にはテレビ放送時と順番が異なる場合がある。原作のパラレルワールドに当たる「名探偵コナン特別編」からアニメ化された話は、第86話の「誘拐現場特定事件」、第113話「白い砂浜殺人事件」の2回のみである[注 5]。
アニメオリジナル・劇場版・OVAで登場したキャラクターや設定が原作に取り入れられたり、原作者・青山剛昌に了承を得たうえでアニメで先行して描かれることなども多い。劇場版の公開時には、同時期に連載中の原作で劇場版に関連した内容が描かれることがある。
放送開始当初は1話完結形式であったが、事件の複雑化で1話で解決できないことも多くなったことや、1つのエピソードをより重厚にするため、第22話以降は2話以上の構成にされる場合が多くなった。1話完結形式が通例だった当時は原作のシーンの一部がカットされることが多かったが、2話構成が通例になってからはそのようなことはほとんど無く、ほぼ原作通りとなっている。各回のネーミングは、2話連続の場合は「前編」「後編」とすることが多いが、それぞれにまったく別のタイトルをつけることもある。3話以上連続の場合は、「事件編」「疑惑編」後に「推理編」「解決編」など、各回別々のサブタイトルが付けられることが多い[注 6]。番組開始時はサブタイトルにほぼ毎回「○○殺人事件」が付いていたが、第140話以降はそういうサブタイトルは少なくなった。この理由について、プロデューサーの諏訪道彦は「殺人を見てねって言いたいんじゃないし、謎解きを見てほしいから」と述べている[2]。
キャラクターの初登場時や単発のゲストキャラクターの場合、「半透明の座布団[注 7]に白抜きでふりがなが振られた名前テロップ」を挿入している[注 8]。これは原作においての名前表記を踏襲したもので、配置は上部に名前と年齢で下に小さく職業が表記されているが、放送開始後からしばらくの間は職業が名前よりも上に来ていたり、テロップの大小・座布団の有無・フォントが回によっては違いが生じるなど、安定していなかった。
作中の方言については、服部平次役の堀川りょう(大阪府出身)・遠山和葉役の宮村優子(兵庫県出身)など現地出身の声優を抜擢したり、京都弁・鳥取弁・土佐弁などはアフレコに方言の監修者を呼んだりするなどの方針を採っている。外国語(特に英語)を話す登場人物には、母語話者を声優に起用することもある。会話については日本語に翻訳されることが多いが、一部シーンではそのままになっており[注 9]、外国語の会話シーンには日本語の字幕が出る。
放送枠が月曜19時台だった当時、関西地区では25%近い平均視聴率を記録していた時期もある[4]。
原作とアニメの相違点
ゴールデンタイムや全日帯で放送するにおいて相応しくない表現は、削除されたり変更されたりすることがある[注 10]。例を挙げると、原作では「慙愧の念」[5]や「色情魔」[6]などという幼年層には難解な言葉や、ジンとベルモットの肉体関係を暗示する台詞があったが、「慙愧の念」は「悔い」に、「色情魔」は「浮気男」にそれぞれ変更され、ジンとベルモットの間柄についてのシーンは削除されている。このほか、原作で散見される「死体」という台詞も、アニメでは「遺体」に変更されている[注 11]。また、ビートルズの曲といった版権関係の台詞も、一部変更されることがある。
放送当初から事件現場の血は凄惨な印象の赤い血でなく、黒い血にする配慮が取られていた[注 12]。2000年頃からは原作では開いていた被害者の目がアニメでは閉じていたり、遺体がシルエットのように表現されたり一部のみ見せたりするなど、本作と同じく漫画からのアニメ化作品である『金田一少年の事件簿』と同様に凄惨な描写は抑えられるようになった。なお、劇場版では血や遺体などが原作と同様に描写される個所があるなど、若干緩和されている。
放送開始当初、ストーリーの核心である「黒の組織」が絡む話については結末の改変が見受けられた[注 13]。また、同じく放送開始当初は少年探偵団を原作での出番が無かった話にも登場させる改変が見受けられたが[注 14]、やがて無理に登場させることはなくなった。
番組編成
現在の番組フォーマットは「アバンタイトル→オープニングテーマ→提供クレジット(オープニングと連動)→CM→サブタイトル→本編Aパート→アイキャッチ→CM→アイキャッチ→本編Bパート→エンディングテーマ→本編Cパート[注 15]→次回予告→提供クレジット→Next Conan's HINT→エンドカード」である。文字多重放送を実施[注 16]。また、デジタルリマスター版の放送回では副音声解説放送を実施している。
アバンタイトル
2009年4月4日放送分より、アバンタイトルを流すようになった[注 17][注 18]。2008年10月20日放送の第515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術(テレポーテーションマジック)」から冒頭数秒間、右上に番組ロゴを表示しており[注 19]、1997年12月のポケモンショック発生以降は画面下部に(月曜時代はAパート開始時)に「コナンからのお願い」として視聴注意テロップを表示している。
提供
提供読みには当初読売テレビの汎用アナウンスが使われていたが、開始数年でコナンが読み上げるものになる。途中より「この番組は」から「『名探偵コナン』は…」と読み始めるようになった。日本ガス協会の筆頭スポンサー降板後は、スポンサー名読み上げ部分をカットし前後の部分(「『名探偵コナン』は…」と「ご覧のスポンサー…」以降の部分)を繋ぎ合わせたものを使用している。ロート製薬が一時的に筆頭スポンサーを務めた際には社名読み上げを復活させていた。なお、ブシロードが筆頭スポンサーを務め始めてからも、社名は読み上げられている。提供クレジット中は基本的に静止画であるが、ハイビジョン制作への移行直後はショートアニメになっていた時期がある。
本編
映像
サブタイトルは扉が開いた後に表示され、アイキャッチは本編Aパート終了時に扉の閉じる音が鳴った後に扉が閉じると同時に右下にタイトルロゴが表示され、本編Bパート開始時に扉が開くというものである。扉は1996年1月22日放送の第3話「アイドル密室殺人事件」からは本編Aパート終了時に扉の閉じる音がリニューアルされ[注 20]、2002年11月4日放送の第299話「友情と殺意の関門海峡(前編)」からは本編Bパート開始時に鍵の開く音が挿入された[注 21]。2001年1月8日放送の第219話「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」からはCGに移行された。CGへ移行した際にサブタイトル表示場面の内容が遠い所に変更され、同年1月15日放送の第220話「偽りだらけの依頼人(前編)」からはタイトルロゴの色が白からカラー表示(劇場版と同じ色)に変更されている。2002年3月11日放送の第271話「隠して急いで省略(前編)」からはオープニングが、同年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」からは本編が、同年7月29日放送の第288話「工藤新一NYの事件(解決編)」からはエンディングがそれぞれセル画によるアナログ制作から本格的にデジタル制作へ移行された[注 22]ほか、当期間中の2006年10月23日放送の第453話「因縁と友情の試写会」からは本編・次回予告・後提供の背景・Next conan's Hintとエンドカードが、同年11月26日放送の第457話「園子の赤いハンカチ(前編)」からはオープニングが、12月4日放送の第459話「怪人ガチガチ規則男」からはエンディングがそれぞれ本格的にハイビジョン制作へ移行され、それに伴い、扉のCGが現在のものに変更され、タイトルクレジットもOPと同じ現在のものに変更された。なお、オープニング・エンディングのハイビジョン移行まではその部分だけ地上デジタル放送では額縁放送となり、途中のダイジェストもSDにサイドカットして対応していた。
音楽
2007年1月15日放送の第460話「1年B組大作戦!」からサブタイトル場面、次回予告、本編BGMなどがリニューアルされた[13]。サブタイトル場面のBGMは同年4月16日放送の第469話「怪盗キッドと四名画(前編)」にも1度変更され、同年7月30日放送の第481話「山姥の刃物(前編)」から現在も使用されているものに変更された。次回予告、Next conan's hint後のミニコントのBGMは、同年7月9日放送の第478話「リアル30ミニッツ」より、現在も使用されているものに変更された[注 23]。本編BGMは、同年7月23日放送の第480話「黄色い不在証明」より再度リニューアルされ、現在も使用されている新バージョンへ完全に移行した。この新しいBGMは曲名の最後に「'07」と付けられているのが特徴で、2006年までに存在していた楽曲をベースにアレンジされているが、過去の全楽曲がアレンジされたわけではない。なお、『名探偵コナン TVオリジナル・サウンドトラック Selection BEST』にもアレンジされた全曲が収録されているわけではなく、全容把握は難しいものとなっている。またこれに伴い、2006年まで流れていたオリジナル曲は以後使用されなくなっている。2009年8月8日放送の第544話「不協和音を奏でる手」からは、テレビアニメシリーズ専用の楽曲が新たに制作され、現在も併せて使用されている。
