『名探偵コナン』(めいたんていコナン、Detective Conan[注 3])は、青山剛昌原作の推理漫画作品であり、本作を原作とした一連のメディアミックス作品の総称。
話数カウントは「FILE.」。掲載時には、エピソードごとの区切りとして、扉絵のページに「シリーズ第何話(解決編の場合は「シリーズ解決編」)」か表記されている。
概要
謎の組織によって幼児化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく推理漫画。『週刊少年サンデー』(以下、『サンデー』)にて1994年5号より『名探偵コナン』の連載が開始された。2014年6号で連載20周年、2017年37-38合併号で1000話目を迎え、『サンデー』史上歴代最長の連載期間となっている[注 4]。
1996年からテレビアニメが放送開始され、2016年には20周年を迎えた。1997年から毎年4月に劇場版映画が公開されている。
単行本の総発行部数は2003年に発売された40巻で1億部を、2018年11月の時点で全世界累計2億3000万部を突破している[1]。漫画・アニメともに、世界でも翻訳・刊行・放映されている国もある。
2001年、第46回(平成12年度)小学館漫画賞少年部門受賞。
2015年以降は、作者の体力面や健康面、映画への介入を考慮して休載が増えつつある。
ストーリー
「名探偵コナンの事件」も参照
推理作家の父と名女優の母を持ち、シャーロック・ホームズを敬愛する高校生探偵・工藤新一は、大人顔負けの推理力と洞察力を併せ持ち、「日本警察の救世主」とまで言われる活躍をみせていた。
ある日、新一は幼なじみの毛利蘭と遊園地に遊びに行くが[注 5]、そこで謎の組織の取引現場を目撃する。取引の模様を見るのに夢中になっていた新一は、組織のもう1人の仲間ジンによって背後から殴り倒され、口封じのために毒薬(APTX4869)を飲まされる。だが、組織も知らなかった薬の副作用によって神経を除いたすべての組織が退行し、小学1年生の体となってしまう。
新一は、自分が生きていることを組織に知られたら再び命を狙われ、周囲の人間も巻き添えにしてしまうと隣人の阿笠博士から助言を受ける。そして、正体を隠して江戸川コナンと名乗り[注 6]、蘭の父・毛利小五郎が探偵であることから謎の組織の情報が得られると考え、蘭の家に居候する。
以後、コナンは周囲で次々に起きる事件を持ち前の推理力や、阿笠の開発した万能アイテムを駆使して解決していく。同時に、元の身体を取り戻すために謎に包まれた黒の組織の陰謀を追っていくことになる。
登場人物
「名探偵コナンの登場人物」を参照
江戸川 コナン(えどがわ コナン) / 工藤 新一(くどう しんいち)
本作の主人公。
高校生探偵として名を響かせていたが、黒の組織によって試作段階の毒薬(APTX4869)を飲まされ、身体が縮んで幼児化してしまった。組織に新一の生存が知られて周囲に危害が及ぶのを防ぐため、事情を知る協力者たちの力を借りて、普通の小学生として生活しながら事件を解決していく。
サッカーの実力は相当なものである。
毛利 蘭(もうり らん)
本作のヒロイン。
コナンのお姉さん的な存在で、コナンを弟のようにかわいがっている。また、幼なじみの新一の彼女である。
空手を得意としている。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
蘭の父親でコナンの保護者。
元警視庁捜査一課強行犯係の刑事で「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。現在はコナンの活躍により「眠りの小五郎」として名を響かせている。
柔道の心得があり、一本背負いを得意技とする。
灰原 哀(はいばら あい) / 宮野 志保(みやの しほ)
元「黒の組織」のメンバーで、APTX4869を開発した科学者。組織でのコードネームはシェリー。
コナンと同様、体が幼児化したために阿笠博士の家に居候しながら小学生として生活する一方、コナンの正体を新一と知って協力しながらAPTX4869の解毒薬を試作中。
阿笠 博士(あがさ ひろし)
工藤家の隣人でコナンの正体を新一と知る主な協力者。
コナンが使っているメカならびに探偵バッジの製作者でもある。その発明はMI6顔負けとも評された。
服部 平次(はっとり へいじ)
大阪を中心に活躍する高校生探偵。
東の高校生探偵である新一に対し、西の高校生探偵としてその名を響かせるライバルである。コナンの正体を新一と知って推理で協力する親友でもある。
剣道の腕も大阪府警の使い手たちを一人で圧倒する程の実力。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)、小嶋 元太(こじま げんた)
3人ともコナンや灰原の同級生で、少年探偵団として活躍している。
遠山 和葉(とおやま かずは)
平次の幼なじみで、お互い両想い。だが、未だにお互い告白できずにいる。蘭とは親友。
合気道の有段者でもある。
怪盗キッド(かいとうキッド) / 黒羽 快斗(くろば かいと)
神出鬼没の大怪盗で、コナンのライバル。
『まじっく快斗』の主人公でもある。
赤井 秀一(あかい しゅういち) / 沖矢 昴(おきや すばる)
FBI捜査官。
過去にライのコードネームで「黒の組織」に潜入していた。組織に命を狙われたため、コナンの策で自らの死を偽装し、現在は変装して工藤邸に在住している。コナンに直接伝えてはいないが、その正体を新一と知る人物のひとりでもあり、黒の組織殲滅のために協力している。700ヤード先から小さな盗聴器を打ち抜くほどの屈指の狙撃手。
ジークンドー(截拳道)の使い手でもある。
安室 透(あむろ とおる) / 降谷 零(ふるや れい)
警察庁警備局警備企画課「ゼロ」の公安警察官。
表の顔は私立探偵で、毛利探偵事務所下の喫茶店「ポアロ」でバイトをしながら、小五郎に弟子入りする形でコナンたちと接点を持つようになる。裏では「黒の組織」に潜入しバーボンのコードネームを与えられ、探り屋として活動している。
ボクシングや料理、ギター、テニスなど、多様なスキルに精通している。
ジン、ウォッカ
2人とも黒の組織のメンバー。
ジンは作戦を統括する立場にある実行部隊の幹部で、新一に「APTX4869」を飲ませ、幼児化させた張本人。その性格は残忍で冷酷であり、常に冷静沈着で頭も切れ、銃器の扱いに長ける。
ウォッカは組織の幹部でジンの舎弟分。
ベルモット / シャロン(クリス)・ヴィンヤード
組織の幹部で、正体は世界的な大女優。組織のボスである「あの方」のお気に入り。
自身は死んだと偽り、シャロンの娘・「クリス・ヴィンヤード」を名乗っている。組織の中でコナンの正体を新一と知っている唯一の人物で、過去に助けられたいきさつから新一(コナン)と蘭が組織に狙われないよう配慮もしている。
変装の達人でもある。
水無 怜奈(みずなし れな) / 本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
CIAの諜報員。黒の組織に潜入した際に与えられたコードネームはキール。
表の顔は日売テレビの人気女性アナウンサーだったが、後に退職している
本編の展開
主人公・江戸川コナンが、日常生活で発生する難事件を解決していきながら、幼児化した体から工藤新一本来の体に戻るために「黒の組織」という巨大な犯罪組織の謎を解き、立ち向かっていくのが本作の主軸である。
なお、数多くの事件が発生しているものの、ほとんどは組織とは無関係であり、巻数を重ねても組織の正体が少しずつしか見えてこない。組織に関連する長い伏線が張られていて、例を挙げると以下の通りである(年月は現実のもの)。
黒の組織のボス「あの方」は、その正体とされる名前が登場してから17年後に「あの方」と明言された。
主要人物の1人・灰原哀は、その存在が示唆されてから[注 7]3年半後に登場。
黒の組織の幹部・ベルモットやバーボンの正体は3年に渡って伏せられていた。
FBI捜査官・赤井秀一は黒の組織に殺害されたが、その際の状況が2年後に再検証され、姿を消してから7年後に偽装殺人だったことや生存が判明した。
APTX4869投与人物リストに名前が載っていた羽田浩司は、初出から18年後に作中の人物によって初めて言及されて容姿が描かれた。
作中の時間は『サンデー』掲載時の季節を追うが、新一や蘭はずっと高校2年生のままである[注 8]。青山は「『サザエさん』と同じ」とコメントしている。漫画のみならず、テレビアニメ版も放送時の季節に合わせることがあり、原作では夏に起きた事件が放送日に合わせて冬になる場合もある。第1巻File.1「平成のホームズ」での冒頭の事件を掲載している新聞の日付などのように、初期は原作・アニメ共に作中でもその時点の現実のものにほぼ近い年月日が記載されていたが、ストーリーが進むにつれて月日の明示しかされなくなる。登場人物の日付の言及は初期から月日のみで、その時が何年であるかの発言は現在まで1度もされていない[注 9]。なお、季節こそループはするものの、季節の行事を題材にしたエピソード(例としてはバレンタインデーやホワイトデー、学校における文化祭など)は基本的に1度しか使わないように構成されている[注 10]。例えばバレンタインを題材にした事件は第33巻に収録されているが、その後は連載における季節ループの後に先述のストーリーの流れを組んだホワイトデーの事件が第69巻で収録されている。そして、第1話以降の作中における具体的な期間の経過も全くないわけではなく、以下のように原作・テレビアニメ・劇場版・テレビスペシャルにおいてストーリーが進展する過程で描かれている。
