الأحد، 15 سبتمبر 2019

プリキュア

プリキュアシリーズは、朝日放送→朝日放送テレビ(ABCテレビ)[注 1]、ABCアニメーション[注 2]、ADKエモーションズ[注 3]、東映アニメーションの制作により、テレビ朝日系列で2004年(平成16年)から放送されている日本の女児向けアニメシリーズである。

概要
プリキュアシリーズは朝日放送→朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメとして制作され、テレビ朝日系列で『明日のナージャ』の後続作品として2004年(平成16年)に放映された『ふたりはプリキュア』の大ヒットから端を発し、以降15年以上にわたってシリーズを重ねている(16年目の2019年(4月30日までは「平成31年」、翌5月1日より「令和元年」)は『スター☆トゥインクルプリキュア』を放映中)。東映アニメーションの女児向け作品としては『美少女戦士セーラームーン』シリーズ以来の新風を巻き起こしている[4]。1シリーズの放送話数は原則番組単位として1年ごとにリセットされており、各シリーズ間には『映画 プリキュアオールスターズ』『映画 プリキュアドリームスターズ!』などのクロスオーバー映画を除きスーパー戦隊シリーズと同じく登場人物や世界観などの連続性はない[5]。放送期間は朝日放送→朝日放送テレビをはじめとするテレビ朝日系列基準で2月から翌年1月までの1年間となっており、話数は作品によって差異はあるが概ね48話前後である。11年目の2014年(平成26年)に放映された『ハピネスチャージプリキュア!』でシリーズ通算放送回数500回を突破した。

人数は『ふたりはプリキュア』ではタイトル通り2人のバディであったがその後は3人から6人のチームとなり増えてゆき、16年目の2019年(平成31年 / 令和元年)より放送中の『スター☆トゥインクルプリキュア』のキュアコスモで60人目となった。ただしこの人数は「レギュラープリキュア」と括られている人物のみの人数なので、これに該当しないプリキュアを含めるともっと存在する(詳細は後述の「シリーズの特徴」を参照)。

メディアミックスが盛んに行われており、アニメを中心として映画、漫画、ゲーム、ミュージカルなどに幅広く展開されている。また、劇中に登場するアイテムは玩具として商品展開されている。

「プリキュア」というタイトルの由来は「プリティー(PRETTY=かわいい)」と「キュア(CURE=癒す・治す)」という女の子らしいイメージを合わせた造語であり、この名前に至るまでには相当の時間を要したという[6]。タイトルロゴの下にも英字(ラテン文字)表記がされており、『フレッシュプリキュア!』までの「PRETTY CURE」、『ハートキャッチプリキュア!』以降の「PRECURE」に概ね大別されている。ただし『ハートキャッチプリキュア!』以降も「PRETTY CURE」が使われている場合もあり、頭文字のみ大文字の場合もある。

企画当時、まだアニメに疎く女児向けアニメの担当もしたことがなかった鷲尾天が要請を受けプロデューサーとしてシリーズを立ち上げ指揮を執る。主に幼児から小学校中学年までの女児を対象とした作品であるが、その分野について詳しくなかった鷲尾は開き直って「自分のやりたいことをやる」と腹をくくったといい[6]、従来の同系列作品と異なった試みがなされている。『仮面ライダーシリーズ』や『ウルトラマンシリーズ』が放映されていた世代の鷲尾は、「とりあえず変身して戦う物の方がかっこいいだろう」という発想から、同枠で放映されていた『夢のクレヨン王国』や『おジャ魔女どれみ』シリーズ、『ナージャ』などの柔和なイメージとは違う「戦い」をメインとして本シリーズの企画を推し進める。さらに鷲尾は「幼児期の男女に差はほとんどなく公園や幼稚園では男女関係なく飛び跳ねて遊びたいはず」という考えからそれは生まれ、企画書に「女の子だって暴れたい」と書いたという。しかしそれだけではなく、メインターゲットの好むもののリサーチを行い、また美少女物の模範例として『美少女戦士セーラームーン』の研究も行われる。しかし「『セーラームーン』と同じことをしても今の時代に受け入れられるわけではない」という考えから、それはあくまで新たな発想の原点として位置づけていた[7]。鷲尾は『Yes!プリキュア5』シリーズをもって5年間務めたプロデューサー職から退き、6年目の『フレッシュプリキュア!』からは梅澤淳稔が務める。のちに鷲尾は「一人の人間が居座るのはよくないと思い交代した」と後日談で語っている。梅澤は8年目の『スイートプリキュア♪』までは単独で、9年目の『スマイルプリキュア!』は長谷川昌也と2人で指揮を執る。10年目の『ドキドキ!プリキュア』からは柴田宏明(12年目の『Go!プリンセスプリキュア』は第23話まで柴田と神木優の2人体制、第24話以降は神木単独)が、13年目の『魔法つかいプリキュア!』から15年目の『HUGっと!プリキュア』までは内藤圭祐と神木がテレビシリーズと秋のシリーズ映画のプロデューサーを交互に務めている。16年目の『スター☆トゥインクルプリキュア』では柳川あかりが担当する。