次回予告
セル画制作時代は、サブタイトル表示画面は当初薄めのブルーバックに次回のサブタイトルが表示されていた。また、この形式は、長期シリーズの「赤と黒のクラッシュ」の次回予告でも使用された[注 24]。第13話終了後(第14話予告)以降は長年にわたり少年探偵団[注 25]が登場しており、サブタイトルは黒板風の背景に表示されていたが、デジタル制作移行後は色のないコナンの顔のアップが入っているフレームのようなものをバックにサブタイトルが表示されていた[注 26]。第504話終了後(第505話予告)からは現在も使用されている蝶ネクタイ型変声機と犯人追跡メガネ[注 27]をバックにサブタイトルを表示するものに変更された。
劇場版や他番組の宣伝などがある場合は、次回予告が5 - 20秒程短縮される[注 28]。また、電話プレゼントを行う場合はエンディングのダイジェスト部分に次回予告が挿入され、Cパート終了後またはエンディング終了後すぐに提供クレジットが表示される。
Next Conan's HINT
次回予告の後には「Next Conan's HINT」と題して、次回の事件解決のヒントとなるものやシチュエーションが1つ紹介される。セル画制作時代は、登山道らしき道の途中にサイレンがついた案内板があり、そこにヒントが表示されているものをコナンと蘭が見つめるというものだった。デジタル制作移行後は幾度となく変更されており、現在はレンガの壁にペンキが塗られ、そこにヒントが表示されているというものである。その後すぐに4 - 5秒程度のエンドキャッチの静止画[注 29][注 30]に切り替わり、各回に出演した声優数名によって次回のヒントや映画情報、放送時間の変更などを題材としたショートトークが行われる。第1話から一回の休止もなく続いている[注 31]が、当初はコナンと高木の2人だけが出演していた。内容もヒントの後はコナンが次回の案内をするのみで、高木はタイトルコールだけの出演だった。開始から数ヶ月後には、出演者も蘭を最初に他のキャラクターが登場し始め、現在に至る。「アンコールスペシャル」や「デジタルリマスター特別版」の際にも新規に制作されており、放送開始前だったため設定されていなかった第1話のヒントも、2009年の再放送時に改めて設定された。一時期配信された「名探偵コナンラジオ」のトークによると、高木刑事・小嶋元太役の高木渉が、チーフプロデューサーである諏訪道彦に「何かやりたい」と言ったのが始まりであり、各回ごとの担当はコナン役の高山みなみがその場にいた声優たちの中から気分で決めていることが明らかになっている。また、ラジオが配信された2011年の時点では当時のプロデューサー・北田修一がトークの原稿を作成していたものの、5秒ほどの尺に収まらないことが多いことから、結局高山ら声優陣によって大幅に改変されているという。
制作体制
2019年現在、放送開始から20年以上経過していることもあり、多くのスタッフが入れ替わっている。放送開始時の1996年から現在も務めているスタッフは、企画の諏訪道彦[注 32]、音楽の大野克夫、音響効果の横山正和、脚本の宮下隼一、ストーリーエディターの飯岡順一、絵コンテ・演出の山本泰一郎[注 33]、キャラクターデザインの須藤昌朋[注 34]、作画監督の河村明夫(かわむらあきお)、佐々木恵子[注 35]、牟田清司[注 36]、増永麗[注 37]、デザインワークスの宍戸久美子[注 38]、特殊効果の林好美、編集の岡田輝満である。
色彩設計
2000年3月13日放送の第184話「呪いの仮面は冷たく笑う」をもって平山礼子が降板。平山は1994年10月17日に放送された『魔法騎士レイアース』から5年半に渡り、月曜19:30のアニメの色彩設計を務めて来た。同年4月10日放送の第185話「殺された名探偵(前編)」より、それまで色指定を務めていた平出真弓が後を引き継いだ。平出は今まで担当していた所属スタッフと共に、2003年10月4日より放送が開始されたMBS制作のアニメ『鋼の錬金術師』に専念するため、2003年8月18日放送の第332話「疑惑の辛口カレー(後編)」をもって降板。それまで色指定を務めていた中尾総子が後を引き継いだ。中尾は放送枠変更に伴うスタッフ大幅入れ替えの影響で2008年5月19日放送の第504話「赤と黒のクラッシュ 殉職」をもって降板。同年6月16日放送の第505話「弁護士妃英理の証言(前編)」から現在に至るまでは海鋒重信が務めている。
キャラクターデザイン
1996年から2004年までと2008年以降のアニメ本編、劇場版全作品は須藤昌朋が担当しており、2004年から2008年までのアニメ本編はとみながまりが担当していた。そのため、2004年から2008年まではアニメと劇場版はデザインが異なる状態であった。須藤ととみながのキャラクターデザインは、配色や容姿がかなり異なる。また、放送初期ではその回の作画監督によってキャラクターの顔の描き方が若干違っていた。特に最初期に作画監督として参加していた大河原晴男は、当時の他の作画監督と比べて特徴的なキャラクターの描き方をしていた。
美術監督・背景
放送開始当初から石垣プロダクションの渋谷幸弘が務めていた。その後、2002年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」より、デジタル彩色への移行を機に渋谷は劇場版に専念し、美術設定を務めていた光元博行が後を継ぐ。そして、2004年7月26日放送の第368話「魔女の棲むお菓子の家」をもって石垣プロは劇場版に専念するために脱退し、同年8月2日放送の第369話「ツイてる男のサスペンス」からスタジオ・イースターがテレビシリーズの美術監督及び背景を受け持つこととなった。美術監督はその後数回交代を重ね、2008年10月20日放送の第515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術」より現在に至るまでは東潤一が務めている。
撮影
1997年3月17日放送の第52話「霧天狗伝説殺人事件」をもって、共同撮影を行っていた高橋プロダクション (T2 studio) が脱退している。
監督
開始当初より監督を務めていたこだま兼嗣が1998年9月21日放送の第118話「浪花の連続殺人事件」をもって降板、総監督についた。これに伴い、初期から絵コンテ・演出として関わっていた山本泰一郎が監督を引き継いだ[注 39]。なお、こだまは2001年10月8日放送の第252話「絵の中の誘拐犯」をもって総監督を降板し、以後テレビシリーズに関わっていない[注 40]。2003年5月5日放送の第318話「幸運のシガーケース(前編)」から劇場版シリーズの演出を務めていた佐藤真人が監督補となり、同年8月25日放送の第333話「似た者プリンセス(前編)」より、山本から監督を引き継いだ[注 41]。2008年6月16日放送の第505話「弁護士妃英理の証言(前編)」からは初期に脚本・絵コンテ・演出として関わっていた於地紘仁が監督を引き継いだ。2012年7月12日放送の第666話「雨の夜の脅迫者」をもって於地が降板すると、山本泰一郎が監督に復帰し、現在に至る
放送体制
1996年1月8日より、月曜夜7:30の枠にて放送が開始される。
1996年4月8日放送の第11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」にて、シリーズ初の1時間SPが放送される。
1998年3月23日放送の第96話「追いつめられた名探偵!連続2大殺人事件」にて、シリーズ初となる全編フルデジタル制作の2時間SPが放送される。
2000年3月13日放送の第184話「呪いの仮面は冷たく笑う」にて、シリーズ初のアニメオリジナルストーリーの1時間SPが放送される。
2002年4月1日放送の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』は19:00 - 21:09での放送。初めて21時をまたいで放送した。その後も月曜19:30時代に一部の作品は21:00をまたいで放送している。
2003年9月22日からは、本放送の枠で過去に放送したエピソードを時折「アンコールスペシャル」や「デジタルリマスター特別版」と題して事実上の再放送を行うようになった[注 44][注 45]。それ以降、年に決まった数でデジタルリマスター特別版を放送している。セル画製作時代の作品が中心だが、2010年4月3日放送の「奇抜な屋敷の大冒険 封印編(デジタルリマスター)」で初めてデジタル制作作品の再放送を行い[注 46]、2011年3月26日放送の「1年B組大作戦!(デジタルリマスター)」で初めてハイビジョン制作作品の再放送を行った。