原作では、第1話における作品内の新聞の年月が、『サンデー』掲載時に合わせて「平成6年1月」と示され、単行本第1巻にもそのまま表記されるが[3]、翌年の『サンデー』掲載分からその新聞の「平成6年」の部分は表記されなくなる[注 11]。第58巻収録の「赤井の過去」で、10億円強奪事件(コミックス第2巻収録「行方不明の男」 - 「悪魔のような女」、アニメ第128話「黒の組織10億円強奪事件」)と、その事件の際に黒の組織のジンに実行された宮野明美殺害から、その時点で数か月しか経過していないことが語られる。第1話のプロローグに位置づけられる第83巻の「水色の想い出」(アニメ版「工藤新一水族館事件(前編)」)で、蘭が「あれからまだ1年も経っていない」とつぶやいて水族館事件の回想が始まり、その時が水族館事件からは1年未満であると示された(その水族館事件から「今度、東京にできるトロピカルランド」[4]が完成して開園するまで、さらにそこから第1話までの具体的な経過期間は示されていない)。
テレビアニメでは、第400話「疑惑を持った蘭」で新一=コナンが幼児化してから半年経過したと発言される。2013年の12月には、蘭役の山崎和佳奈がインタビューで、「新一が幼児化してからまだ約半年ほどという意識を持って臨んでいる」と応えている[5]。
劇場版では、第10作『探偵たちの鎮魂歌』のパンフレットに、テレビアニメ第400話の設定を改めて実感させるように、声優陣は第1話からまだ半年しか経っていないことを考えながらアフレコを行っていると記載されている。劇場版『漆黒の追跡者』の本編で、高木刑事がテレビアニメの「命がけの復活シリーズ」の事件を「この前も~」と語る。
2016年末に放送された原作者・青山剛昌の全面監修によるテレビスペシャル『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では、水族館事件から約2週間後に蘭が空手の都大会で優勝し、その同じ日に第1話冒頭で新一が解決した事件が起き、同じく第1話内でのさらにその2日後に新一と蘭がトロピカルランドに行き、そこで新一はAPTX4869を飲まされ幼児化したと描かれ、蘭が再度水族館を訪れた時点で新一=コナンが幼児化してから1年未満であることが示された。また、ラストで組織在籍中のシェリーこと宮野志保が、行方不明になった新一の消息を確認すべく組織の者たちを率いて工藤邸を捜索しているシーンが描かれ、これは既に原作とテレビアニメでも、灰原哀(宮野志保)が「二度の調査があってその間が一ヶ月」とだけ証言していたが、本作で灰原が語った二度目の該当時期が新一の幼児化から「二ヶ月後」と表示され、宮野志保が幼児化して灰原哀として登場した時は、第1話から二ヶ月以上経過していたことも判明した。
作中に登場する道具類も現実の時代に合わせて変化していく。新一としての連絡手段は、初期には公衆電話や阿笠が発明したイヤリング型携帯電話などを使用していたが、時代が進むにつれて小学生でも携帯電話やスマートフォンを所持するようになったことで、市販で購入した携帯電話の使用がメインになる(時代に沿って機種もフィーチャー・フォンからスマートフォンへと変化する)。連載当初は手帳型であった警察手帳も、現実世界で2002年10月1日から警察手帳が新しくなってバッジ型に変わったことに合わせ、バッジ型手帳に変更されている。
人間関係
推理漫画でありながら、登場人物間の関係についての話も大きな位置を与えられている。物語が進み、黒の組織の内部が明らかになるにつれて両者が混合しつつある。
登場人物の関係ではほとんどが、コナンを取り巻く人々の恋愛が問題になる。また、作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画[注 12]」と称している[6]。恋愛関係になるキャラクターは多くが昔からの知り合いという設定であり、過去の出来事に基づいた挿話がしばしば行われる。
コラボレーション
作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。『まじっく快斗』の怪盗キッドはレギュラーといえる存在になっている。同作品からは中森銀三が準レギュラー、白馬探と黒羽盗一が稀に登場するゲストキャラクターとして、寺井黄之助と中森青子は名前は出ないながらもカメオ出演しており、アニメ版ではそれに加え、小泉紅子・桃井恵子といった人物も登場している[注 13]。
『YAIBA』に関しては、YAIBA#名探偵コナンを参照。その他、『4番サード』のキャラクターが、「53,000分の1の悪魔」-「試合終了…!?」(アニメ版「甲子園の奇跡! 見えない悪魔に負けず嫌い」)に登場した。作者の初期作品『プレイ イット アゲイン』、『夏のサンタクロース』は劇中劇として登場している。これ以外に『サンデー』や『コロコロコミック』の企画によるOVAでの共演もある。「紫紅の爪(パープル・ネイル)」(アニメ版「怪盗キッドの瞬間移動魔術」)では小五郎が同じ『サンデー』原作の『絶対可憐チルドレン』に登場する人物について言及している場面がある。
青山剛昌の作品以外でも、1996年2月5日放送のアニメ第5話「新幹線大爆破事件」[7]には、新幹線の乗務員がコナンの言葉を受け流そうとしてアンパンマン[注 14]の名を挙げるセリフが存在するほか、2002年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」[8]には、同日22時放送開始のテレビドラマ『私立探偵濱マイク』の主人公・濱マイクが、同作主演の永瀬正敏の声で登場した[9]。また、サンデー×マガジン創刊50周年企画の一環で『金田一少年の事件簿』との共同漫画誌とゲーム『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』でのコラボレーション企画や、東川篤哉の『謎解きはディナーのあとで』とのコラボレーション短編小説『探偵たちの饗宴』[注 15]でコナンと毒舌執事の影山が共演したりするなど、他作者の作品との共演も積極的になってきている。
上記はゲーム作品や他作品間で顔見せ程度等の共演であったが、テレビアニメの特番『ルパン三世VS名探偵コナン』、同じく『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』、劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』の3作品では、お遊びやパロディではなく本編・映像作品として、『ルパン三世』・『鍵泥棒のメソッド』の世界観とストーリー上の設定も共有した公式の共演・展開がなされた。
その他にも、大沢在昌の小説『新宿鮫シリーズ』の鮫島警部やテレビ朝日のテレビドラマ『相棒』の杉下右京との共演もさせてみたいと青山は考えており、大沢からは人伝(ひとづて)に「鮫島を出してもいい」と言われているという[10][注 16]。
なお、コラボレーションではないが、「仲の悪いガールズバンド」事件[11][12]にはかきふらいの漫画『けいおん!』を意識した要素が盛り込まれたため、アニメ化された際にはファンの間で「まさかのコラボ!?」と話題になった[13]。また、このエピソードは毛利蘭・鈴木園子・世良真純の3人が女子高生バンド結成の相談をするストーリーだが、これと同時期に蘭役の山崎和佳奈・園子役の松井菜桜子・真純役の日髙のり子が実際にアイドルユニット・「backdrops(バックドロップス)」を結成している(原作者の青山と山崎・松井・日髙との間で連絡したわけではなく、「まったくの偶然」とのことである)[14]。
用語解説
組織
黒の組織(くろのそしき)
新一の体をAPTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。
詳細は「黒の組織」を参照
APTX4869(アポトキシン4869)
黒の組織が新開発した、検死しても体内から検出されない毒薬。本来の用途[注 17]としては、まだ試作段階に過ぎない。服用者の体質によって、ごくまれに死亡せずに体を幼児化させることがある。開発者の灰原いわく、動物実験段階で1匹だけ幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「アポトーシス」のことであり、プログラム細胞死を利用した薬らしい。
黒の組織内では、シリアルナンバーの4869をもじって「シャーロック」となることから、「出来損ないの名探偵」の俗称で呼ばれている。また、APTX4869のデータに施されたパスワードは、この俗称からコナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ」と命名前に仮に与えていた探偵の名称「シェリングフォード(Shellingford)」となっている。
宮野厚司とエレーナが「シルバー・ブレット」と呼んでいた薬を、灰原が引き継いで開発を進めていたが[注 18]、灰原が組織から逃亡したために本来の用途の薬は開発が中断している。
詳細は「APTX4869」を参照
白乾児(パイカル)
中国に実在し、アンチAPTX4869効果を持つ(作中設定)強い酒。体が幼児化している者が風邪にかかっている状態で飲むと一時的に元の体に戻る現象があり、作中で何度かその場面が描かれている。風邪状態でなければならないのか(作中では免疫抗体ができたということになっている)、コナンの場合は2度目には効果がなかった。灰原はこの白乾児の成分を参考に、一時的な解毒薬を試作している。
FBI
黒の組織を追っているアメリカの警察組織。ジェイムズ・ブラックを筆頭に、ジョディ・スターリング、アンドレ・キャメルといった捜査官たちが、黒の組織を追って日本に潜入捜査を行っている。中でも赤井秀一は、とてつもない切れ者で射撃の名手である。
詳細は「FBI (名探偵コナン)」を参照
CIA
FBIとは別に、黒の組織について潜入捜査などを行っているアメリカ最大の諜報機関。アメリカの国益のために活動する機関であるため、捜査の目的はFBIと異なる。イーサン・本堂やアナウンサー「水無怜奈」としての表の顔を持つ本堂瑛海が所属していたが、イーサンは自殺によって殉職。現在は本堂瑛海が「キール」のコードネームで黒の組織に潜入、所属している。
公安警察
自国の安全と秩序の維持を目的とする日本の警察組織。赤井は「立場は違うが黒の組織にかみ付こうとする狼たち」と評している。殉職した諸伏景光(コードネーム「スコッチ」)も公安警察所属であった。現在は降谷零が「バーボン」のコードネームで黒の組織に潜入している。