本シリーズは主に3歳から8歳までの女子を中心に人気のシリーズとなっている。バンダイが月次でアンケート調査を行っている「バンダイこどもアンケートレポート」によると、毎年6月に定期的に行われている「お子様の好きなキャラクターは何ですか?」とのアンケートにおいて、シリーズ開始の2004年(平成16年)が女子4位、2005年(平成17年)以降の6年間、継続して女子上位3位以内にランキングされている。また、年齢別集計では、女子 3 - 5歳で2004年(平成16年)以降継続して1位、女子 6 - 8歳では2004年(平成16年)および2006年(平成18年)以降で継続して1位を維持している[8]。3歳から8歳までの女子に人気であるという傾向は、「1日だけ何かになれるとしたらお子様は何になりたいですか?」[9]「お子様が“変身”してみたいものは何ですか?」[10]「お子様の好きなテレビ番組名」[11]などのアンケート結果においても同様となっている。 また、男女総合のランキングでも、2013年では2位[12]、2018年には3位にランクインしており、2013年以来5年ぶりに3位以内のランクインとなった[13]。

本項目に限り、各作品のタイトルを以下の通り略記するものとする。レギュラー映画に関しては下記の略記の頭に『映画~』と付記するものとする。

『ふたりはプリキュア』 - 『無印』
『ふたりはプリキュア Max Heart』 - 『Max Heart』
『無印』+『Max Heart』→『無印』シリーズ
『ふたりはプリキュア Splash Star』 - 『Splash Star』
『Splash Star』+『無印』シリーズ→『ふたり』シリーズ
『Yes!プリキュア5』 - 『5』
『Yes!プリキュア5GoGo!』 - 『GoGo!』
『5』+『GoGo!』→『5』シリーズ
『フレッシュプリキュア!』 - 『フレッシュ』
『ハートキャッチプリキュア!』 - 『ハートキャッチ』
『スイートプリキュア♪』 - 『スイート』
『スマイルプリキュア!』 - 『スマイル』
『ドキドキ!プリキュア』 - 『ドキドキ』
『ハピネスチャージプリキュア!』 - 『ハピネス』
『Go!プリンセスプリキュア』 - 『Go!プリンセス』
『魔法つかいプリキュア!』 - 『魔法つかい』
『キラキラ☆プリキュアアラモード』 - 『アラモード』
『HUGっと!プリキュア』 - 『HUGっと』
『スター☆トゥインクルプリキュア』 - 『スター☆トゥインクル』
クロスオーバー映画

『映画 HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』 - 『メモリーズ』
『映画 プリキュアミラクルユニバース』 - 『ユニバース』
公式では「○○プリ」もしくは「プリ○○」の略称が使われている(例:前者は『ドキドキ』→「ドキプリ」、後者は『アラモード』→「プリアラ」
基本的なフォーマット
妖精の世界に伝わる「伝説の戦士」および有資格者
ストーリーの流れを簡潔に言うと「ごく普通の少女が妖精に助けを求められ伝説の戦士[注 4]と呼ばれる『プリキュア』へと変身し、妖精の世界や異世界[注 5]を支配した悪の組織を倒して平和を取り戻す」である。「妖精と敵幹部・怪物が鉢合わせの場に居合わせた少女が妖精に懇願されプリキュアへと変身する」というのが初変身時のお決まりである[注 6]。ただし作品によっては放送開始時点でプリキュアに覚醒していた人物もおり、主人公と合流後に正体や経緯を明かすケースが多い(詳細は後述)。

プリキュア(とそれに準ずる戦士)に変身する人物は「中学2年生の少女」が中心であり、作品によっては中2以外の中学生、小学生や高校生が登場し(学校・学年を参照)、中には異世界や未来から来た人物、敵幹部だった人物、人間へ変身を遂げた妖精もしくはフェアリー、異世界ないし外国の王女、アンドロイド(ガイノイド)、宇宙人、獣人も含まれる(素性などは本節の記事および「プリキュア一覧」を、より細かなプロフィールは各作品を参照)。妖精および元敵幹部は全員追加メンバー(追加戦士、とも言う。ただし『スマイル』のようにそれが存在しない作品もある[14])である。基本的に「親友同士のプリキュア」が主であり「姉妹プリキュア」も少数だが過去に登場したケースはある。また主人公と面識がない人物でもプリキュア覚醒後すぐ仲間になるのが通例であるが、事情により暫く距離を置いてから仲間になるケースもある。

少女は妖精に見初められたのち変身アイテムを与えられ敵に立ち向かうことになるが、そのアイテムは作品によりに違いがある(詳細は「プリキュアのアイテム」を参照)。大抵変身アイテム入手後すぐに覚醒するのが通例であるが、気の迷いなどで一度は覚醒できなかった人物もいる。それを使いながら専用の呪文を唱えることで変身し、その後名乗りを行い敵と対峙する。変身後の名前は「キュア[注 7]+横文字」(『無印』で例えると、美墨なぎさ→「キュアブラック」 雪城ほのか→「キュアホワイト」)となり名乗り時には必ず言う。メンバーや敵からはフルネームの他に「キュア」を外した名前(「ブラック」「ホワイト」)で呼ばれたり[注 8]、まれに変身前の名前(「なぎさ」「ほのか」)で呼ばれることもある[注 9]。