2003年以降、一部の年を除いてその年の最初の放送の冒頭部分で、コナンなどのキャラクターたちによる新年の挨拶が放送されるようになる。これが定着してからは、コナンが前年の放送や映画・イベントの振り返りと御礼を述べるようになった。
2006年10月2日の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』は18:45 - 20:54で放送されたが、テレビ大分とテレビ宮崎は19:00 - 20:54での短縮版で放送された。また、12月25日の劇場版第7作『迷宮の十字路』は、テレビ大分とテレビ宮崎だけ「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」に差し替えられた。
2006年10月23日放送分(第453話「因縁と友情の試写会」)からはハイビジョン制作に移行した。地上アナログ放送では当初13:9レターボックスで放送され、2010年4月10日から2011年7月23日まで16:9レターボックスに移行して放送した[注 47]。
2007年4月16日からはほかのアニメに先駆けてデータ放送を開始する。遅れネットとなったテレビ大分では連動データはないが、データ放送というクレジットは表示される。
2007年9月10日放送分をもって『結界師』が19:00 - 19:30での放送終了と深夜枠移動に伴い、同年10月15日 - 12月17日にかけては『秋のミステリースペシャル』『黒のミステリースペシャル』と題して、期間限定で1時間枠に拡大した[注 48]。後のアニメ『ヤッターマン(リメイク版)』が2008年1月14日に開始されるまでのつなぎ番組としての位置付けもある。
放送開始から2008年9月8日までは月曜夜7:30にて12年9か月に渡って放送した。2008年10月20日より月曜19:00 - 20:00の『アニメ☆7』枠内での放送となり、11月10日からは『ヤッターマン』との放送順が入れ替わって19:00 - 19:30ごろまでの放送となった。ただし、エンディングテーマもしくはCパートの終了後にステブレレスでそのまま『ヤッターマン』を開始するため、次回予告と「Next conan's HINT」は『ヤッターマン』の終了後に放送されていた[注 49]。
2009年4月より、平日19時台で生放送の帯バラエティ番組『サプライズ』の放送が開始されたことに伴い、放送時間を4月4日より毎週土曜日の18:00 - 18:30に移動した[注 50]。したがって、日本テレビ・読売テレビ系列のゴールデンタイムから両局が制作するテレビアニメが消滅することとなった。読売テレビではこの放送枠を「土6(ドロク)」枠と称している[注 51][注 52]。
2011年8月から2012年12月までの期間、同放送枠にて「怪盗キッド祭り」と称し、不定期に『まじっく快斗』が放送されていた。
詳細は「まじっく快斗#テレビアニメ」を参照
2013年8月24日放送の「テレビ局殺人事件」(デジタルリマスター版)では番組開始以来初の副音声解説放送を実施。以降、デジタルリマスター版の放送回に限り解説放送が行われている[注 53]。
2014年3月29日放送の第734話「ジョディの追憶とお花見の罠」は、17:30枠の『宇宙兄弟』終了から次番組『金田一少年の事件簿R』開始までのつなぎとして、17:30 - 18:30の拡大枠で放送された。
2016年1月9日と翌週16日にはテレビシリーズ20周年を記念し、2週連続1時間アニメオリジナルスペシャル「コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」が17:30 - 18:30の拡大枠で放送された[23][24]。
2019年1月5日と翌週12日には、3年ぶりの2週連続1時間スペシャルとして原作の連載1,000話を記念した「紅の修学旅行編」が17:30 - 18:30の拡大枠で放送された[25][26][27][28][29][30][注 54]。
2019年8月31日放送の第952話「迷宮カクテル(前編)」が、この日をもって稼働を終了する読売テレビ初代OBP社屋からの最後の回となった。また、31年間同社屋から送出された最後の読売テレビ制作の全国ネット番組にもなった。
以前は春季・秋季・年末年始の改編特番で休止する週が多かった[注 55]が、毎週土曜日夕方に移動した2009年4月以後は年末年始以外は極力休止とせず、18:30開始の毎年春・秋に放送される期首特番、日本プロ野球開幕戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズのナイター中継時、毎年8月最終週の『24時間テレビ』放送日は、放送時間を通常より30分繰り上げて17:30[31]から放送している[注 56][注 57]。なお、2013年から毎年7月に放送される大型音楽特別番組『THE MUSIC DAY』の際は休止となる。また、放送休止回数の減少により、年間放送話数も2006年から2008年までの年間30話程度から増加することとなった。しかしながら、上記の通り過去の作品の再放送が年間10話程度行われており、通常エピソードの放送数は放送初期と同様、1年に40話程度となっている。
劇場版や2時間以上のSP回の放送については、ゴールデン時代は番組改編期の月曜日のゴールデンタイムに、2009年の放送枠移動後は『金曜ロードショー』→『金曜ロードSHOW!』で放送されている[注 58]。なお、地上波の放送については放送時間の関係で、第1話をモチーフにしたダイジェスト部分を含むオープニングやエンディング、阿笠博士のダジャレクイズなどいくつかのシーンがカットされる場合がある。
スペシャル版では長編が「1話」としてカウントされるため、本作では1話あたりの尺が各話ごとに異なっている[注 59]。
CS放送
1996年10月14日から2000年9月11日までスカパー!のCS★日テレ(現在の日テレプラス)で、テレビ版を地上波との同時放送を行っていた。CS放送での放映権は2019年現在、次の通り。
アニマックス - テレビシリーズ(近年の作品が中心)、テレビスペシャル
キッズステーション - 劇場版シリーズ
日テレプラス - テレビシリーズ(初期の作品が中心)、劇場版シリーズ、テレビドラマスペシャル(『工藤新一への挑戦状』も含む)
キャスト
「名探偵コナンの登場人物」も参照
江戸川コナン - 高山みなみ
工藤新一 - 山口勝平
毛利蘭 - 山崎和佳奈
毛利小五郎 - 神谷明 → 小山力也(第553話 - )
灰原哀 - 林原めぐみ
阿笠博士 - 緒方賢一
服部平次 - 堀川りょう
吉田歩美 - 岩居由希子
小嶋元太 - 高木渉
円谷光彦 - 大谷育江
遠山和葉 - 宮村優子
怪盗キッド - 山口勝平
赤井秀一 - 池田秀一
沖矢昴 - 置鮎龍太郎
安室透 - 古谷徹
ジン - 堀之紀
ウォッカ - 立木文彦
ベルモット - 小山茉美
水無怜奈 - 三石琴乃
各話リスト
テレビアニメは1996年1月8日から讀賣テレビ・日本テレビ系列で放送されている。放送枠は2007年9月3日までは月曜19時台後半枠であったが、2007年10月15日から12月3日まで「秋のミステリースペシャル」で1時間枠に拡大された後、再び2008年1月14日から9月8日までの間、月曜19時台後半枠へ戻った。その後、2008年10月20日から2009年3月16日までの半年間の月曜19時台前半枠への移動を経て、2009年4月18日以降は土曜18時台前半枠となっている。現在、日本テレビ系列において、全国同時ネット放送の30分レギュラーアニメ番組としての最長寿作品である。
詳細は「名探偵コナン (アニメ) のエピソード一覧」を参照
スペシャルアニメ
ルパン三世VS名探偵コナン
日本テレビ開局55周年と読売テレビ開局50周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』とのクロスオーバー作品で、2009年3月27日に『金曜特別ロードショー』(2012年度からは『金曜ロードSHOW!』に改題)で初放送。
詳細は「ルパン三世VS名探偵コナン」を参照
名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜
原作『名探偵コナン』連載20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2014年12月26日に『金曜ロードSHOW!』で放送。映画『鍵泥棒のメソッド』とのコラボレーション作品で、同映画に出演した、俳優の香川照之と女優の広末涼子が同一人物の役でゲスト出演した。
詳細は「名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜」を参照
名探偵コナン コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー
アニメ『名探偵コナン』放送20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2016年1月9日と16日の2週にわたり1時間枠の前後編(アニメ第804話 - 第805話)で放送。スペシャルゲストで、歌舞伎役者の市川海老蔵が本人役でゲスト出演した[23][24]。