少年探偵団
様々な事件解決を目的とした帝丹小学校1年B組の児童で構成される自称の探偵団。江戸川コナン・灰原哀・吉田歩美・円谷光彦・小嶋元太の5人。当初は歩美・光彦・元太の3人だけだったが、コナンと灰原が後に加わった。1年B組担任の小林澄子が顧問を自称している。
詳細は「少年探偵団 (名探偵コナン)」を参照
道具
以下の道具は協力者である阿笠博士が開発した発明品。
腕時計型麻酔銃[注 19]
コナンが普段から所持している腕時計。リューズ型の発射ボタンを押すとガラス面が展開して照準となり、もう一度ボタンを押すと麻酔針が飛び出し、至近距離にいる生物を眠らせる。主に小五郎などを眠らせて推理を披露する時や、犯人を抑制させる際に使用する[注 20]。針は1本しか収納できない[注 21]。麻酔は首などに当たるとほぼ瞬間的に効果が現れるが、服などを介すると効果が現れるまで少々時間がかかる。無機物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅する描写があり、メカニズムは不明[注 22]。内蓋を回すと懐中電灯並みの明るさを持つライトも内蔵されており、後にブラックライト機能が追加された(スイッチは側面のボタン)[16]。基本的に誰でも眠らせることが可能だが、ジンには膝を着かせはしたものの、銃で腕を撃ち抜いて麻酔針を排出されてしまった[注 23]。
『絶海の探偵』では、通常の麻酔銃に衛星電話機能とUSBメモリが追加された「USB付き衛星電話腕時計」が登場。衛星電話の通話中はアンテナの先端が赤く光る。作中で説明されていないが、何らかの方法でUSBメモリ内のデータを別のパソコンや携帯電話に送信可能。
灰原は予備の麻酔銃、少年探偵団のメンバーはコナンの麻酔銃機能がない「腕時計型ライト」を所持している[注 24]。蓋を回すことで発光し、懐中電灯のようにして使用可能。防水加工が施されているが、30分程度で電池切れ(時計機能も使用不能)となる。
DBバッジ(探偵バッジ)[注 25]
探偵団が所有しているバッジ。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB (DETECTIVE BOYS)」の文字が記されている。超小型トランシーバーと発信機が内蔵されており、メンバー同士の交信に使用や[注 26]犯人追跡メガネで受信可能。少年探偵団の名前の由来から、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズに登場する鉛製のコイン「BD (Boys Detective) バッジ」を踏襲していることがうかがえる。
『異次元の狙撃手』では通信感度が良化されたほか、アンテナ先端にLEDライト(発光色は赤と青が選択可能)が追加され、任意の相手のバッジを光らせることが可能になったが、発光中にいわゆるモスキート音が鳴る不具合がある。
蝶ネクタイ型変声機[注 27]
阿笠がコナンに最初に提供した発明品。ネクタイの裏に付いているダイヤルを回し、変幻自在に声を出すことや音量調整が可能。一般のボイスチェンジャーなどとは異なり、単に声を変えるだけではなく知っている人物と声質を同じにすることまで可能であり、その幅広さを成功させる機能の詳細は不明。また、工藤優作が使用音を拾える集音器も使用しており、外見が白いタイプも存在する。多くの場合、小五郎を眠らせた後でこの道具を使用して「眠りの小五郎」として推理を披露するが、彼やほかに眠らせるのに適した人物がいない場合でも阿笠博士がいれば、博士の後ろで(博士には口パクで台詞に合わさせて)推理を披露する[注 28]。小五郎の声はダイヤルの59番で出せるが、使用頻度の高さゆえに印を付けてあったことから、メアリー世良に拾われた際には彼女がこの道具をすぐ使いこなす一因となった[17]。推理の披露以外には、蘭に新一として電話する手法としても使用されている[注 29]。また、ピスコと杯戸シティホテルで対峙した際には「コナンの声のまま使う」という拡声器代わりのような使い方をする描写も存在する[18]。
ガーゼマスク版の「マスク型変声機」も存在する[注 30]。
さらに、蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる「ボタン型スピーカー」が存在する[注 31]。裏はシールになっている。推理を披露させる人物の襟首などに貼り付けることで、コナンが当人の側にいなくても推理を話せる。主にコナンが眠らせた人物から離れた場所でトリックの実証を行う場合、あるいは眠らせた人物の周囲に隠れる場所がない際に使用する。貼り付ける際は麻酔銃で眠らせた直後に貼り付けの作業を行うが、小五郎の場合、推理が終わると自分で起きたり、蘭や目暮警部に起こされたりしてしまうパターンがほとんどなので、スピーカーの回収をどのように行っているかは不明。
『水平線上の陰謀』には「カフスボタン型スピーカー」が登場し、小五郎がコナンから奪って身につけた。通常のボタン型スピーカーと違い、盗聴機能も備わっている。
ターボエンジン付きスケートボード[注 32]
太陽電池を使用して走るスケートボード。主にアニメオリジナルエピソード・劇場版・特別編で犯人追跡などの用途で使用される。『天国へのカウントダウン』ではほぼ助走なしでビルからビルに飛び移っていた。『探偵たちの鎮魂歌』ではスーパースポーツのバイクとカーチェイスを展開し、初代の時点でコナン・小嶋元太・円谷光彦の3人(合計78キログラム)が乗ってもびくともしなかったうえ、機敏に動いて乗用車を追いかけたり川を越えたりしていた。これらのことから相当の排気量や馬力を持つことがうかがえるが、前述の3人と歩美が乗ると(合計93キログラム)自転車にさえ追いつけないという描写もあった。『世紀末の魔術師』でソーラーバッテリーが組み込まれ、昼間に充電をしておけば夜間でも30分程度なら走れるように改良された。当初はほかの道具と同様にささいな原因で故障していた[注 33]が、その後はかなり丈夫になった模様。
『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では車輪を格納することで水上でも走行可能なタイプが登場しており、オリジナルと比べて形や色が大きく異なる。防弾仕様であるというが、五ェ門の斬鉄剣により真っ二つにされた。
『沈黙の15分』にはスノーボード版である「ターボエンジン付きスノーボード」が登場した。雪の上なら平地だけでなく坂道も進むことが可能。また、説明されていないが、使用しない時には短くコンパクトにする描写がある。
なお、『まじっく快斗』にキックスクーター型やローラースケート型の同様の道具が存在し、怪盗キッドが使用している。
キック力増強シューズ[注 34]
コナンがいつも履いている赤いスニーカー。側面のスイッチを入れると電気・磁力によって足のツボを刺激し、筋力を高める。電流を使用した時には、靴の側面などから放電を行っている描写がある。このほか、レベル「中」でサッカーゴールのネットを突き破って木を真っ二つにしたり[19][注 35]、キャベツを蹴って粉々にするほどの威力を持っていた。地面を蹴り上げて走ったり、普段より高く跳躍したり、ジェットコースターのガードを破壊したりするといった用途にも使用される。
伸縮サスペンダー[注 36]
コナンが普段身に着けているサスペンダー。スイッチを入れるとベルト部分が自由に伸縮し、ボタン1つで重い扉を開ける、パチンコの要領で物を飛ばす武器としても使用可能なほど強力である。ベルト部分は強靱(きょうじん)で、劇中では一度もちぎれていない。原作で伸縮機能を使ったのは初登場時のみであるが、第82巻(アニメ第751話)で身に着けているので、現在も所持している模様。
上記の原作以外では劇場版やアニメオリジナルストーリーで登場。『漆黒の追跡者』では、100メートルまでの伸長が可能になった。『異次元の狙撃手』『純黒の悪夢』では、ベルトをしていたためにサスペンダーは身に着けていないが、どこからともなく出している。
犯人追跡メガネ[注 37]
コナンが普段かけているメガネ。コナンの素顔は新一の幼少時代であり、そのことを周囲に悟られないようにするためにかけている[注 38]ので、度は入っていない。左のツルにあるスイッチを入れるとフレームの左側にあるアンテナが伸び、左レンズに20キロメートル以内の発信機の現在地がレーダーで映る。充電式であるため、バッテリーの持ち時間が短いのが弱点であり、肝心な時にバッテリー切れを起こすことも多い。また、バッテリー以外にも眼鏡という構造の関係から衝撃に弱い弱点も抱えており、『水平線上の陰謀』では園子が霊安室の棺に閉じ込められて凍死の危機に陥った際に彼女が借りていた元太の探偵団バッジの電波を探ろうとしたが、前日に床に落としたせいで不具合を起こして園子の捜索に時間がかかってしまった。『天国へのカウントダウン』で右レンズ(『銀翼の奇術師』と『紺碧の棺』のみ左レンズ)に赤外線望遠鏡機能が追加され、後に原作でも使用されている[20]。暗視モードがあり、夜間でも見ることができる。さらに『戦慄の楽譜』ではサーモグラフィー機能が追加された(こちらは原作未登場)。透明なガラスに映像を投影するというシステムは、HUDと同様である。この他、『世紀末の魔術師』では拳銃の弾丸を跳ね除けている。これは目を狙い撃つスコーピオンへの対応策であり、事前に博士によって「特別製の硬質ガラス」に防弾加工がされている。
右のツルの先端には盗聴器、左のツルの先端には集音器が付いている。スペアを灰原が所持している。
犯人追跡メガネと同時に博士が発明した「犯人追跡メガネ発信機」も存在する[注 39]。普段はコナンのジャケットのボタンについており、裏面がシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。初期は1枚タイプだったが、その後は10枚ほどめくれるタイプに改良。半径20キロメートルまで探知可能。なお、盗聴機能付きのタイプやボタン型のものも登場している。