前述の通り作品によりメンバーの人数が異なっており、詳細は以下の通り。カッコは初期メンバー・追加メンバーの人数。なお、追加メンバーが未登場、もしくは不明の場合は初期メンバーのみ記す。

2人 - 『無印』『Splash Star』(2)
3人 - 『Max Heart』『魔法つかい』(2:1)
4人 - 『フレッシュ』『Go!プリンセス』(3:1)『ハートキャッチ』『スイート』『ハピネス』(2:2)
5人 - 『5』『スマイル』(5)『ドキドキ』『スター☆トゥインクル』(4:1)『HUGっと』(3:2)
6人 - 『GoGo!』『アラモード』(5:1)
また異世界出身の人数も作品により異なっており、詳細は以下の通り。

1人 - 『Max Heart』『GoGo!』『フレッシュ』『Go!プリンセス』『HUGっと』
2人 - 『スイート』『ドキドキ』『魔法つかい』『スター☆トゥインクル』
プリキュアにはいわゆる年功序列の概念がなく、変身前の名前を敬称をつけて呼ぶ人物も変身後は一切つけなくなる。相手が先輩であれ真っ赤な他人であれ変身後の名前に敬称をつけることは決してない。

中には前述の通り初登場および再登場した時すでにプリキュアへ覚醒していた人物や妖精もおり、以下の2パターンに分けられる。

初登場時点で覚醒していた人物
『スイート』の調辺アコ / 黒ミューズ→キュアミューズ、『ドキドキ』の剣崎真琴/ キュアソード・円亜久里 / キュアエース、『ハピネス』の白雪ひめ/ キュアプリンセス・大森ゆうこ / キュアハニー・氷川いおな / キュアフォーチュン。
初登場は妖精だが、後日人間で再登場した時に覚醒していた人物
『GoGo!』のミルク→美々野くるみ / ミルキィローズ、『魔法つかい』のはーちゃん→花海ことは / キュアフェリーチェ。
このうち真琴とひめは初期メンバー、他6人は追加メンバーであり、また『ハピネス』の3人以外は異世界出身である。全員に共通しているのが「最初は主人公に正体を秘匿し別行動しているが、その後主人公と意気投合したのを機に正体を明かして仲間へ加わり今までの経緯を説明する」である。

初変身時の反応は『ふたり』シリーズでは全員驚いていたが、『5』以降ではそれに加え「喜ぶ」や「冷静に受け入れる」など様々な反応を見せるようになる。また名乗りのセリフや決めポーズも『ふたり』シリーズでは全員「無意識に行う」だったが『5』以降では「自ら考えて行う」も見られるようになり「自分を積極的に前に出す性格」の人物に多い。

劇中に登場したプリキュアは「レギュラープリキュア」、あるいは映画やデータカードダス、玩具等での呼称から「プリキュアオールスターズ」と称されている。なお、シャイニールミナスとローズは「キュア」と冠されていないがこれに括られている。

ただしキュアエコーのように作品によってプリキュアとしての扱いが分かれたり、制作関係者個々人の認識によってはキュアモフルンもオールスターズに含まれる[15]など、制作サイドにおいても公式(オールスターズ)・非公式の判断が分かれることがある事に留意する必要がある。