詳細は「名探偵コナン コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」を参照
名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵
アニメ『名探偵コナン』放送20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2016年12月9日に『金曜ロードSHOW!』で放送[32][33]。
詳細は「名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵」を参照
名探偵コナン 紅の修学旅行
原作『名探偵コナン』連載1000回を記念して製作されたスペシャルエピソード。2019年1月5日と12日の2週にわたり1時間枠の第一部「鮮紅編」・第二部「恋紅編」(アニメ第927話 - 第928話)として放送[25][26][27][28][29][30]。スペシャルゲストで、主題歌を担当する歌手の倉木麻衣が本人役でゲスト出演した[34][35][36][37][38]。
詳細は「名探偵コナン 紅の修学旅行」を参照
劇場版シリーズ
1997年4月19日から毎年ゴールデンウィーク(4月中旬の土曜日[注 60]〈第1作から第21作〉あるいは金曜日〈第22作以降〉)に公開されている劇場版アニメシリーズ。配給は東宝。
大画面という媒体から、テレビシリーズよりスケールが大きく、以下のような事柄が挙げられる。
連続殺人事件や爆破事件といった大規模な事件が主体で、爆破シーンやアクションなどの派手な演出が多い。
原作やテレビアニメ版では共演することが少ないレギュラーメンバーが勢揃いする。
登場人物が犯人に命を狙われる、爆弾が仕掛けられた場所に足を運ぶなど、重大な危機に直面する。
「ターボエンジン付きスケートボード」や「伸縮サスペンダー」など、原作やテレビアニメ版ではあまり登場する機会がないコナンの秘密メカの出番が多い。さらに、これらのメカに何らかの改良が加えられており、事件解決に大きく役立っている。また、メカの機能が事件解決のヒントになることがある。
タイトルはすべて「○○の△△」という形式で統一されている。また、「漢字を含む日本語で書いてカタカナの外来語で読む」[注 61]ワードを入れることが定着している。ただし、外来語の意味が漢字の日本語と異なるタイトルもある[注 62]。
ストーリー自体は劇場版独自のものだが、劇場版で明かされた設定がその後の劇場版に引き継がれるだけでなく、原作やテレビアニメ版にも引き継がれることがある。白鳥任三郎など劇場版で初登場したキャラクターがその後原作やテレビアニメ版にも登場することがある。
各作品ごとに英字タイトルを用いたロゴが制作されており、パンフレットやオープニングのCGに登場するほか、ピンバッジのグッズとして販売されている。第5作より正式に登場しているが、第1作から第4作も後に制作され、すべての作品のバージョンがある。第14作を除いてコナンのシルエットが入っている。
オープニングでは、作品ごとにアレンジが加わるBGM「メイン・テーマ」に乗せてテレビアニメ第1話をモチーフにしたダイジェスト(映画のために別途制作したもの)が流れ、工藤新一が江戸川コナンになった経緯と彼の周辺人物[注 63]や秘密アイテムの紹介がコナンによって説明され[注 64]、原作を知らない人でも本作品の世界観がおおむね理解できるようになっている。後半は作品によって異なり、特に黒の組織や怪盗キッドが大きく関わる作品では時間を割いて説明がなされる。オープニングの最後には、コナンが「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵。真実はいつも1つ!」と叫びながら、人差し指を指すことで締めくくる[注 65]。
エンディング(エンドクレジット)では、本編に関係あるいは参考にした、実在する場所(ロケ地)の実写映像をバックグランドビデオとして背景で流しながら、テレビアニメ版のように本編のプレイバックを細切れに出すパターン[注 66]となっており、日本の長編アニメーション映画としては希有な歌詞テロップの表示が行われている。エンディングは本編ラストシーンでイントロが流れて歌い出しと同時にエンドロールが始まる作品が大半だが、エンドロール開始と同時にイントロが始まる作品や、エンドロール前に歌い出し本編ラストシーンに歌詞テロップが表示される作品もある。また、テレビアニメ版と同じくエンディング後には数十秒のエピローグが流れ、締めのセリフを言って終わるシーンもついている。これは「エンディングが流れているときに席を立ってほしくない」という、こだま兼嗣の意向によるものである。エピローグの内容は笑いを誘うものが大半だが、まれにシリアスなものもある。第19作以降、過去にテレビアニメ版や劇場版に関与していたスタッフが死去した場合は、エンドロールの終盤で「In memory of ○○」などという表記で追悼するのが恒例となっている。『金曜ロードSHOW!』での放送時、オープニングのダイジェストとダジャレクイズとエンディング(イントロ部分が流れることはある)はカットされることが多い。
キャラクターデザインはテレビアニメ版(一時期を除く)と同じく須藤昌朋が担当しているが、色彩は各映画毎に異なる場合があるため、色彩は異なるものが使われている(灰原哀と阿笠博士の髪の色、小嶋元太と高木渉の肌の色、目暮十三の服の色[注 67]など)。
劇場版シリーズのほとんどには本編中でダジャレクイズを切り出すシーンがあり、出題者は阿笠博士であることが多い。また、阿笠博士以外の出題者の例として劇場版オリジナルキャラクターの森谷帝二(第1作)、レギュラーメンバーの円谷光彦(第2作)、少年探偵団(第4作)、怪盗キッド(第8作)、毛利蘭(第10作)、灰原哀(第15作・第18作[注 68])が出題することがある。ダジャレクイズはシリアスな展開を迎える前の序盤に出題されることが多いが、第14作では終盤に出題された。クイズの難易度は作品によって異なり、子供でも簡単に解けるクイズや大人でも工夫して考えないと解けないクイズが出ることもあるが基本的にはダジャレなので、答えが分かっても内容によっては場の雰囲気が凍ったりすることもある。
本編に登場する架空の製品ブランド名や背景などには、東京ムービー→トムス・エンタテインメントの略称である「TMS」を名称に使用するシーンが多い。このアイデアは、劇場版の慣例になりつつある。
第8作では実在する路線や駅名が実名で登場し、更に旅客機のコックピットに一般人が立ち入るといったテロ対策を施している現実とはかけ離れた描写があったこと、第17作では防衛省や海上自衛隊が物語に深く関わることから、それぞれ「この作品はフィクションです」というテロップがエピローグ後の製作委員会のクレジット表示の前に挿入されている。
『ルパン三世』とのクロスオーバー作品『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、『ルパン』の登場人物の紹介をコナンが、新一とコナンの紹介をルパン三世が行っている。キャラクターデザインはテレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』に続いてテレビアニメ版のものが使われているため、劇場版では唯一灰原の髪の色が赤みがかっている。また、劇場版では恒例のダジャレクイズや、シリーズ初期によく見られたコナンの台詞「ハワイで親父に」のくだりも使われている。
原作者の青山剛昌が担当したいシーンやアイデアを提案することが、第1作から恒例になっている。そのため、自分の考えたシーンはどういう意図で描いたのかを伝えるためにも自分で画を描きたいと語っている。このことは、映画パンフレットや公開前の週刊少年サンデーでの特集記事でも取り上げられている[注 69]。その他にもタイトルのアイデア、舞台となる設定、中心となるキャラクター、一部ゲストキャラクターのデザイン、絵コンテなど、積極的に携わっている。
興行収入は2009年公開の第13作『漆黒の追跡者』以降、連続で30億円超えを記録している。特に、2011年公開の第15作『沈黙の15分』以降はシリーズ歴代最高興行収入の記録を毎年更新し続けており、2014年公開の第18作『異次元の狙撃手』で40億円を突破すると、2016年公開の第20作『純黒の悪夢』で60億円を突破、2018年公開の第22作『ゼロの執行人』では最終興収91億8000万円を記録した。また、2019年公開の第23作『紺青の拳』をもって4年連続で上半期邦画ナンバーワンを記録しており、シリーズ全体での累計興収も700億円を突破している
概要
沿革・内容
1996年1月8日より、讀賣テレビと東京ムービー(現トムス・エンタテインメント)の制作で、讀賣テレビ・日本テレビ系列にて放送開始。日本テレビ系列において、全国同時ネット放送の30分レギュラーアニメ番組としては最長寿作品である[注 1]。トムス制作のテレビシリーズでは『それいけ!アンパンマン』に続いて放送が20年を突破した。