どこでもボール射出ベルト
コナンが普段身に着けているベルト。一見ただのベルトに見える(コナンいわく「どう見てもただのベルトには見えない」)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと伸縮自在の特殊なゴムにガスが注入され、バックル部分からサッカーボールが射出される。ゴムの性質上ベルトから離れたら10秒程度しか形を保っていられないが、それでも非常事態において被害者を襲おうとしている犯罪者に対し、キック力増強シューズで物を蹴り飛ばす際のタイムロス短縮に役立っている。注入するガスの量次第でボールの大きさがアドバルーン大にもなり、狭い場所で犯人の動きを封じたり、高所から落下した際に衝撃吸収のクッション代わりに利用したりすることが可能。なお、劇中では明言されていないが、1つのベルトから複数のボールを射出できることがうかがえ、コナンが使用後にボールを回収するシーンも見られる。
『異次元の狙撃手』からは、サッカーボールとは別に蹴り上げると花火のように光りながら爆発する「花火ボール」を射出できるようになった。
登場以降、劇中でのベルトの使用頻度や実用性・応用性は非常に高いが[注 40][注 41]、公式サイトのアイテムのページには掲載されておらず、劇場版のオープニングのアイテム紹介で詳しく説明されることがある。
弁当型携帯FAX[注 42]
単に市販のハンディファックスを弁当箱に組み込んだだけの物。ご飯部分の梅干しが起動スイッチになっている。おかずは本物で、阿笠博士の手作りである模様[注 43]。博士は「新開発」と言ったが、コナンいわく「市販のFAXを弁当箱に取り付けただけの代物」。10時間ごとに充電しないと使用不可能なのが難点で、本編では2017年現在までで1回しか登場していないが、スピンオフ作品「犯人の犯沢さん」においてはその奇抜さゆえに度々ネタにされている。
イヤリング型携帯電話[注 44]
イヤリング型の小型携帯電話。蝶ネクタイ型変声機の音を飛ばすことが可能。バスジャック事件[21]で一度犯人に奪われてしまったが、その後の第31巻から第33巻では、毎巻登場するなどの便利ぶりを見せている。コナンが新一の声で事件の真相を伝えることで、蘭に探偵役を頼んだ際にも使用している[22]。携帯電話の普及を経て、コナンたちがスマートフォンを所有した2013年以降の作品からは使用されていない[注 45]。
ボイスレコチェンジャー[注 46]
自分の声を録音可能で、子供の声から大人の声まで出せるペン。コナン・灰原以外の少年探偵団の全員が所持している。一般販売するためにバンダイ(作中設定だが、同社より実際に3800円の価格で発売されたこともある)の特殊科学班と共同開発した物(蝶ネクタイ型変声機の玩具版)で、博士はこの発明で多額の契約金を得た。アニメでは仮面ヤイバーが描かれたカード型の道具に変更されており、名前も「ヤイバーレコチェンジャー」となっている。
ノート型電子マップ
外見は普通の算数ノートでデータの絞り込みなどが可能。原作未登場で、特別編第1巻FILE.2「誘拐」およびそれを原作としたアニメ第86話「誘拐現場特定事件」でのみ登場。
チョーカー型変声機
赤井を沖矢昴に変装させる際に使用された変声機。外見は普通のチョーカーで、服のハイネックによって隠れるほどの大きさである。首に巻き、喉の振動を利用して自在に声を変えられる。元々はストーカーの迷惑電話対策として近所の住人に販売していたものだが、後に販売中止となった。
舞台
作品の主な舞台は東京都内の架空の町や施設で、多くの名称は推理小説に由来している。
毛利探偵事務所(もうりたんていじむしょ)
米花町5丁目[注 47]で、毛利小五郎が経営している私立探偵事務所。ビルは3階建てで、1階に喫茶ポアロ、2階に探偵事務所、3階に毛利家の居住スペースが存在する。
喫茶ポアロ
毛利探偵事務所の下に構えられている喫茶店。名前の由来はエルキュール・ポアロで、推理好きのマスターが名付けた。現在は榎本梓や安室透らが勤務している。『タッチ』に登場する喫茶店「南風」がモデルとなっている[23]。
帝丹小学校(ていたんしょうがっこう)
コナンや少年探偵団が通う小学校。創立以来40年近く経過しており[注 48]、もはやまともに使われていない倉庫すら存在する。現在の校舎は使われ始めて30年が経過しており、新一と蘭はここの卒業生である。
校長は植松竜司郎、1年B組担任は小林澄子。新出智明は帝丹小学校と高校の校医を兼任している。
名前の「帝丹」(ていたん)は「探偵」(たんてい)のアナグラムである。
帝丹高校(ていたんこうこう)
新一や蘭たちが通う高校。小五郎や妃英理、工藤有希子はここの卒業生である。
FBI捜査官のジョディ・スターリングは、潜入捜査のために一時期ここで英語教師をしていた。
妃法律事務所(きさきほうりつじむしょ)
英理の経営する法律事務所。秘書として栗山緑が勤務している。
警視庁
東京都を管轄する都警察の本部。目暮警部をはじめとする多くの刑事・警官が所属する。
米花町(べいかちょう)
東京都米花市米花区[24]の町。新一や蘭を含む多くの主要人物が住む。2丁目には新一と阿笠博士の家が、5丁目には毛利探偵事務所が存在する。
作中でも舞台になることが多く、米花博物館や米花公会堂・米花水族館・米花スタジアム・米花シティホール[注 49]などのほか、ホテルや百貨店なども登場する。
町名の由来は、コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公、シャーロック・ホームズの住む街として有名な実在の町、ベイカー・ストリート。工藤家の住所である2丁目21番地もホームズの住所(221B)が由来で、「米」がイギリス国旗のユニオンジャックに似ているために使用している。
トロピカルランド
第1話や劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』などの舞台である遊園地。東京ディズニーランドがモデルである。
堤無津川(ていむずがわ)
米花町を流れる川。川辺の会場で行われた「堤無津川凧揚げ大会」に参加したコナンたち少年探偵団は、そこで殺人事件に巻き込まれた。なお、劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』では堤向津川緑地公園で爆発事件が起きており、堤向津川(ていむずがわ)という同じ読み方の別の川が存在する。
川の名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する実在の川・テムズ川。
杯戸町(はいどちょう)
東京都内の町。杯戸シティホテル[注 50]や杯戸中央病院[注 51]・杯戸公園がある。海に面しており、杯戸港(はいどこう)という港も存在する。
町名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』やロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』に登場する実在の公園・ハイド・パーク。
1年前に成瀬市を併合した杯戸市[25]も存在するが、杯戸町との関係は不明。
西多摩市(にしたまし)
東京都内の市。原作では何度か名前が登場するだけであるが、劇場版では舞台となることが多い。第1作『時計じかけの摩天楼』では新一が市長の交通事故の真相を暴いたことが明らかにされた。第5作『天国へのカウントダウン』の舞台となる日本一高いツインタワービルや第12作『戦慄の楽譜』で登場する音楽の森・堂本アカデミー音楽ホール、第14作『天空の難破船』でテロ組織による襲撃を経て爆破された国立微生物研究所が存在する。
来葉峠(らいはとうげ)
FBI捜査官の赤井秀一がキールに射殺されたように偽装された場所。
峠の名の由来は、シャーロック・ホームズが『最後の事件』で宿敵モリアーティ教授とともに崖から落ちて死んだとされるライヘンバッハの滝[注 52]。
日売テレビ(にちうりテレビ)[26]
コナンの劇中に何度か登場するテレビ局。度々事件の舞台となっている。日売テレビは原作、テレビアニメでは東京にあるが大阪・京都が舞台の劇場版から紅の恋歌では大阪の日売テレビが登場する。[27]名前の由来はコナンを放送している日本テレビ系のキー局、日本テレビとコナンを制作している日本テレビ系準キー局、読売テレビから。
東都環状線(とうとかんじょうせん)
劇中で登場する鉄道。劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で初登場した。駅名は山手線のものをモチーフにしたもの(例:「有楽町」→「無楽町」など)になっているものがあるが、ミステリーツアーなどJRとのタイアップが組まれるエピソードでは実際の山手線が登場する。車両は初期は外観が205系(シルバーに青いライン)、アニメ第599話「セイギノミカタ」ではE231系(実際の山手線と同色)となっている。
東都タワー(とうとタワー)
劇場版第13作『漆黒の追跡者』の舞台。原作やアニメでも複数回登場する。東京タワーがモデルである。
東都ベルツリータワー(とうとベルツリータワー)
劇場版第18作『異次元の狙撃手』の舞台。ベルツリータワー、ベルツリーなどとも呼ばれる。モデルは東京スカイツリーである[注 53]。なお、ベルツリーは鈴木を英語読みにしたもので、鈴木財閥によって建設されたとされている[注 54]。
『ルパン三世』とのクロスオーバー第2作『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』には、東都ベルツリータワーに似た建物が登場する[注 55]。
東都スタジアム(とうとスタジアム)
劇場版第16作『11人目のストライカー』の舞台。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では『11人目のストライカー』で爆破された設定を引き継いで改修が完了しており、エミリオ・バレッティのライブ会場として登場する。