主人公などの設定および性格
ここでは主人公やメンバーの設定および性格について解説する。

氏名
氏名について、名字、名前ともプリキュア毎に全く別々のものを使用しており、ほとんどの人物は「漢字の名字+平仮名の名前」(美墨なぎさ・東せつななど)であるが、漢字の名字は共通で漢字の名前(日向咲・円亜久里など)や片仮名の名前(相田マナ・十六夜リコなど)、名字・名前共に片仮名または名字が無く名前が片仮名(ルールー・アムール、ユニ)もいる。ただし、マナは『映画ドキドキ』で「愛」と漢字表記が明かされている。なお、異世界出身者や妖精は下記に細分化された記事があるのでそちらも参照。
性格
主人公は『ふたり』シリーズではタイトル通り2人でメイン主人公である「スポーツ得意」(美墨なぎさおよび日向咲 / ブルーム・キュアブライト)ともう一人の主人公の「勤勉家」(雪城ほのかおよび美翔舞)の相対する性格になっている。例として、美墨なぎさと日向咲は後年に公開された『映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花』のチーム分けで「ピンク(主人公)チーム」に入るために「正規の主人公」と見なされている。『5』以降はピンク色のプリキュアに覚醒する人物(例:『5』では夢原のぞみ)が主人公と固定され、また髪や瞳の色も全員ではないがピンク色もしくは近似色に設定されている。さらにチームのリーダーも務めていて、全般的に明るい性格で勉強か運動(もしくは両方)が苦手であるケースが多い。
正規の主人公以外の性格は冷静沈着タイプ・文武両道タイプなど多種多様であるが、中には、普段の性格や好みからは想像もつかない意外な一面を持つ人物や容姿や声色から男子と勘違いされた人物、社長令嬢や王女ゆえ世間とのズレにより少々突拍子な言動をする人物もおり、メンバーの中には少々意地悪(天邪鬼)な性格の人物がいるケースもある。
一人称・口癖および二人称
一人称について、ほとんどの人物は「わたし」を用いるが活動的もしくは積極的な人物は「あたし」を、淑女や王女などは「わたくし」を用いる傾向が強い。中には「わたし」「あたし」を併用する人物もいる。特異な例として男装女子が「僕」を、大阪出身の人物が「ウチ」を用いるケースもある。
また喜怒哀楽を表す際に用いる口癖も主人公に1個が設定されているのが基本だが、主人公以外の人物も有していることもある。また、後述の妖精と同様に特徴的な語尾をつける人物もいる[注 10]。また、プリキュアになっている間は、精神・心理状態が変身前から変わるケースもある。
二人称について、ほとんどのメンバーは他人同士のため最初は「氏名or名前+さんor先輩」で呼んでいるが、親睦を深めると名前の呼び捨てや「ちゃん」付け、愛称で呼び合うようになる。幼なじみ同士や自身が最年長、妖精、王女、異界者などは最初から呼び捨てで呼んでいる。淑女や自身が最年少、目上の人物の場合は「名前+さん」で呼ぶケースが多い(例外もある)。
誕生日
誕生日について、『5』シリーズから『スマイル』までの全員[注 11]および円亜久里・『ハピネス』の愛乃めぐみ[注 12]以外の3人・花海ことはは設定されていない。前述以外の人物には誕生日が設定されているものの、作品によって設定の法則が違っている。日付は各作品のプロフィールを参照。
学校・学年
メンバーは女子中学生を基準に小学生や高校生もいると前述したが、その組み合わせは以下の4つに分けられる。学年などの詳細は「プリキュア一覧」を参照。
全員中学2年生 - 『無印』『Splash Star』『フレッシュ』『スマイル』『ハピネス』『魔法つかい』
同じ中学校の先輩・後輩 - 『Max Heart』『5』『GoGo!』『Go!プリンセス』『スター☆トゥインクル』
高校生と中学生 - 『ハートキャッチ』『アラモード』
中学生と小学生 - 『スイート』『ドキドキ』『HUGっと』
メンバーの通う学校は公立学校と私立学校に分かれており大抵同じ学校の同級生や先輩・後輩のケースが多い(前述)ため1校のみの登場が通例だが、メンバーに小学生や高校生がいる場合や同学年でも自身に合った学校に通っている場合は自ずと複数の学校が登場する。
ちなみに、メンバー全員が同じ学校に通う作品は『ふたり』シリーズ、『5』シリーズ、『ハートキャッチ』(中高一貫校)、『スマイル』『ハピネス』『Go!プリンセス』『魔法つかい』『HUGっと』(小等部と中等部)の計9作品ある。
学業以外の活動・将来の夢
メンバーの中には学業と並行してアイドル歌手・ファッションモデル・ロックバンドのボーカルとして芸能活動をしている人物もいて、芸能事務所へ所属する。特異な例として『アラモード』のキラ星シエルは芸能人ではないがフランスや日本で新進気鋭のパティシエと称されているため「パティシエ(スイーツ)界のアイドル」と呼ばれ、初期メンバーもパティシエとしてパティスリーを経営いる故にシエルも加わっている。中には以前学業以外の活動を行っていた人物もおり『HUGっと』の薬師寺さあや(子役)と輝木ほまれ(フィギュアスケート)が該当する。自身の限界や怪我の諸事情に活動休止していたがプリキュア覚醒を機に活動を再開している。他にもストーリーが進むにつれ将来なりたい夢が明確になる人物もいて、 小説家・医者・獣医・絵本作家・科学者が一例で挙げられている。
例外では、新たな夢が見つかりジレンマに陥る人物もおり、下記の2人が該当する。
『Go!プリンセス』の海藤みなみ - 当初は家業(海藤グループ)に就くことを決めていたが、海洋学者に出会ったのきっかけとした意思から経緯を重ねて諭され我に返り、その後家族にも打ち明けて快諾され海洋学者を目指す。
薬師寺さあや - 前述の子役から女優を目指していたが医療ドラマに感銘を受け、最終的には産婦人科医として野乃はなの担当医になる。
友情・恋愛
本シリーズはプレティーンおよびティーンエイジャーの少女たちがプリキュアに覚醒し共闘することで友情や絆を深めていくのがコンセプトとなっている。メンバーは常に良好な信頼関係を築き行動しているが、時たま性格の違いや意見の衝突により軋轢が生じ仲たがいになるメンバーもいる。その場合は共闘により我に返り、戦闘後に仲直りしてなお一層の絆を深めるのがお決まりとなっている。
幼なじみ同士で覚醒したケースも多く、以下の6組14人が該当する。このうち、ゆうこのみが追加メンバーである。