物語の本筋に当たる黒の組織関連のエピソード以外、個々のエピソードが基本的には独立していることから、アニメオリジナルのエピソードを挿入しやすく、「アニメが原作に追いつく」といった事態を回避できるという理由も重なり、放送は長期化している[注 2]。2015年以降は、原作の長期休載などもあり、アニメオリジナルエピソードが放送される頻度も増加している。
基本的には単行本化された事件が放送されているが、単行本化前の事件が放送されることもある[注 3]。アニメ化の順番は原作と多少異なり、原作からアニメ化するまでの間隔が長い作品もある[注 4]。また、DVD収録時にはテレビ放送時と順番が異なる場合がある。原作のパラレルワールドに当たる「名探偵コナン特別編」からアニメ化された話は、第86話の「誘拐現場特定事件」、第113話「白い砂浜殺人事件」の2回のみである[注 5]。
アニメオリジナル・劇場版・OVAで登場したキャラクターや設定が原作に取り入れられたり、原作者・青山剛昌に了承を得たうえでアニメで先行して描かれることなども多い。劇場版の公開時には、同時期に連載中の原作で劇場版に関連した内容が描かれることがある。
放送開始当初は1話完結形式であったが、事件の複雑化で1話で解決できないことも多くなったことや、1つのエピソードをより重厚にするため、第22話以降は2話以上の構成にされる場合が多くなった。1話完結形式が通例だった当時は原作のシーンの一部がカットされることが多かったが、2話構成が通例になってからはそのようなことはほとんど無く、ほぼ原作通りとなっている。各回のネーミングは、2話連続の場合は「前編」「後編」とすることが多いが、それぞれにまったく別のタイトルをつけることもある。3話以上連続の場合は、「事件編」「疑惑編」後に「推理編」「解決編」など、各回別々のサブタイトルが付けられることが多い[注 6]。番組開始時はサブタイトルにほぼ毎回「○○殺人事件」が付いていたが、第140話以降はそういうサブタイトルは少なくなった。この理由について、プロデューサーの諏訪道彦は「殺人を見てねって言いたいんじゃないし、謎解きを見てほしいから」と述べている[2]。
キャラクターの初登場時や単発のゲストキャラクターの場合、「半透明の座布団[注 7]に白抜きでふりがなが振られた名前テロップ」を挿入している[注 8]。これは原作においての名前表記を踏襲したもので、配置は上部に名前と年齢で下に小さく職業が表記されているが、放送開始後からしばらくの間は職業が名前よりも上に来ていたり、テロップの大小・座布団の有無・フォントが回によっては違いが生じるなど、安定していなかった。
作中の方言については、服部平次役の堀川りょう(大阪府出身)・遠山和葉役の宮村優子(兵庫県出身)など現地出身の声優を抜擢したり、京都弁・鳥取弁・土佐弁などはアフレコに方言の監修者を呼んだりするなどの方針を採っている。外国語(特に英語)を話す登場人物には、母語話者を声優に起用することもある。会話については日本語に翻訳されることが多いが、一部シーンではそのままになっており[注 9]、外国語の会話シーンには日本語の字幕が出る。
放送枠が月曜19時台だった当時、関西地区では25%近い平均視聴率を記録していた時期もある[4]。
原作とアニメの相違点
ゴールデンタイムや全日帯で放送するにおいて相応しくない表現は、削除されたり変更されたりすることがある[注 10]。例を挙げると、原作では「慙愧の念」[5]や「色情魔」[6]などという幼年層には難解な言葉や、ジンとベルモットの肉体関係を暗示する台詞があったが、「慙愧の念」は「悔い」に、「色情魔」は「浮気男」にそれぞれ変更され、ジンとベルモットの間柄についてのシーンは削除されている。このほか、原作で散見される「死体」という台詞も、アニメでは「遺体」に変更されている[注 11]。また、ビートルズの曲といった版権関係の台詞も、一部変更されることがある。
放送当初から事件現場の血は凄惨な印象の赤い血でなく、黒い血にする配慮が取られていた[注 12]。2000年頃からは原作では開いていた被害者の目がアニメでは閉じていたり、遺体がシルエットのように表現されたり一部のみ見せたりするなど、本作と同じく漫画からのアニメ化作品である『金田一少年の事件簿』と同様に凄惨な描写は抑えられるようになった。なお、劇場版では血や遺体などが原作と同様に描写される個所があるなど、若干緩和されている。
放送開始当初、ストーリーの核心である「黒の組織」が絡む話については結末の改変が見受けられた[注 13]。また、同じく放送開始当初は少年探偵団を原作での出番が無かった話にも登場させる改変が見受けられたが[注 14]、やがて無理に登場させることはなくなった。
番組編成
現在の番組フォーマットは「アバンタイトル→オープニングテーマ→提供クレジット(オープニングと連動)→CM→サブタイトル→本編Aパート→アイキャッチ→CM→アイキャッチ→本編Bパート→エンディングテーマ→本編Cパート[注 15]→次回予告→提供クレジット→Next Conan's HINT→エンドカード」である。文字多重放送を実施[注 16]。また、デジタルリマスター版の放送回では副音声解説放送を実施している。
アバンタイトル
2009年4月4日放送分より、アバンタイトルを流すようになった[注 17][注 18]。2008年10月20日放送の第515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術(テレポーテーションマジック)」から冒頭数秒間、右上に番組ロゴを表示しており[注 19]、1997年12月のポケモンショック発生以降は画面下部に(月曜時代はAパート開始時)に「コナンからのお願い」として視聴注意テロップを表示している。
提供
提供読みには当初読売テレビの汎用アナウンスが使われていたが、開始数年でコナンが読み上げるものになる。途中より「この番組は」から「『名探偵コナン』は…」と読み始めるようになった。日本ガス協会の筆頭スポンサー降板後は、スポンサー名読み上げ部分をカットし前後の部分(「『名探偵コナン』は…」と「ご覧のスポンサー…」以降の部分)を繋ぎ合わせたものを使用している。ロート製薬が一時的に筆頭スポンサーを務めた際には社名読み上げを復活させていた。なお、ブシロードが筆頭スポンサーを務め始めてからも、社名は読み上げられている。提供クレジット中は基本的に静止画であるが、ハイビジョン制作への移行直後はショートアニメになっていた時期がある。
本編
映像
サブタイトルは扉が開いた後に表示され、アイキャッチは本編Aパート終了時に扉の閉じる音が鳴った後に扉が閉じると同時に右下にタイトルロゴが表示され、本編Bパート開始時に扉が開くというものである。扉は1996年1月22日放送の第3話「アイドル密室殺人事件」からは本編Aパート終了時に扉の閉じる音がリニューアルされ[注 20]、2002年11月4日放送の第299話「友情と殺意の関門海峡(前編)」からは本編Bパート開始時に鍵の開く音が挿入された[注 21]。2001年1月8日放送の第219話「集められた名探偵!工藤新一VS怪盗キッド」からはCGに移行された。CGへ移行した際にサブタイトル表示場面の内容が遠い所に変更され、同年1月15日放送の第220話「偽りだらけの依頼人(前編)」からはタイトルロゴの色が白からカラー表示(劇場版と同じ色)に変更されている。2002年3月11日放送の第271話「隠して急いで省略(前編)」からはオープニングが、同年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」からは本編が、同年7月29日放送の第288話「工藤新一NYの事件(解決編)」からはエンディングがそれぞれセル画によるアナログ制作から本格的にデジタル制作へ移行された[注 22]ほか、当期間中の2006年10月23日放送の第453話「因縁と友情の試写会」からは本編・次回予告・後提供の背景・Next conan's Hintとエンドカードが、同年11月26日放送の第457話「園子の赤いハンカチ(前編)」からはオープニングが、12月4日放送の第459話「怪人ガチガチ規則男」からはエンディングがそれぞれ本格的にハイビジョン制作へ移行され、それに伴い、扉のCGが現在のものに変更され、タイトルクレジットもOPと同じ現在のものに変更された。なお、オープニング・エンディングのハイビジョン移行まではその部分だけ地上デジタル放送では額縁放送となり、途中のダイジェストもSDにサイドカットして対応していた。
音楽