東都水族館(とうとすいぞくかん)
劇場版第20作『純黒の悪夢』の舞台。鈴木財閥の資本が入っており、二輪式観覧車も設置されている
話数カウントは「FILE.」。掲載時には、エピソードごとの区切りとして、扉絵のページに「シリーズ第何話(解決編の場合は「シリーズ解決編」)」か表記されている。
概要
謎の組織によって幼児化させられた高校生探偵・工藤新一が江戸川コナンと名乗り、組織の行方を追いながら数々の事件を解決していく推理漫画。『週刊少年サンデー』(以下、『サンデー』)にて1994年5号より『名探偵コナン』の連載が開始された。2014年6号で連載20周年、2017年37-38合併号で1000話目を迎え、『サンデー』史上歴代最長の連載期間となっている[注 4]。
1996年からテレビアニメが放送開始され、2016年には20周年を迎えた。1997年から毎年4月に劇場版映画が公開されている。
単行本の総発行部数は2003年に発売された40巻で1億部を、2018年11月の時点で全世界累計2億3000万部を突破している[1]。漫画・アニメともに、世界でも翻訳・刊行・放映されている国もある。
2001年、第46回(平成12年度)小学館漫画賞少年部門受賞。
2015年以降は、作者の体力面や健康面、映画への介入を考慮して休載が増えつつある。
ストーリー
「名探偵コナンの事件」も参照
推理作家の父と名女優の母を持ち、シャーロック・ホームズを敬愛する高校生探偵・工藤新一は、大人顔負けの推理力と洞察力を併せ持ち、「日本警察の救世主」とまで言われる活躍をみせていた。
ある日、新一は幼なじみの毛利蘭と遊園地に遊びに行くが[注 5]、そこで謎の組織の取引現場を目撃する。取引の模様を見るのに夢中になっていた新一は、組織のもう1人の仲間ジンによって背後から殴り倒され、口封じのために毒薬(APTX4869)を飲まされる。だが、組織も知らなかった薬の副作用によって神経を除いたすべての組織が退行し、小学1年生の体となってしまう。
新一は、自分が生きていることを組織に知られたら再び命を狙われ、周囲の人間も巻き添えにしてしまうと隣人の阿笠博士から助言を受ける。そして、正体を隠して江戸川コナンと名乗り[注 6]、蘭の父・毛利小五郎が探偵であることから謎の組織の情報が得られると考え、蘭の家に居候する。
以後、コナンは周囲で次々に起きる事件を持ち前の推理力や、阿笠の開発した万能アイテムを駆使して解決していく。同時に、元の身体を取り戻すために謎に包まれた黒の組織の陰謀を追っていくことになる。
登場人物
「名探偵コナンの登場人物」を参照
江戸川 コナン(えどがわ コナン) / 工藤 新一(くどう しんいち)
本作の主人公。
高校生探偵として名を響かせていたが、黒の組織によって試作段階の毒薬(APTX4869)を飲まされ、身体が縮んで幼児化してしまった。組織に新一の生存が知られて周囲に危害が及ぶのを防ぐため、事情を知る協力者たちの力を借りて、普通の小学生として生活しながら事件を解決していく。
サッカーの実力は相当なものである。
毛利 蘭(もうり らん)
本作のヒロイン。
コナンのお姉さん的な存在で、コナンを弟のようにかわいがっている。また、幼なじみの新一の彼女である。
空手を得意としている。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
蘭の父親でコナンの保護者。
元警視庁捜査一課強行犯係の刑事で「毛利探偵事務所」を経営する私立探偵。現在はコナンの活躍により「眠りの小五郎」として名を響かせている。
柔道の心得があり、一本背負いを得意技とする。
灰原 哀(はいばら あい) / 宮野 志保(みやの しほ)
元「黒の組織」のメンバーで、APTX4869を開発した科学者。組織でのコードネームはシェリー。
コナンと同様、体が幼児化したために阿笠博士の家に居候しながら小学生として生活する一方、コナンの正体を新一と知って協力しながらAPTX4869の解毒薬を試作中。
阿笠 博士(あがさ ひろし)
工藤家の隣人でコナンの正体を新一と知る主な協力者。
コナンが使っているメカならびに探偵バッジの製作者でもある。その発明はMI6顔負けとも評された。
服部 平次(はっとり へいじ)
大阪を中心に活躍する高校生探偵。
東の高校生探偵である新一に対し、西の高校生探偵としてその名を響かせるライバルである。コナンの正体を新一と知って推理で協力する親友でもある。
剣道の腕も大阪府警の使い手たちを一人で圧倒する程の実力。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)、小嶋 元太(こじま げんた)
3人ともコナンや灰原の同級生で、少年探偵団として活躍している。
遠山 和葉(とおやま かずは)
平次の幼なじみで、お互い両想い。だが、未だにお互い告白できずにいる。蘭とは親友。
合気道の有段者でもある。
怪盗キッド(かいとうキッド) / 黒羽 快斗(くろば かいと)
神出鬼没の大怪盗で、コナンのライバル。
『まじっく快斗』の主人公でもある。
赤井 秀一(あかい しゅういち) / 沖矢 昴(おきや すばる)
FBI捜査官。
過去にライのコードネームで「黒の組織」に潜入していた。組織に命を狙われたため、コナンの策で自らの死を偽装し、現在は変装して工藤邸に在住している。コナンに直接伝えてはいないが、その正体を新一と知る人物のひとりでもあり、黒の組織殲滅のために協力している。700ヤード先から小さな盗聴器を打ち抜くほどの屈指の狙撃手。
ジークンドー(截拳道)の使い手でもある。
安室 透(あむろ とおる) / 降谷 零(ふるや れい)
警察庁警備局警備企画課「ゼロ」の公安警察官。
表の顔は私立探偵で、毛利探偵事務所下の喫茶店「ポアロ」でバイトをしながら、小五郎に弟子入りする形でコナンたちと接点を持つようになる。裏では「黒の組織」に潜入しバーボンのコードネームを与えられ、探り屋として活動している。
ボクシングや料理、ギター、テニスなど、多様なスキルに精通している。
ジン、ウォッカ
2人とも黒の組織のメンバー。
ジンは作戦を統括する立場にある実行部隊の幹部で、新一に「APTX4869」を飲ませ、幼児化させた張本人。その性格は残忍で冷酷であり、常に冷静沈着で頭も切れ、銃器の扱いに長ける。
ウォッカは組織の幹部でジンの舎弟分。
ベルモット / シャロン(クリス)・ヴィンヤード
組織の幹部で、正体は世界的な大女優。組織のボスである「あの方」のお気に入り。
自身は死んだと偽り、シャロンの娘・「クリス・ヴィンヤード」を名乗っている。組織の中でコナンの正体を新一と知っている唯一の人物で、過去に助けられたいきさつから新一(コナン)と蘭が組織に狙われないよう配慮もしている。
変装の達人でもある。
水無 怜奈(みずなし れな) / 本堂 瑛海(ほんどう ひでみ)
CIAの諜報員。黒の組織に潜入した際に与えられたコードネームはキール。
表の顔は日売テレビの人気女性アナウンサーだったが、後に退職している
本編の展開
主人公・江戸川コナンが、日常生活で発生する難事件を解決していきながら、幼児化した体から工藤新一本来の体に戻るために「黒の組織」という巨大な犯罪組織の謎を解き、立ち向かっていくのが本作の主軸である。
なお、数多くの事件が発生しているものの、ほとんどは組織とは無関係であり、巻数を重ねても組織の正体が少しずつしか見えてこない。組織に関連する長い伏線が張られていて、例を挙げると以下の通りである(年月は現実のもの)。
黒の組織のボス「あの方」は、その正体とされる名前が登場してから17年後に「あの方」と明言された。
主要人物の1人・灰原哀は、その存在が示唆されてから[注 7]3年半後に登場。
黒の組織の幹部・ベルモットやバーボンの正体は3年に渡って伏せられていた。
FBI捜査官・赤井秀一は黒の組織に殺害されたが、その際の状況が2年後に再検証され、姿を消してから7年後に偽装殺人だったことや生存が判明した。
APTX4869投与人物リストに名前が載っていた羽田浩司は、初出から18年後に作中の人物によって初めて言及されて容姿が描かれた。
作中の時間は『サンデー』掲載時の季節を追うが、新一や蘭はずっと高校2年生のままである[注 8]。青山は「『サザエさん』と同じ」とコメントしている。漫画のみならず、テレビアニメ版も放送時の季節に合わせることがあり、原作では夏に起きた事件が放送日に合わせて冬になる場合もある。第1巻File.1「平成のホームズ」での冒頭の事件を掲載している新聞の日付などのように、初期は原作・アニメ共に作中でもその時点の現実のものにほぼ近い年月日が記載されていたが、ストーリーが進むにつれて月日の明示しかされなくなる。登場人物の日付の言及は初期から月日のみで、その時が何年であるかの発言は現在まで1度もされていない[注 9]。なお、季節こそループはするものの、季節の行事を題材にしたエピソード(例としてはバレンタインデーやホワイトデー、学校における文化祭など)は基本的に1度しか使わないように構成されている[注 10]。例えばバレンタインを題材にした事件は第33巻に収録されているが、その後は連載における季節ループの後に先述のストーリーの流れを組んだホワイトデーの事件が第69巻で収録されている。そして、第1話以降の作中における具体的な期間の経過も全くないわけではなく、以下のように原作・テレビアニメ・劇場版・テレビスペシャルにおいてストーリーが進展する過程で描かれている。
原作では、第1話における作品内の新聞の年月が、『サンデー』掲載時に合わせて「平成6年1月」と示され、単行本第1巻にもそのまま表記されるが[3]、翌年の『サンデー』掲載分からその新聞の「平成6年」の部分は表記されなくなる[注 11]。第58巻収録の「赤井の過去」で、10億円強奪事件(コミックス第2巻収録「行方不明の男」 - 「悪魔のような女」、アニメ第128話「黒の組織10億円強奪事件」)と、その事件の際に黒の組織のジンに実行された宮野明美殺害から、その時点で数か月しか経過していないことが語られる。第1話のプロローグに位置づけられる第83巻の「水色の想い出」(アニメ版「工藤新一水族館事件(前編)」)で、蘭が「あれからまだ1年も経っていない」とつぶやいて水族館事件の回想が始まり、その時が水族館事件からは1年未満であると示された(その水族館事件から「今度、東京にできるトロピカルランド」[4]が完成して開園するまで、さらにそこから第1話までの具体的な経過期間は示されていない)。