夢原のぞみ / キュアドリーム・夏木りん / キュアルージュ
桃園ラブ / キュアピーチ・蒼乃美希 / キュアベリー・山吹祈里 / キュアパイン
北条響 / キュアメロディ・南野奏 / キュアリズム
緑川なお / キュアマーチ・青木れいか / キュアビューティ
相田マナ / キュアハート・菱川六花 / キュアダイヤモンド・四葉ありす / キュアロゼッタ
愛乃めぐみ / キュアラブリー・大森ゆうこ / キュアハニー
また、思春期に当たるためプリキュアが同級生の男子もしくは年上の青年に恋心、もしくはそれに近い特別な感情を抱く場合がある。
家庭環境
主人公およびメンバーの住宅は一戸建てやマンションが大半である。しかし、中には個人経営の店(飲食店、ファッション関係、花屋、動物病院)、道場の家もある。一方、王女(プリンセス)や社長令嬢などはこの限りではなく城や豪邸に住んでいる。
大抵両親と住んでいるのが通例だが「親が敵組織に洗脳や幽閉」「親が海外で仕事」「単身赴任」「学校が寮生活」「自身の都合」のような例外もある。また、一方の親が死去や行方不明、両親の離婚などで片親の人物もいる。ちなみに片親の特殊な例としてルールーはクライアス社のアンドロイドであるが、彼女を造ったのは同社相談役のドクター・トラウムなので2人は親子と見なすことができる[注 13]。さらに家族のいない人物もおり、ほとんどの異世界出身者や妖精が該当する。加えて稀ではあるが家族構成が明かされていない人物もいる。このほか、作品によっては親族がプリキュア経験者であるという人物もいる。
異世界出身のメンバーについて
異世界や宇宙、未来から来たメンバーおよび人間に変身可能な妖精(以下「異界者など」)は人間界で暮らす際に、名字を追加したり、本名の長さや素性を伏せるべく改名することがある。
同時に主人公が通う中学校へも転入し主人公とクラスメイトになるのが通例だが例外もある。また異界者が人間界で暮らすことが決定した場合、各々が人間界の文化を学び生活に適応することが求められるが、故郷に住んでいた頃の感覚を引きずってしまう、もしくは本来の解釈とは異なる覚え方をしてしまうといった知識の不足から来る失敗をすることもあり、結果としてトラブルの種(トラブルメーカー)になることが多い。一方、学業・スポーツ面においては、幼少期からの勉学の積み重ねや特定分野に秀でた才能が幸いし、一際優秀な成績を修めていることが多い。ちなみに、異界者などの中には主人公たちと容姿が若干違う人物や特殊な能力を持つ人物もいる。
異世界の言語について、文字は『フレッシュ』のスウィーツ王国や『魔法つかい』の魔法界などで登場しており、共通して言えるのは「独特の形をしているため、人間界の主人公には読めない」である。それとは裏腹に会話は言葉の壁などなく普通に行われている(妖精や敵も該当)。特異な例として『スター☆トゥインクル』のララは宇宙人ゆえ地球の言葉が分からず自身も「ルン」としか話せずにいたが、パートナー妖精のフワによってひかると会話ができるようになる。当初は彼女のみだったが、プリキュア覚醒後は変身アイテムのスターカラーペンダントが翻訳機となり彼女以外の地球人とも会話ができるようになる。
敵幹部だった人物のプリキュア覚醒
メンバーの中には物語開始時点において敵組織に所属していた人物もおり、組織に入った経緯は以下の2パターンある。()は改心後の名前。
当初から敵組織に所属 - イース(せつな)とルールー(不変)
黒幕からの洗脳などにより強制的に所属 - セイレーン(エレン)とトワイライト(トワ)
初対面から仲間になるまでの経緯でパターンがある。この様なメンバーの中には、自身の性格に対するコンプレックスや過去の出来事へのトラウマを抱えている人物もいる。その中で抱えつつプリキュアとして戦い、日々の暮らしの中で自己の内面と向き合うことで、人間として成長することが本シリーズの最大の見どころとなっている。
イースとルールー - 人間の少女へ変装し「友達になりましょう」などと騙り近づいてスパイ活動を始め、何ら疑いもせず友達として接し親睦を深める。すると騙した方も次第に主人公を友達として接するなど心境に変化が生じた。その経緯から組織に反逆し、友情と任務のジレンマに陥る。それを打破すべく正体を明かし主人公との一騎討ちに臨むが、決戦中に主人公から諭され、組織を離反する。ちなみにイース(せつな)は組織の策略により絶命してしまうが、精霊ピックルン(アカルン)の力によって蘇り事なきを得る。
セイレーン - 初対面時に正体を明かして対峙する。元々は親友である妖精ハミィを嫉妬するに至り敵対するようになるが、ハミィのピンチを見てから助けたい意思が勝って具現化しビートに覚醒し彼女を助け組織を離反する。
トワイライト - セイレーンと同じく初対面時に正体を明かして対峙した上でトワも洗脳により記憶消去されたため、兄のカナタによって明かされている。その後ブラックプリンセスに変貌し主人公たちと対峙するが、彼女たちの合体必殺技を受け洗脳が解かれ生来の姿へと戻り組織を離反する。
その後は4人とも主人公およびメンバーから仲間加入とプリキュア覚醒を促されるが、罪悪感に苛まれ躊躇う。だが次第に「自分の罪を償いたい!」という気持ちが芽生え主人公たちと真の親友同士となり、そして自身もプリキュアへ覚醒し組織に立ち向かうことになる。住居も組織のアジトからトワは学生寮、他3人は主人公の家など[注 14]で住む。ちなみに、全員主人公と同学年である。
また、上記の派生として『スター☆トゥインクル』のユニは自らの目的を果たすためバケニャーンに変装しひかるたちと対峙していた。しかもその事実を敵幹部にも秘匿しており、実質敵でも味方でもない第三勢力というべき人物で一度ひかる達と手を組み、自身の目的を明かすと同時に組織を離反して、無関係である自分を守ってくれたひかるたちを助けるべくプリキュアへ覚醒する。
物語の舞台および世相反映
主人公たちが暮らす町はいずれも架空の町であり具体的な位置情報が明言されることはない。物語は基本的に主人公たちが暮らす町を中心に展開されるが、旅行や合宿などでメンバーが他の町や異世界へ遠出するエピソードもある。この場合大抵別の架空の町へ行く、もしくは行き先が明言されないなど作中世界の範疇で物語が進行する一方で話によっては実在の都市が舞台となることもあり[注 15]、中にはタイムスリップで過去や未来の世界を駆け巡る場合もある。