2007年1月15日放送の第460話「1年B組大作戦!」からサブタイトル場面、次回予告、本編BGMなどがリニューアルされた[13]。サブタイトル場面のBGMは同年4月16日放送の第469話「怪盗キッドと四名画(前編)」にも1度変更され、同年7月30日放送の第481話「山姥の刃物(前編)」から現在も使用されているものに変更された。次回予告、Next conan's hint後のミニコントのBGMは、同年7月9日放送の第478話「リアル30ミニッツ」より、現在も使用されているものに変更された[注 23]。本編BGMは、同年7月23日放送の第480話「黄色い不在証明」より再度リニューアルされ、現在も使用されている新バージョンへ完全に移行した。この新しいBGMは曲名の最後に「'07」と付けられているのが特徴で、2006年までに存在していた楽曲をベースにアレンジされているが、過去の全楽曲がアレンジされたわけではない。なお、『名探偵コナン TVオリジナル・サウンドトラック Selection BEST』にもアレンジされた全曲が収録されているわけではなく、全容把握は難しいものとなっている。またこれに伴い、2006年まで流れていたオリジナル曲は以後使用されなくなっている。2009年8月8日放送の第544話「不協和音を奏でる手」からは、テレビアニメシリーズ専用の楽曲が新たに制作され、現在も併せて使用されている。
次回予告
セル画制作時代は、サブタイトル表示画面は当初薄めのブルーバックに次回のサブタイトルが表示されていた。また、この形式は、長期シリーズの「赤と黒のクラッシュ」の次回予告でも使用された[注 24]。第13話終了後(第14話予告)以降は長年にわたり少年探偵団[注 25]が登場しており、サブタイトルは黒板風の背景に表示されていたが、デジタル制作移行後は色のないコナンの顔のアップが入っているフレームのようなものをバックにサブタイトルが表示されていた[注 26]。第504話終了後(第505話予告)からは現在も使用されている蝶ネクタイ型変声機と犯人追跡メガネ[注 27]をバックにサブタイトルを表示するものに変更された。
劇場版や他番組の宣伝などがある場合は、次回予告が5 - 20秒程短縮される[注 28]。また、電話プレゼントを行う場合はエンディングのダイジェスト部分に次回予告が挿入され、Cパート終了後またはエンディング終了後すぐに提供クレジットが表示される。
Next Conan's HINT
次回予告の後には「Next Conan's HINT」と題して、次回の事件解決のヒントとなるものやシチュエーションが1つ紹介される。セル画制作時代は、登山道らしき道の途中にサイレンがついた案内板があり、そこにヒントが表示されているものをコナンと蘭が見つめるというものだった。デジタル制作移行後は幾度となく変更されており、現在はレンガの壁にペンキが塗られ、そこにヒントが表示されているというものである。その後すぐに4 - 5秒程度のエンドキャッチの静止画[注 29][注 30]に切り替わり、各回に出演した声優数名によって次回のヒントや映画情報、放送時間の変更などを題材としたショートトークが行われる。第1話から一回の休止もなく続いている[注 31]が、当初はコナンと高木の2人だけが出演していた。内容もヒントの後はコナンが次回の案内をするのみで、高木はタイトルコールだけの出演だった。開始から数ヶ月後には、出演者も蘭を最初に他のキャラクターが登場し始め、現在に至る。「アンコールスペシャル」や「デジタルリマスター特別版」の際にも新規に制作されており、放送開始前だったため設定されていなかった第1話のヒントも、2009年の再放送時に改めて設定された。一時期配信された「名探偵コナンラジオ」のトークによると、高木刑事・小嶋元太役の高木渉が、チーフプロデューサーである諏訪道彦に「何かやりたい」と言ったのが始まりであり、各回ごとの担当はコナン役の高山みなみがその場にいた声優たちの中から気分で決めていることが明らかになっている。また、ラジオが配信された2011年の時点では当時のプロデューサー・北田修一がトークの原稿を作成していたものの、5秒ほどの尺に収まらないことが多いことから、結局高山ら声優陣によって大幅に改変されているという。
制作体制
2019年現在、放送開始から20年以上経過していることもあり、多くのスタッフが入れ替わっている。放送開始時の1996年から現在も務めているスタッフは、企画の諏訪道彦[注 32]、音楽の大野克夫、音響効果の横山正和、脚本の宮下隼一、ストーリーエディターの飯岡順一、絵コンテ・演出の山本泰一郎[注 33]、キャラクターデザインの須藤昌朋[注 34]、作画監督の河村明夫(かわむらあきお)、佐々木恵子[注 35]、牟田清司[注 36]、増永麗[注 37]、デザインワークスの宍戸久美子[注 38]、特殊効果の林好美、編集の岡田輝満である。
色彩設計
2000年3月13日放送の第184話「呪いの仮面は冷たく笑う」をもって平山礼子が降板。平山は1994年10月17日に放送された『魔法騎士レイアース』から5年半に渡り、月曜19:30のアニメの色彩設計を務めて来た。同年4月10日放送の第185話「殺された名探偵(前編)」より、それまで色指定を務めていた平出真弓が後を引き継いだ。平出は今まで担当していた所属スタッフと共に、2003年10月4日より放送が開始されたMBS制作のアニメ『鋼の錬金術師』に専念するため、2003年8月18日放送の第332話「疑惑の辛口カレー(後編)」をもって降板。それまで色指定を務めていた中尾総子が後を引き継いだ。中尾は放送枠変更に伴うスタッフ大幅入れ替えの影響で2008年5月19日放送の第504話「赤と黒のクラッシュ 殉職」をもって降板。同年6月16日放送の第505話「弁護士妃英理の証言(前編)」から現在に至るまでは海鋒重信が務めている。
キャラクターデザイン
1996年から2004年までと2008年以降のアニメ本編、劇場版全作品は須藤昌朋が担当しており、2004年から2008年までのアニメ本編はとみながまりが担当していた。そのため、2004年から2008年まではアニメと劇場版はデザインが異なる状態であった。須藤ととみながのキャラクターデザインは、配色や容姿がかなり異なる。また、放送初期ではその回の作画監督によってキャラクターの顔の描き方が若干違っていた。特に最初期に作画監督として参加していた大河原晴男は、当時の他の作画監督と比べて特徴的なキャラクターの描き方をしていた。
美術監督・背景
放送開始当初から石垣プロダクションの渋谷幸弘が務めていた。その後、2002年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」より、デジタル彩色への移行を機に渋谷は劇場版に専念し、美術設定を務めていた光元博行が後を継ぐ。そして、2004年7月26日放送の第368話「魔女の棲むお菓子の家」をもって石垣プロは劇場版に専念するために脱退し、同年8月2日放送の第369話「ツイてる男のサスペンス」からスタジオ・イースターがテレビシリーズの美術監督及び背景を受け持つこととなった。美術監督はその後数回交代を重ね、2008年10月20日放送の第515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術」より現在に至るまでは東潤一が務めている。
撮影
1997年3月17日放送の第52話「霧天狗伝説殺人事件」をもって、共同撮影を行っていた高橋プロダクション (T2 studio) が脱退している。
監督
開始当初より監督を務めていたこだま兼嗣が1998年9月21日放送の第118話「浪花の連続殺人事件」をもって降板、総監督についた。これに伴い、初期から絵コンテ・演出として関わっていた山本泰一郎が監督を引き継いだ[注 39]。なお、こだまは2001年10月8日放送の第252話「絵の中の誘拐犯」をもって総監督を降板し、以後テレビシリーズに関わっていない[注 40]。2003年5月5日放送の第318話「幸運のシガーケース(前編)」から劇場版シリーズの演出を務めていた佐藤真人が監督補となり、同年8月25日放送の第333話「似た者プリンセス(前編)」より、山本から監督を引き継いだ[注 41]。2008年6月16日放送の第505話「弁護士妃英理の証言(前編)」からは初期に脚本・絵コンテ・演出として関わっていた於地紘仁が監督を引き継いだ。2012年7月12日放送の第666話「雨の夜の脅迫者」をもって於地が降板すると、山本泰一郎が監督に復帰し、現在に至る
放送体制
1996年1月8日より、月曜夜7:30の枠にて放送が開始される。
1996年4月8日放送の第11話「ピアノソナタ『月光』殺人事件」にて、シリーズ初の1時間SPが放送される。
1998年3月23日放送の第96話「追いつめられた名探偵!連続2大殺人事件」にて、シリーズ初となる全編フルデジタル制作の2時間SPが放送される。
2000年3月13日放送の第184話「呪いの仮面は冷たく笑う」にて、シリーズ初のアニメオリジナルストーリーの1時間SPが放送される。
2002年4月1日放送の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』は19:00 - 21:09での放送。初めて21時をまたいで放送した。その後も月曜19:30時代に一部の作品は21:00をまたいで放送している。