テレビアニメでは、第400話「疑惑を持った蘭」で新一=コナンが幼児化してから半年経過したと発言される。2013年の12月には、蘭役の山崎和佳奈がインタビューで、「新一が幼児化してからまだ約半年ほどという意識を持って臨んでいる」と応えている[5]。
劇場版では、第10作『探偵たちの鎮魂歌』のパンフレットに、テレビアニメ第400話の設定を改めて実感させるように、声優陣は第1話からまだ半年しか経っていないことを考えながらアフレコを行っていると記載されている。劇場版『漆黒の追跡者』の本編で、高木刑事がテレビアニメの「命がけの復活シリーズ」の事件を「この前も~」と語る。
2016年末に放送された原作者・青山剛昌の全面監修によるテレビスペシャル『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では、水族館事件から約2週間後に蘭が空手の都大会で優勝し、その同じ日に第1話冒頭で新一が解決した事件が起き、同じく第1話内でのさらにその2日後に新一と蘭がトロピカルランドに行き、そこで新一はAPTX4869を飲まされ幼児化したと描かれ、蘭が再度水族館を訪れた時点で新一=コナンが幼児化してから1年未満であることが示された。また、ラストで組織在籍中のシェリーこと宮野志保が、行方不明になった新一の消息を確認すべく組織の者たちを率いて工藤邸を捜索しているシーンが描かれ、これは既に原作とテレビアニメでも、灰原哀(宮野志保)が「二度の調査があってその間が一ヶ月」とだけ証言していたが、本作で灰原が語った二度目の該当時期が新一の幼児化から「二ヶ月後」と表示され、宮野志保が幼児化して灰原哀として登場した時は、第1話から二ヶ月以上経過していたことも判明した。
作中に登場する道具類も現実の時代に合わせて変化していく。新一としての連絡手段は、初期には公衆電話や阿笠が発明したイヤリング型携帯電話などを使用していたが、時代が進むにつれて小学生でも携帯電話やスマートフォンを所持するようになったことで、市販で購入した携帯電話の使用がメインになる(時代に沿って機種もフィーチャー・フォンからスマートフォンへと変化する)。連載当初は手帳型であった警察手帳も、現実世界で2002年10月1日から警察手帳が新しくなってバッジ型に変わったことに合わせ、バッジ型手帳に変更されている。
人間関係
推理漫画でありながら、登場人物間の関係についての話も大きな位置を与えられている。物語が進み、黒の組織の内部が明らかになるにつれて両者が混合しつつある。
登場人物の関係ではほとんどが、コナンを取り巻く人々の恋愛が問題になる。また、作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画[注 12]」と称している[6]。恋愛関係になるキャラクターは多くが昔からの知り合いという設定であり、過去の出来事に基づいた挿話がしばしば行われる。
コラボレーション
作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。『まじっく快斗』の怪盗キッドはレギュラーといえる存在になっている。同作品からは中森銀三が準レギュラー、白馬探と黒羽盗一が稀に登場するゲストキャラクターとして、寺井黄之助と中森青子は名前は出ないながらもカメオ出演しており、アニメ版ではそれに加え、小泉紅子・桃井恵子といった人物も登場している[注 13]。
『YAIBA』に関しては、YAIBA#名探偵コナンを参照。その他、『4番サード』のキャラクターが、「53,000分の1の悪魔」-「試合終了…!?」(アニメ版「甲子園の奇跡! 見えない悪魔に負けず嫌い」)に登場した。作者の初期作品『プレイ イット アゲイン』、『夏のサンタクロース』は劇中劇として登場している。これ以外に『サンデー』や『コロコロコミック』の企画によるOVAでの共演もある。「紫紅の爪(パープル・ネイル)」(アニメ版「怪盗キッドの瞬間移動魔術」)では小五郎が同じ『サンデー』原作の『絶対可憐チルドレン』に登場する人物について言及している場面がある。
青山剛昌の作品以外でも、1996年2月5日放送のアニメ第5話「新幹線大爆破事件」[7]には、新幹線の乗務員がコナンの言葉を受け流そうとしてアンパンマン[注 14]の名を挙げるセリフが存在するほか、2002年7月1日放送の第284話「中華街雨のデジャビュ(前編)」[8]には、同日22時放送開始のテレビドラマ『私立探偵濱マイク』の主人公・濱マイクが、同作主演の永瀬正敏の声で登場した[9]。また、サンデー×マガジン創刊50周年企画の一環で『金田一少年の事件簿』との共同漫画誌とゲーム『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』でのコラボレーション企画や、東川篤哉の『謎解きはディナーのあとで』とのコラボレーション短編小説『探偵たちの饗宴』[注 15]でコナンと毒舌執事の影山が共演したりするなど、他作者の作品との共演も積極的になってきている。
上記はゲーム作品や他作品間で顔見せ程度等の共演であったが、テレビアニメの特番『ルパン三世VS名探偵コナン』、同じく『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』、劇場版『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』の3作品では、お遊びやパロディではなく本編・映像作品として、『ルパン三世』・『鍵泥棒のメソッド』の世界観とストーリー上の設定も共有した公式の共演・展開がなされた。
その他にも、大沢在昌の小説『新宿鮫シリーズ』の鮫島警部やテレビ朝日のテレビドラマ『相棒』の杉下右京との共演もさせてみたいと青山は考えており、大沢からは人伝(ひとづて)に「鮫島を出してもいい」と言われているという[10][注 16]。
なお、コラボレーションではないが、「仲の悪いガールズバンド」事件[11][12]にはかきふらいの漫画『けいおん!』を意識した要素が盛り込まれたため、アニメ化された際にはファンの間で「まさかのコラボ!?」と話題になった[13]。また、このエピソードは毛利蘭・鈴木園子・世良真純の3人が女子高生バンド結成の相談をするストーリーだが、これと同時期に蘭役の山崎和佳奈・園子役の松井菜桜子・真純役の日髙のり子が実際にアイドルユニット・「backdrops(バックドロップス)」を結成している(原作者の青山と山崎・松井・日髙との間で連絡したわけではなく、「まったくの偶然」とのことである)[14]。
用語解説
組織
黒の組織(くろのそしき)
新一の体をAPTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。
詳細は「黒の組織」を参照
APTX4869(アポトキシン4869)
黒の組織が新開発した、検死しても体内から検出されない毒薬。本来の用途[注 17]としては、まだ試作段階に過ぎない。服用者の体質によって、ごくまれに死亡せずに体を幼児化させることがある。開発者の灰原いわく、動物実験段階で1匹だけ幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「アポトーシス」のことであり、プログラム細胞死を利用した薬らしい。
黒の組織内では、シリアルナンバーの4869をもじって「シャーロック」となることから、「出来損ないの名探偵」の俗称で呼ばれている。また、APTX4869のデータに施されたパスワードは、この俗称からコナン・ドイルが「シャーロック・ホームズ」と命名前に仮に与えていた探偵の名称「シェリングフォード(Shellingford)」となっている。
宮野厚司とエレーナが「シルバー・ブレット」と呼んでいた薬を、灰原が引き継いで開発を進めていたが[注 18]、灰原が組織から逃亡したために本来の用途の薬は開発が中断している。
詳細は「APTX4869」を参照
白乾児(パイカル)
中国に実在し、アンチAPTX4869効果を持つ(作中設定)強い酒。体が幼児化している者が風邪にかかっている状態で飲むと一時的に元の体に戻る現象があり、作中で何度かその場面が描かれている。風邪状態でなければならないのか(作中では免疫抗体ができたということになっている)、コナンの場合は2度目には効果がなかった。灰原はこの白乾児の成分を参考に、一時的な解毒薬を試作している。
FBI
黒の組織を追っているアメリカの警察組織。ジェイムズ・ブラックを筆頭に、ジョディ・スターリング、アンドレ・キャメルといった捜査官たちが、黒の組織を追って日本に潜入捜査を行っている。中でも赤井秀一は、とてつもない切れ者で射撃の名手である。
詳細は「FBI (名探偵コナン)」を参照
CIA
FBIとは別に、黒の組織について潜入捜査などを行っているアメリカ最大の諜報機関。アメリカの国益のために活動する機関であるため、捜査の目的はFBIと異なる。イーサン・本堂やアナウンサー「水無怜奈」としての表の顔を持つ本堂瑛海が所属していたが、イーサンは自殺によって殉職。現在は本堂瑛海が「キール」のコードネームで黒の組織に潜入、所属している。
公安警察
自国の安全と秩序の維持を目的とする日本の警察組織。赤井は「立場は違うが黒の組織にかみ付こうとする狼たち」と評している。殉職した諸伏景光(コードネーム「スコッチ」)も公安警察所属であった。現在は降谷零が「バーボン」のコードネームで黒の組織に潜入している。
少年探偵団
様々な事件解決を目的とした帝丹小学校1年B組の児童で構成される自称の探偵団。江戸川コナン・灰原哀・吉田歩美・円谷光彦・小嶋元太の5人。当初は歩美・光彦・元太の3人だけだったが、コナンと灰原が後に加わった。1年B組担任の小林澄子が顧問を自称している。