またプリキュアたちの拠点となる施設、場所も主な舞台とされることが多い。移動販売の店舗近くや常設店舗が多いが、これ以外にも植物園、大使館、公園など多種多様である。

さらに作品が放映されている時点の現実世界の世相を反映したものが登場することもあり、例として『HUGっと』のキュアスタ(モチーフはInstagram)がある[注 16]。さらに有名な書物の一節や偉人の名言が引用されている場合もある。

サポート役である妖精および男性キャラクターの存在
プリキュアのサポート役を担う妖精は大半が作品オリジナル・もしくは動物などがモチーフであるが、ぬいぐるみ、フェアリー、人間の赤ちゃん、宇宙人などをモチーフとしたものも僅かながらにある。

『ふたり』シリーズではオス・メスのペアだったが、『5』以降は1匹のみ、同性同士、兄弟姉妹など千差万別となっている。また、モフルン(元がぬいぐるみ)のように無性別の妖精もいる[注 17] 。大抵が敵に祖国を襲われた側の出身であるが、一時的ながらも敵組織に属していた妖精もおり『スイート』のセイレーン(マイナーランド)、ピカリオ(ノワールのしもべ)、ハリー(クライアス社)が該当する。

人間界においては自らの姿を上手く利用し、動物やぬいぐるみとして一般人の目を誤魔化すことが多い(ただし、フェアリーのみ例外)。しかし、一般人に危機が迫っている場合はこの限りではない。また大半の妖精は異世界出身だが人間界で終始する場合はこの限りではなく(即ち人間界出身)、中にはアイちゃんやモフルンのように人間界で生まれた妖精もいる。妖精はプリキュアに相応しい少女を見つけると、前述の通り変身アイテムを与え敵を倒すことを懇願する。また、戦いをサポートするパートナーにもなるが作品により違いがあり「個人のパートナー」「全員のパートナー」に大別される。また、間接的にサポートする妖精もいる。そして、共通して言えるのは少女と初見時から対等に接し(名前も呼び捨て)、一部を除いて[注 18]特有の語尾をつけて話すという特徴である。少女がプリキュアへ覚醒した後は常に良好な信頼関係を保つが軋轢が生じる場合も散見される(詳細は「プリキュアのアイテム」を参照)。

人間へ変身可能な妖精もおり、それと同時に名前や声色も変わるのが通例だがそのままの妖精もいる(下記参照)。基本的に語尾もつけずに喋るようになるがこちらも例外がある[注 19]。相互変身可能な妖精も衝撃を受けたり、体力を消耗するなどの事象により妖精へ戻ってしまうことがある。

容姿は以下の3パターンに分けられる。()は人間態の名称、×は声色が不変の妖精。オス / メスの順で記載する。

小学生以下
ラケル×・ランス×、アロマ× / キャンディ×、パフ×、ペコリン×。
中学生
シロップ(甘井シロー)、ピカリオ(リオ) / ミルク(くるみ)、セイレーン(エレン)、シャルル×、はーちゃん(ことは)、キラリン(シエル)。
大人
ココ(小々田コージ)・ナッツ(夏)、ハリー[注 20] / ダビィ(DB)、シャムール。
このうち中学生に変身するメスの妖精はシャルルを除いて全員プリキュアに覚醒しており「過去に主人公たちをサポート」「人間へ変身できることを秘匿」「プリキュア覚醒と同時に妖精へ戻れなくなる」という3つの特徴がある。

ちなみに、映画限定かつ無性別の妖精としては『映画魔法つかい』のモフルン(キュアモフルン)が該当し、非公式では『アラモード』のペコリン(キュアペコリン)がいる。

鷲尾は「子どもたちは怖い存在に立ち向かう姿を格好いいと感じる。そこは男の子も女の子も変わらない」としている[17]。鷲尾プロデューサーが手がけた作品では「正義の味方として戦うのは女の子だけ」という路線が徹底され、戦士達を助ける男性キャラクターは一切登場せず、同種作品との区別化を図っていた。『5』シリーズでも妖精が人間の青少年へと変身するがこちらも戦闘能力はなく、あくまでメンタル面におけるアドバイス役としての役割を担うことが多い。その後、梅澤プロデューサー以降からは戦闘を助ける男性キャラもしばしば登場するようになる。