2003年9月22日からは、本放送の枠で過去に放送したエピソードを時折「アンコールスペシャル」や「デジタルリマスター特別版」と題して事実上の再放送を行うようになった[注 44][注 45]。それ以降、年に決まった数でデジタルリマスター特別版を放送している。セル画製作時代の作品が中心だが、2010年4月3日放送の「奇抜な屋敷の大冒険 封印編(デジタルリマスター)」で初めてデジタル制作作品の再放送を行い[注 46]、2011年3月26日放送の「1年B組大作戦!(デジタルリマスター)」で初めてハイビジョン制作作品の再放送を行った。
2003年以降、一部の年を除いてその年の最初の放送の冒頭部分で、コナンなどのキャラクターたちによる新年の挨拶が放送されるようになる。これが定着してからは、コナンが前年の放送や映画・イベントの振り返りと御礼を述べるようになった。
2006年10月2日の劇場版第5作『天国へのカウントダウン』は18:45 - 20:54で放送されたが、テレビ大分とテレビ宮崎は19:00 - 20:54での短縮版で放送された。また、12月25日の劇場版第7作『迷宮の十字路』は、テレビ大分とテレビ宮崎だけ「空飛ぶ密室 工藤新一最初の事件」に差し替えられた。
2006年10月23日放送分(第453話「因縁と友情の試写会」)からはハイビジョン制作に移行した。地上アナログ放送では当初13:9レターボックスで放送され、2010年4月10日から2011年7月23日まで16:9レターボックスに移行して放送した[注 47]。
2007年4月16日からはほかのアニメに先駆けてデータ放送を開始する。遅れネットとなったテレビ大分では連動データはないが、データ放送というクレジットは表示される。
2007年9月10日放送分をもって『結界師』が19:00 - 19:30での放送終了と深夜枠移動に伴い、同年10月15日 - 12月17日にかけては『秋のミステリースペシャル』『黒のミステリースペシャル』と題して、期間限定で1時間枠に拡大した[注 48]。後のアニメ『ヤッターマン(リメイク版)』が2008年1月14日に開始されるまでのつなぎ番組としての位置付けもある。
放送開始から2008年9月8日までは月曜夜7:30にて12年9か月に渡って放送した。2008年10月20日より月曜19:00 - 20:00の『アニメ☆7』枠内での放送となり、11月10日からは『ヤッターマン』との放送順が入れ替わって19:00 - 19:30ごろまでの放送となった。ただし、エンディングテーマもしくはCパートの終了後にステブレレスでそのまま『ヤッターマン』を開始するため、次回予告と「Next conan's HINT」は『ヤッターマン』の終了後に放送されていた[注 49]。
2009年4月より、平日19時台で生放送の帯バラエティ番組『サプライズ』の放送が開始されたことに伴い、放送時間を4月4日より毎週土曜日の18:00 - 18:30に移動した[注 50]。したがって、日本テレビ・読売テレビ系列のゴールデンタイムから両局が制作するテレビアニメが消滅することとなった。読売テレビではこの放送枠を「土6(ドロク)」枠と称している[注 51][注 52]。
2011年8月から2012年12月までの期間、同放送枠にて「怪盗キッド祭り」と称し、不定期に『まじっく快斗』が放送されていた。
詳細は「まじっく快斗#テレビアニメ」を参照
2013年8月24日放送の「テレビ局殺人事件」(デジタルリマスター版)では番組開始以来初の副音声解説放送を実施。以降、デジタルリマスター版の放送回に限り解説放送が行われている[注 53]。
2014年3月29日放送の第734話「ジョディの追憶とお花見の罠」は、17:30枠の『宇宙兄弟』終了から次番組『金田一少年の事件簿R』開始までのつなぎとして、17:30 - 18:30の拡大枠で放送された。
2016年1月9日と翌週16日にはテレビシリーズ20周年を記念し、2週連続1時間アニメオリジナルスペシャル「コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」が17:30 - 18:30の拡大枠で放送された[23][24]。
2019年1月5日と翌週12日には、3年ぶりの2週連続1時間スペシャルとして原作の連載1,000話を記念した「紅の修学旅行編」が17:30 - 18:30の拡大枠で放送された[25][26][27][28][29][30][注 54]。
2019年8月31日放送の第952話「迷宮カクテル(前編)」が、この日をもって稼働を終了する読売テレビ初代OBP社屋からの最後の回となった。また、31年間同社屋から送出された最後の読売テレビ制作の全国ネット番組にもなった。
以前は春季・秋季・年末年始の改編特番で休止する週が多かった[注 55]が、毎週土曜日夕方に移動した2009年4月以後は年末年始以外は極力休止とせず、18:30開始の毎年春・秋に放送される期首特番、日本プロ野球開幕戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズのナイター中継時、毎年8月最終週の『24時間テレビ』放送日は、放送時間を通常より30分繰り上げて17:30[31]から放送している[注 56][注 57]。なお、2013年から毎年7月に放送される大型音楽特別番組『THE MUSIC DAY』の際は休止となる。また、放送休止回数の減少により、年間放送話数も2006年から2008年までの年間30話程度から増加することとなった。しかしながら、上記の通り過去の作品の再放送が年間10話程度行われており、通常エピソードの放送数は放送初期と同様、1年に40話程度となっている。
劇場版や2時間以上のSP回の放送については、ゴールデン時代は番組改編期の月曜日のゴールデンタイムに、2009年の放送枠移動後は『金曜ロードショー』→『金曜ロードSHOW!』で放送されている[注 58]。なお、地上波の放送については放送時間の関係で、第1話をモチーフにしたダイジェスト部分を含むオープニングやエンディング、阿笠博士のダジャレクイズなどいくつかのシーンがカットされる場合がある。
スペシャル版では長編が「1話」としてカウントされるため、本作では1話あたりの尺が各話ごとに異なっている[注 59]。
CS放送
1996年10月14日から2000年9月11日までスカパー!のCS★日テレ(現在の日テレプラス)で、テレビ版を地上波との同時放送を行っていた。CS放送での放映権は2019年現在、次の通り。
アニマックス - テレビシリーズ(近年の作品が中心)、テレビスペシャル
キッズステーション - 劇場版シリーズ
日テレプラス - テレビシリーズ(初期の作品が中心)、劇場版シリーズ、テレビドラマスペシャル(『工藤新一への挑戦状』も含む)
キャスト
「名探偵コナンの登場人物」も参照
江戸川コナン - 高山みなみ
工藤新一 - 山口勝平
毛利蘭 - 山崎和佳奈
毛利小五郎 - 神谷明 → 小山力也(第553話 - )
灰原哀 - 林原めぐみ
阿笠博士 - 緒方賢一
服部平次 - 堀川りょう
吉田歩美 - 岩居由希子
小嶋元太 - 高木渉
円谷光彦 - 大谷育江
遠山和葉 - 宮村優子
怪盗キッド - 山口勝平
赤井秀一 - 池田秀一
沖矢昴 - 置鮎龍太郎
安室透 - 古谷徹
ジン - 堀之紀
ウォッカ - 立木文彦
ベルモット - 小山茉美
水無怜奈 - 三石琴乃
各話リスト
テレビアニメは1996年1月8日から讀賣テレビ・日本テレビ系列で放送されている。放送枠は2007年9月3日までは月曜19時台後半枠であったが、2007年10月15日から12月3日まで「秋のミステリースペシャル」で1時間枠に拡大された後、再び2008年1月14日から9月8日までの間、月曜19時台後半枠へ戻った。その後、2008年10月20日から2009年3月16日までの半年間の月曜19時台前半枠への移動を経て、2009年4月18日以降は土曜18時台前半枠となっている。現在、日本テレビ系列において、全国同時ネット放送の30分レギュラーアニメ番組としての最長寿作品である。
詳細は「名探偵コナン (アニメ) のエピソード一覧」を参照
スペシャルアニメ
ルパン三世VS名探偵コナン
日本テレビ開局55周年と読売テレビ開局50周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。モンキー・パンチ原作の『ルパン三世』とのクロスオーバー作品で、2009年3月27日に『金曜特別ロードショー』(2012年度からは『金曜ロードSHOW!』に改題)で初放送。
詳細は「ルパン三世VS名探偵コナン」を参照
名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜
原作『名探偵コナン』連載20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2014年12月26日に『金曜ロードSHOW!』で放送。映画『鍵泥棒のメソッド』とのコラボレーション作品で、同映画に出演した、俳優の香川照之と女優の広末涼子が同一人物の役でゲスト出演した。