詳細は「少年探偵団 (名探偵コナン)」を参照
道具
以下の道具は協力者である阿笠博士が開発した発明品。
腕時計型麻酔銃[注 19]
コナンが普段から所持している腕時計。リューズ型の発射ボタンを押すとガラス面が展開して照準となり、もう一度ボタンを押すと麻酔針が飛び出し、至近距離にいる生物を眠らせる。主に小五郎などを眠らせて推理を披露する時や、犯人を抑制させる際に使用する[注 20]。針は1本しか収納できない[注 21]。麻酔は首などに当たるとほぼ瞬間的に効果が現れるが、服などを介すると効果が現れるまで少々時間がかかる。無機物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅する描写があり、メカニズムは不明[注 22]。内蓋を回すと懐中電灯並みの明るさを持つライトも内蔵されており、後にブラックライト機能が追加された(スイッチは側面のボタン)[16]。基本的に誰でも眠らせることが可能だが、ジンには膝を着かせはしたものの、銃で腕を撃ち抜いて麻酔針を排出されてしまった[注 23]。
『絶海の探偵』では、通常の麻酔銃に衛星電話機能とUSBメモリが追加された「USB付き衛星電話腕時計」が登場。衛星電話の通話中はアンテナの先端が赤く光る。作中で説明されていないが、何らかの方法でUSBメモリ内のデータを別のパソコンや携帯電話に送信可能。
灰原は予備の麻酔銃、少年探偵団のメンバーはコナンの麻酔銃機能がない「腕時計型ライト」を所持している[注 24]。蓋を回すことで発光し、懐中電灯のようにして使用可能。防水加工が施されているが、30分程度で電池切れ(時計機能も使用不能)となる。
DBバッジ(探偵バッジ)[注 25]
探偵団が所有しているバッジ。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB (DETECTIVE BOYS)」の文字が記されている。超小型トランシーバーと発信機が内蔵されており、メンバー同士の交信に使用や[注 26]犯人追跡メガネで受信可能。少年探偵団の名前の由来から、江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズに登場する鉛製のコイン「BD (Boys Detective) バッジ」を踏襲していることがうかがえる。
『異次元の狙撃手』では通信感度が良化されたほか、アンテナ先端にLEDライト(発光色は赤と青が選択可能)が追加され、任意の相手のバッジを光らせることが可能になったが、発光中にいわゆるモスキート音が鳴る不具合がある。
蝶ネクタイ型変声機[注 27]
阿笠がコナンに最初に提供した発明品。ネクタイの裏に付いているダイヤルを回し、変幻自在に声を出すことや音量調整が可能。一般のボイスチェンジャーなどとは異なり、単に声を変えるだけではなく知っている人物と声質を同じにすることまで可能であり、その幅広さを成功させる機能の詳細は不明。また、工藤優作が使用音を拾える集音器も使用しており、外見が白いタイプも存在する。多くの場合、小五郎を眠らせた後でこの道具を使用して「眠りの小五郎」として推理を披露するが、彼やほかに眠らせるのに適した人物がいない場合でも阿笠博士がいれば、博士の後ろで(博士には口パクで台詞に合わさせて)推理を披露する[注 28]。小五郎の声はダイヤルの59番で出せるが、使用頻度の高さゆえに印を付けてあったことから、メアリー世良に拾われた際には彼女がこの道具をすぐ使いこなす一因となった[17]。推理の披露以外には、蘭に新一として電話する手法としても使用されている[注 29]。また、ピスコと杯戸シティホテルで対峙した際には「コナンの声のまま使う」という拡声器代わりのような使い方をする描写も存在する[18]。
ガーゼマスク版の「マスク型変声機」も存在する[注 30]。
さらに、蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる「ボタン型スピーカー」が存在する[注 31]。裏はシールになっている。推理を披露させる人物の襟首などに貼り付けることで、コナンが当人の側にいなくても推理を話せる。主にコナンが眠らせた人物から離れた場所でトリックの実証を行う場合、あるいは眠らせた人物の周囲に隠れる場所がない際に使用する。貼り付ける際は麻酔銃で眠らせた直後に貼り付けの作業を行うが、小五郎の場合、推理が終わると自分で起きたり、蘭や目暮警部に起こされたりしてしまうパターンがほとんどなので、スピーカーの回収をどのように行っているかは不明。
『水平線上の陰謀』には「カフスボタン型スピーカー」が登場し、小五郎がコナンから奪って身につけた。通常のボタン型スピーカーと違い、盗聴機能も備わっている。
ターボエンジン付きスケートボード[注 32]
太陽電池を使用して走るスケートボード。主にアニメオリジナルエピソード・劇場版・特別編で犯人追跡などの用途で使用される。『天国へのカウントダウン』ではほぼ助走なしでビルからビルに飛び移っていた。『探偵たちの鎮魂歌』ではスーパースポーツのバイクとカーチェイスを展開し、初代の時点でコナン・小嶋元太・円谷光彦の3人(合計78キログラム)が乗ってもびくともしなかったうえ、機敏に動いて乗用車を追いかけたり川を越えたりしていた。これらのことから相当の排気量や馬力を持つことがうかがえるが、前述の3人と歩美が乗ると(合計93キログラム)自転車にさえ追いつけないという描写もあった。『世紀末の魔術師』でソーラーバッテリーが組み込まれ、昼間に充電をしておけば夜間でも30分程度なら走れるように改良された。当初はほかの道具と同様にささいな原因で故障していた[注 33]が、その後はかなり丈夫になった模様。
『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では車輪を格納することで水上でも走行可能なタイプが登場しており、オリジナルと比べて形や色が大きく異なる。防弾仕様であるというが、五ェ門の斬鉄剣により真っ二つにされた。
『沈黙の15分』にはスノーボード版である「ターボエンジン付きスノーボード」が登場した。雪の上なら平地だけでなく坂道も進むことが可能。また、説明されていないが、使用しない時には短くコンパクトにする描写がある。
なお、『まじっく快斗』にキックスクーター型やローラースケート型の同様の道具が存在し、怪盗キッドが使用している。
キック力増強シューズ[注 34]
コナンがいつも履いている赤いスニーカー。側面のスイッチを入れると電気・磁力によって足のツボを刺激し、筋力を高める。電流を使用した時には、靴の側面などから放電を行っている描写がある。このほか、レベル「中」でサッカーゴールのネットを突き破って木を真っ二つにしたり[19][注 35]、キャベツを蹴って粉々にするほどの威力を持っていた。地面を蹴り上げて走ったり、普段より高く跳躍したり、ジェットコースターのガードを破壊したりするといった用途にも使用される。
伸縮サスペンダー[注 36]
コナンが普段身に着けているサスペンダー。スイッチを入れるとベルト部分が自由に伸縮し、ボタン1つで重い扉を開ける、パチンコの要領で物を飛ばす武器としても使用可能なほど強力である。ベルト部分は強靱(きょうじん)で、劇中では一度もちぎれていない。原作で伸縮機能を使ったのは初登場時のみであるが、第82巻(アニメ第751話)で身に着けているので、現在も所持している模様。
上記の原作以外では劇場版やアニメオリジナルストーリーで登場。『漆黒の追跡者』では、100メートルまでの伸長が可能になった。『異次元の狙撃手』『純黒の悪夢』では、ベルトをしていたためにサスペンダーは身に着けていないが、どこからともなく出している。
犯人追跡メガネ[注 37]
コナンが普段かけているメガネ。コナンの素顔は新一の幼少時代であり、そのことを周囲に悟られないようにするためにかけている[注 38]ので、度は入っていない。左のツルにあるスイッチを入れるとフレームの左側にあるアンテナが伸び、左レンズに20キロメートル以内の発信機の現在地がレーダーで映る。充電式であるため、バッテリーの持ち時間が短いのが弱点であり、肝心な時にバッテリー切れを起こすことも多い。また、バッテリー以外にも眼鏡という構造の関係から衝撃に弱い弱点も抱えており、『水平線上の陰謀』では園子が霊安室の棺に閉じ込められて凍死の危機に陥った際に彼女が借りていた元太の探偵団バッジの電波を探ろうとしたが、前日に床に落としたせいで不具合を起こして園子の捜索に時間がかかってしまった。『天国へのカウントダウン』で右レンズ(『銀翼の奇術師』と『紺碧の棺』のみ左レンズ)に赤外線望遠鏡機能が追加され、後に原作でも使用されている[20]。暗視モードがあり、夜間でも見ることができる。さらに『戦慄の楽譜』ではサーモグラフィー機能が追加された(こちらは原作未登場)。透明なガラスに映像を投影するというシステムは、HUDと同様である。この他、『世紀末の魔術師』では拳銃の弾丸を跳ね除けている。これは目を狙い撃つスコーピオンへの対応策であり、事前に博士によって「特別製の硬質ガラス」に防弾加工がされている。
右のツルの先端には盗聴器、左のツルの先端には集音器が付いている。スペアを灰原が所持している。
犯人追跡メガネと同時に博士が発明した「犯人追跡メガネ発信機」も存在する[注 39]。普段はコナンのジャケットのボタンについており、裏面がシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。初期は1枚タイプだったが、その後は10枚ほどめくれるタイプに改良。半径20キロメートルまで探知可能。なお、盗聴機能付きのタイプやボタン型のものも登場している。
どこでもボール射出ベルト