コスチュームとイメージカラー
BYR color wheel.svg この項目では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
通常形態のコスチューム[注 21]は基本的に「多くの装飾が施された袖があるシンメトリー(左右対称)のワンピース型」であるが、以下に挙げるコスチュームの人物もいる(重複している場合もある)。

ドレス型
パッション、ムーンライト、『Go!プリンセス』のメンバー全員、『魔法つかい』初期メンバーのサファイアスタイルとフェリーチェ、パルフェ。
セパレート型
腹部を露出 - 『無印』のブラック、『5』のドリーム、ローズ、ベリー、サンシャイン、メロディ(臍は隠れている)、マーメイド。
臍部を露出 - 『魔法つかい』初期メンバーと『映画魔法つかい』キュアモフルンのサファイアスタイル、エール[注 22]。
アシンメトリー(左右非対称)
パッション、ハート・ダイヤモンド・ソード、スカーレット、ジェラート・パルフェ、ソレイユ。
ノースリーブ
ビスチェ型 - エコー、トゥインクル、パルフェ、スター。
レオタード型 - マジカル(トパーズスタイルを除く)、アムール、ミルキー(シースルーのパフスリーブがある)・コスモ。
チアガール型 - エール。
キャミソール型 - ソレイユ。
ちなみに、肩が隠れて袖がない人物(ルミナス、マーチ、プリンセスなど)も18人いる(コスモまで)。
上記以外
パンツスーツ - 黒ミューズ。
メロディたちに正体を秘匿するため。
ショートパンツ - ショコラ
設定上はチュニックの下に短いレザーパンツを着用している。
かぼちゃパンツ - モフルン、エトワール、ミルキー。
モフルンは元がぬいぐるみという無生物で性別がないという設定のため、中性的な印象を持たせるべくあえてスカートをはいていない。
エトワール、ミルキーはバルーンスカート風のかぼちゃパンツを着用。
このうち続編がある『無印』シリーズおよび『5』シリーズの2作品は2年目に初期メンバーのコスチュームがマイナーチェンジされており、両作品ともクロスオーバー映画および『ハピネス』の10周年メッセージ、『HUGっと』では全員続編のコスチュームで登場している。

身体の変化は髪が変身前と比べると色が鮮やかになってボリュームが増し、大幅に伸びることが多い(短髪もロングへアになる[注 23])が、逆に前髪は長さや分け方など変身前とほとんど変わらない。またそれと同時に瞳の色も鮮やかになったり、変身前後で全く違う色の髪や瞳になる人物もいる[注 24]。さらに身長が高くなるプリキュアも存在し、中でも『ドキドキ』のエースや『魔法つかい』のメンバーは顕著。加えて『スイート』『魔法つかい』のメンバーは目つきも変わる。

また、通常形態以外にも戦いに応じて変更できるフォームチェンジもある。該当者と仕様は作品により異なるため以下で解説する。

『ハピネス』のメンバー全員 - 各自個々のフォームがあり、戦闘途中での変更が可能。
『Go!プリンセス』のメンバー全員 - 決め技発動時にモードエレガントに変身し、単独でも使用できるが複数の合体技もある。
『魔法つかい』の初期メンバー - 必ず2人一緒のスタイルに変身する。双方違うスタイル(ミラクルがルビーで、マジカルがトパーズなど)や戦闘途中でのスタイル変更(ダイヤ→サファイヤなど)は不可。
さらにほとんどの作品はストーリー後半になると強化形態(通称「スーパープリキュア」)へと変身を遂げるのがお決まりとなっている[注 25]。ちなみに、レギュラー映画でも映画限定形態として登場するが「主人公のみ」[注 26]「メンバー全員」[注 27]の2パターンに分かれている。

イメージカラーも設定されており『無印』シリーズではブラックが■ 黒[注 28]、ホワイトが□ 白とプリキュア名通りの色が使われている。黒と白を採用した理由について鷲尾は「真っすぐでクールビューティーなイメージがあったため」と述べている。

上記2人以外の『ふたり』シリーズのイメージカラーは以下の通り。

ルミナス - ■ ピンク[注 29]
ブルーム - ■ 赤紫(■ 金色[注 30]) / ブライト - ■ 黄緑
イーグレット - ■ 乳白色(■ 銀色[注 30]) / ウィンディ - ■ 水色
その後のリサーチで「女の子が憧れたり好きな色はやっぱりピンクや黄色だった」との結果から女児が好むカラーリングが使われるようになり[17]、『5』以降の主人公はピンク色に固定され主人公以外は作品によって登場する色も多岐にわたる。また、変身前の私服の色も概ねプリキュアのイメージカラーに近い色が踏襲されており、さらに本放送が6月から9月までに放送される回は私服と制服がテレビシリーズのみ夏服になるなど放送される季節に合わせた描写も組み込まれている。ちなみに、制服は他の生徒と共通なのでリボンやネクタイ、トップス(カーディガン・ベストなど)でイメージカラーを表現している。