詳細は「名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜」を参照
名探偵コナン コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー
アニメ『名探偵コナン』放送20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2016年1月9日と16日の2週にわたり1時間枠の前後編(アニメ第804話 - 第805話)で放送。スペシャルゲストで、歌舞伎役者の市川海老蔵が本人役でゲスト出演した[23][24]。
詳細は「名探偵コナン コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー」を参照
名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵
アニメ『名探偵コナン』放送20周年を記念して製作されたスペシャルエピソード。2016年12月9日に『金曜ロードSHOW!』で放送[32][33]。
詳細は「名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵」を参照
名探偵コナン 紅の修学旅行
原作『名探偵コナン』連載1000回を記念して製作されたスペシャルエピソード。2019年1月5日と12日の2週にわたり1時間枠の第一部「鮮紅編」・第二部「恋紅編」(アニメ第927話 - 第928話)として放送[25][26][27][28][29][30]。スペシャルゲストで、主題歌を担当する歌手の倉木麻衣が本人役でゲスト出演した[34][35][36][37][38]。
詳細は「名探偵コナン 紅の修学旅行」を参照
劇場版シリーズ
1997年4月19日から毎年ゴールデンウィーク(4月中旬の土曜日[注 60]〈第1作から第21作〉あるいは金曜日〈第22作以降〉)に公開されている劇場版アニメシリーズ。配給は東宝。
大画面という媒体から、テレビシリーズよりスケールが大きく、以下のような事柄が挙げられる。
連続殺人事件や爆破事件といった大規模な事件が主体で、爆破シーンやアクションなどの派手な演出が多い。
原作やテレビアニメ版では共演することが少ないレギュラーメンバーが勢揃いする。
登場人物が犯人に命を狙われる、爆弾が仕掛けられた場所に足を運ぶなど、重大な危機に直面する。
「ターボエンジン付きスケートボード」や「伸縮サスペンダー」など、原作やテレビアニメ版ではあまり登場する機会がないコナンの秘密メカの出番が多い。さらに、これらのメカに何らかの改良が加えられており、事件解決に大きく役立っている。また、メカの機能が事件解決のヒントになることがある。
タイトルはすべて「○○の△△」という形式で統一されている。また、「漢字を含む日本語で書いてカタカナの外来語で読む」[注 61]ワードを入れることが定着している。ただし、外来語の意味が漢字の日本語と異なるタイトルもある[注 62]。
ストーリー自体は劇場版独自のものだが、劇場版で明かされた設定がその後の劇場版に引き継がれるだけでなく、原作やテレビアニメ版にも引き継がれることがある。白鳥任三郎など劇場版で初登場したキャラクターがその後原作やテレビアニメ版にも登場することがある。
各作品ごとに英字タイトルを用いたロゴが制作されており、パンフレットやオープニングのCGに登場するほか、ピンバッジのグッズとして販売されている。第5作より正式に登場しているが、第1作から第4作も後に制作され、すべての作品のバージョンがある。第14作を除いてコナンのシルエットが入っている。
オープニングでは、作品ごとにアレンジが加わるBGM「メイン・テーマ」に乗せてテレビアニメ第1話をモチーフにしたダイジェスト(映画のために別途制作したもの)が流れ、工藤新一が江戸川コナンになった経緯と彼の周辺人物[注 63]や秘密アイテムの紹介がコナンによって説明され[注 64]、原作を知らない人でも本作品の世界観がおおむね理解できるようになっている。後半は作品によって異なり、特に黒の組織や怪盗キッドが大きく関わる作品では時間を割いて説明がなされる。オープニングの最後には、コナンが「小さくなっても頭脳は同じ、迷宮なしの名探偵。真実はいつも1つ!」と叫びながら、人差し指を指すことで締めくくる[注 65]。
エンディング(エンドクレジット)では、本編に関係あるいは参考にした、実在する場所(ロケ地)の実写映像をバックグランドビデオとして背景で流しながら、テレビアニメ版のように本編のプレイバックを細切れに出すパターン[注 66]となっており、日本の長編アニメーション映画としては希有な歌詞テロップの表示が行われている。エンディングは本編ラストシーンでイントロが流れて歌い出しと同時にエンドロールが始まる作品が大半だが、エンドロール開始と同時にイントロが始まる作品や、エンドロール前に歌い出し本編ラストシーンに歌詞テロップが表示される作品もある。また、テレビアニメ版と同じくエンディング後には数十秒のエピローグが流れ、締めのセリフを言って終わるシーンもついている。これは「エンディングが流れているときに席を立ってほしくない」という、こだま兼嗣の意向によるものである。エピローグの内容は笑いを誘うものが大半だが、まれにシリアスなものもある。第19作以降、過去にテレビアニメ版や劇場版に関与していたスタッフが死去した場合は、エンドロールの終盤で「In memory of ○○」などという表記で追悼するのが恒例となっている。『金曜ロードSHOW!』での放送時、オープニングのダイジェストとダジャレクイズとエンディング(イントロ部分が流れることはある)はカットされることが多い。
キャラクターデザインはテレビアニメ版(一時期を除く)と同じく須藤昌朋が担当しているが、色彩は各映画毎に異なる場合があるため、色彩は異なるものが使われている(灰原哀と阿笠博士の髪の色、小嶋元太と高木渉の肌の色、目暮十三の服の色[注 67]など)。
劇場版シリーズのほとんどには本編中でダジャレクイズを切り出すシーンがあり、出題者は阿笠博士であることが多い。また、阿笠博士以外の出題者の例として劇場版オリジナルキャラクターの森谷帝二(第1作)、レギュラーメンバーの円谷光彦(第2作)、少年探偵団(第4作)、怪盗キッド(第8作)、毛利蘭(第10作)、灰原哀(第15作・第18作[注 68])が出題することがある。ダジャレクイズはシリアスな展開を迎える前の序盤に出題されることが多いが、第14作では終盤に出題された。クイズの難易度は作品によって異なり、子供でも簡単に解けるクイズや大人でも工夫して考えないと解けないクイズが出ることもあるが基本的にはダジャレなので、答えが分かっても内容によっては場の雰囲気が凍ったりすることもある。
本編に登場する架空の製品ブランド名や背景などには、東京ムービー→トムス・エンタテインメントの略称である「TMS」を名称に使用するシーンが多い。このアイデアは、劇場版の慣例になりつつある。
第8作では実在する路線や駅名が実名で登場し、更に旅客機のコックピットに一般人が立ち入るといったテロ対策を施している現実とはかけ離れた描写があったこと、第17作では防衛省や海上自衛隊が物語に深く関わることから、それぞれ「この作品はフィクションです」というテロップがエピローグ後の製作委員会のクレジット表示の前に挿入されている。
『ルパン三世』とのクロスオーバー作品『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では、『ルパン』の登場人物の紹介をコナンが、新一とコナンの紹介をルパン三世が行っている。キャラクターデザインはテレビスペシャル『ルパン三世VS名探偵コナン』に続いてテレビアニメ版のものが使われているため、劇場版では唯一灰原の髪の色が赤みがかっている。また、劇場版では恒例のダジャレクイズや、シリーズ初期によく見られたコナンの台詞「ハワイで親父に」のくだりも使われている。
原作者の青山剛昌が担当したいシーンやアイデアを提案することが、第1作から恒例になっている。そのため、自分の考えたシーンはどういう意図で描いたのかを伝えるためにも自分で画を描きたいと語っている。このことは、映画パンフレットや公開前の週刊少年サンデーでの特集記事でも取り上げられている[注 69]。その他にもタイトルのアイデア、舞台となる設定、中心となるキャラクター、一部ゲストキャラクターのデザイン、絵コンテなど、積極的に携わっている。
興行収入は2009年公開の第13作『漆黒の追跡者』以降、連続で30億円超えを記録している。特に、2011年公開の第15作『沈黙の15分』以降はシリーズ歴代最高興行収入の記録を毎年更新し続けており、2014年公開の第18作『異次元の狙撃手』で40億円を突破すると、2016年公開の第20作『純黒の悪夢』で60億円を突破、2018年公開の第22作『ゼロの執行人』では最終興収91億8000万円を記録した。また、2019年公開の第23作『紺青の拳』をもって4年連続で上半期邦画ナンバーワンを記録しており、シリーズ全体での累計興収も700億円を突破している