コナンが普段身に着けているベルト。一見ただのベルトに見える(コナンいわく「どう見てもただのベルトには見えない」)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと伸縮自在の特殊なゴムにガスが注入され、バックル部分からサッカーボールが射出される。ゴムの性質上ベルトから離れたら10秒程度しか形を保っていられないが、それでも非常事態において被害者を襲おうとしている犯罪者に対し、キック力増強シューズで物を蹴り飛ばす際のタイムロス短縮に役立っている。注入するガスの量次第でボールの大きさがアドバルーン大にもなり、狭い場所で犯人の動きを封じたり、高所から落下した際に衝撃吸収のクッション代わりに利用したりすることが可能。なお、劇中では明言されていないが、1つのベルトから複数のボールを射出できることがうかがえ、コナンが使用後にボールを回収するシーンも見られる。
『異次元の狙撃手』からは、サッカーボールとは別に蹴り上げると花火のように光りながら爆発する「花火ボール」を射出できるようになった。
登場以降、劇中でのベルトの使用頻度や実用性・応用性は非常に高いが[注 40][注 41]、公式サイトのアイテムのページには掲載されておらず、劇場版のオープニングのアイテム紹介で詳しく説明されることがある。
弁当型携帯FAX[注 42]
単に市販のハンディファックスを弁当箱に組み込んだだけの物。ご飯部分の梅干しが起動スイッチになっている。おかずは本物で、阿笠博士の手作りである模様[注 43]。博士は「新開発」と言ったが、コナンいわく「市販のFAXを弁当箱に取り付けただけの代物」。10時間ごとに充電しないと使用不可能なのが難点で、本編では2017年現在までで1回しか登場していないが、スピンオフ作品「犯人の犯沢さん」においてはその奇抜さゆえに度々ネタにされている。
イヤリング型携帯電話[注 44]
イヤリング型の小型携帯電話。蝶ネクタイ型変声機の音を飛ばすことが可能。バスジャック事件[21]で一度犯人に奪われてしまったが、その後の第31巻から第33巻では、毎巻登場するなどの便利ぶりを見せている。コナンが新一の声で事件の真相を伝えることで、蘭に探偵役を頼んだ際にも使用している[22]。携帯電話の普及を経て、コナンたちがスマートフォンを所有した2013年以降の作品からは使用されていない[注 45]。
ボイスレコチェンジャー[注 46]
自分の声を録音可能で、子供の声から大人の声まで出せるペン。コナン・灰原以外の少年探偵団の全員が所持している。一般販売するためにバンダイ(作中設定だが、同社より実際に3800円の価格で発売されたこともある)の特殊科学班と共同開発した物(蝶ネクタイ型変声機の玩具版)で、博士はこの発明で多額の契約金を得た。アニメでは仮面ヤイバーが描かれたカード型の道具に変更されており、名前も「ヤイバーレコチェンジャー」となっている。
ノート型電子マップ
外見は普通の算数ノートでデータの絞り込みなどが可能。原作未登場で、特別編第1巻FILE.2「誘拐」およびそれを原作としたアニメ第86話「誘拐現場特定事件」でのみ登場。
チョーカー型変声機
赤井を沖矢昴に変装させる際に使用された変声機。外見は普通のチョーカーで、服のハイネックによって隠れるほどの大きさである。首に巻き、喉の振動を利用して自在に声を変えられる。元々はストーカーの迷惑電話対策として近所の住人に販売していたものだが、後に販売中止となった。
舞台
作品の主な舞台は東京都内の架空の町や施設で、多くの名称は推理小説に由来している。
毛利探偵事務所(もうりたんていじむしょ)
米花町5丁目[注 47]で、毛利小五郎が経営している私立探偵事務所。ビルは3階建てで、1階に喫茶ポアロ、2階に探偵事務所、3階に毛利家の居住スペースが存在する。
喫茶ポアロ
毛利探偵事務所の下に構えられている喫茶店。名前の由来はエルキュール・ポアロで、推理好きのマスターが名付けた。現在は榎本梓や安室透らが勤務している。『タッチ』に登場する喫茶店「南風」がモデルとなっている[23]。
帝丹小学校(ていたんしょうがっこう)
コナンや少年探偵団が通う小学校。創立以来40年近く経過しており[注 48]、もはやまともに使われていない倉庫すら存在する。現在の校舎は使われ始めて30年が経過しており、新一と蘭はここの卒業生である。
校長は植松竜司郎、1年B組担任は小林澄子。新出智明は帝丹小学校と高校の校医を兼任している。
名前の「帝丹」(ていたん)は「探偵」(たんてい)のアナグラムである。
帝丹高校(ていたんこうこう)
新一や蘭たちが通う高校。小五郎や妃英理、工藤有希子はここの卒業生である。
FBI捜査官のジョディ・スターリングは、潜入捜査のために一時期ここで英語教師をしていた。
妃法律事務所(きさきほうりつじむしょ)
英理の経営する法律事務所。秘書として栗山緑が勤務している。
警視庁
東京都を管轄する都警察の本部。目暮警部をはじめとする多くの刑事・警官が所属する。
米花町(べいかちょう)
東京都米花市米花区[24]の町。新一や蘭を含む多くの主要人物が住む。2丁目には新一と阿笠博士の家が、5丁目には毛利探偵事務所が存在する。
作中でも舞台になることが多く、米花博物館や米花公会堂・米花水族館・米花スタジアム・米花シティホール[注 49]などのほか、ホテルや百貨店なども登場する。
町名の由来は、コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公、シャーロック・ホームズの住む街として有名な実在の町、ベイカー・ストリート。工藤家の住所である2丁目21番地もホームズの住所(221B)が由来で、「米」がイギリス国旗のユニオンジャックに似ているために使用している。
トロピカルランド
第1話や劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』などの舞台である遊園地。東京ディズニーランドがモデルである。
堤無津川(ていむずがわ)
米花町を流れる川。川辺の会場で行われた「堤無津川凧揚げ大会」に参加したコナンたち少年探偵団は、そこで殺人事件に巻き込まれた。なお、劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』では堤向津川緑地公園で爆発事件が起きており、堤向津川(ていむずがわ)という同じ読み方の別の川が存在する。
川の名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』に登場する実在の川・テムズ川。
杯戸町(はいどちょう)
東京都内の町。杯戸シティホテル[注 50]や杯戸中央病院[注 51]・杯戸公園がある。海に面しており、杯戸港(はいどこう)という港も存在する。
町名の由来は、『シャーロック・ホームズシリーズ』やロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『ジキル博士とハイド氏』に登場する実在の公園・ハイド・パーク。
1年前に成瀬市を併合した杯戸市[25]も存在するが、杯戸町との関係は不明。
西多摩市(にしたまし)
東京都内の市。原作では何度か名前が登場するだけであるが、劇場版では舞台となることが多い。第1作『時計じかけの摩天楼』では新一が市長の交通事故の真相を暴いたことが明らかにされた。第5作『天国へのカウントダウン』の舞台となる日本一高いツインタワービルや第12作『戦慄の楽譜』で登場する音楽の森・堂本アカデミー音楽ホール、第14作『天空の難破船』でテロ組織による襲撃を経て爆破された国立微生物研究所が存在する。
来葉峠(らいはとうげ)
FBI捜査官の赤井秀一がキールに射殺されたように偽装された場所。
峠の名の由来は、シャーロック・ホームズが『最後の事件』で宿敵モリアーティ教授とともに崖から落ちて死んだとされるライヘンバッハの滝[注 52]。
日売テレビ(にちうりテレビ)[26]
コナンの劇中に何度か登場するテレビ局。度々事件の舞台となっている。日売テレビは原作、テレビアニメでは東京にあるが大阪・京都が舞台の劇場版から紅の恋歌では大阪の日売テレビが登場する。[27]名前の由来はコナンを放送している日本テレビ系のキー局、日本テレビとコナンを制作している日本テレビ系準キー局、読売テレビから。
東都環状線(とうとかんじょうせん)
劇中で登場する鉄道。劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』で初登場した。駅名は山手線のものをモチーフにしたもの(例:「有楽町」→「無楽町」など)になっているものがあるが、ミステリーツアーなどJRとのタイアップが組まれるエピソードでは実際の山手線が登場する。車両は初期は外観が205系(シルバーに青いライン)、アニメ第599話「セイギノミカタ」ではE231系(実際の山手線と同色)となっている。
東都タワー(とうとタワー)
劇場版第13作『漆黒の追跡者』の舞台。原作やアニメでも複数回登場する。東京タワーがモデルである。
東都ベルツリータワー(とうとベルツリータワー)
劇場版第18作『異次元の狙撃手』の舞台。ベルツリータワー、ベルツリーなどとも呼ばれる。モデルは東京スカイツリーである[注 53]。なお、ベルツリーは鈴木を英語読みにしたもので、鈴木財閥によって建設されたとされている[注 54]。
『ルパン三世』とのクロスオーバー第2作『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』には、東都ベルツリータワーに似た建物が登場する[注 55]。
東都スタジアム(とうとスタジアム)
劇場版第16作『11人目のストライカー』の舞台。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』では『11人目のストライカー』で爆破された設定を引き継いで改修が完了しており、エミリオ・バレッティのライブ会場として登場する。
東都水族館(とうとすいぞくかん)
劇場版第20作『純黒の悪夢』の舞台。鈴木財閥の資本が入っており、二輪式観覧車も設置されている
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