『5』以降のイメージカラー上位は以下の通り。同数の場合は『5』の覚醒順(赤→黄色→緑→青)に記載する。

■ ピンク:12名 - ドリーム以降の主人公専用カラー(スターで12人目。ノーカウントだがキュアペコリンも該当)
■ 青:11名 - アクア・ベリー・ビューティ・ジェラート・コスモ[注 31](■ 水色とも見なせるマリン・ダイヤモンド・プリンセス・マーメイド・アンジュ、媒体によっては■ 紫と扱われるビートも含む)
■ 黄色:10名 - レモネード・パイン・ミューズ・ピース・ロゼッタ・ハニー・トゥインクル・カスタード(■ オレンジ色とも見なせるエトワール・ソレイユも含む。ノーカウントだがキュアモフルンも該当)
■ 紫:7名 - ローズ・マジカル・マカロン・アムール(■ 薄紫色とも見なせるソード・フォーチュン、■ 青紫とも見なせるセレーネも含む)
■ 赤:6名 - パッション・エース・スカーレット・ショコラ・マシェリ(■ 朱色とも見なせるルージュも含む)
■ 緑:4名 - ミント(■ 黄緑とも見なせるマーチ、■ ミントグリーンとも見なせるフェリーチェ、■ 青緑とも見なせるミルキーも含む)
上記以外にも■ 黄金色(サンシャイン[注 32])、■ 銀色(ムーンライト[注 33])、□ 白(リズム・エコー[注 34])、■ 黒(黒ミューズ)、■ オレンジ色(サニー[注 35])、虹色(パルフェ[注 36])が採用されている。

主人公は一番最初に覚醒するのが通例だが例外もある。『ハートキャッチ』のブロッサム、『スイート』のメロディ(リズムとともに)、『ドキドキ』のハートは2番目[注 37]で、『ハピネス』のラブリーに至っては一番最後に覚醒している。ちなみに、主人公の次に早く覚醒する色の最多は青の5人(ベリー・マリン・ダイヤモンド・マーメイド・アンジュ)である。また異界者や妖精が覚醒する一番多い色は紫の4人(ローズ・ソード・マジカル・アムール)で、さらに追加メンバーで一番多い色は赤の4人(パッション・エース・スカーレット・マシェリ)である。

「主人公などの設定および性格」で述べたようにピンク色は主人公と固定されているためリーダーと確立されているが、主人公以外の人物は覚醒する人物の性格が反映されているので、同色のプリキュアでも作品によって戦闘スタイルが異なっている[注 38]。

劇中のアクションや行動
プリキュアは敵に遭遇するとその時点で覚醒している人物が変身し個人の名乗りを行い、全員が覚醒している場合はチームの名乗りも行う。話によっては、変身後すぐ戦闘に入るなどして省略される場合もある。いずれもその間に敵が奇襲することはない[注 39]。名乗りのセリフや立ち位置は人数により変わるので詳細は各作品の「プリキュアの設定」の節を参照。諸事情により欠員が出る事が初期には多いが、ストーリー後半になると敵もパワーアップし少人数で撃破することが困難となってくるため、メンバー全員の合体技によって止めを刺すことがパターン化するようになる。その際必要に応じて強化形態に変身したり、強化武器を用いたりすることもある。

プリキュア側が敵の作戦の前に戦闘不能に陥ることもあるが、大抵の場合仲間による救出や自力で窮地を脱し、形勢逆転するケースがほとんどである。しかし、話によっては為す術もなく、プリキュア側が撤退を余儀なくされる場合もある。

プリキュアに変身後は攻撃力・跳躍力・瞬発力などが飛躍的に上がり、主人公が初変身した時はその能力が使いこなせず戸惑う描写がなされている。しかし、すぐに適応した主人公も一部存在する[注 40]。そして、戦闘の描写においては素手で敵や怪物に立ち向かうアクションシーンを展開する手法がとられており[17][注 41]、敵を倒す(浄化する)[注 7]時は主に必殺技を使う。必殺技の発動には女児が好むようなアクセサリーやアイテムが使われ、この点については関連玩具の販促とも深く関わっている。必殺技を行使する際『ふたり』シリーズでは必ず2人が揃わないと行使することができなかったが、『5』以降は各々で行使するようになり[18]、さらに全員で協力して行使する必殺技も設定される。幹部や黒幕の場合は対峙時点で集結した全員協力の必殺技で撃破することがほとんどであるが、後者の場合は主人公プリキュアが他のメンバーやアイテムから力をもらってパワーアップし、1人で撃破するという例外もある[注 42]。

話によっては戦闘中にプリキュアから元の姿へ戻ることがあり「変身者自ら解く」[注 43]「敵の攻撃により強制的に解かれる」[注 44]の2パターンある。その姿は「変身直前の状態」「光の衣を纏った状態」に分かれそのほとんどが前者であり、後者は『ハピネス』に多い[注 45]。

プリキュアは敵幹部と対峙し退却させるのが任務であるが、助けるケース(いわゆる「敵に塩を送る」)もあり、その手法は三者三様である。

敵の策略により変身者が妖精と入れ替わる場合もあるが、変身できるのは人間側か妖精側かについては作品によって異なる。また、アイテムの力で変身者が人間以外の容姿に変わる事例もあって、ネコへと変身していたケースもある。さらに変身者の情緒不安定により人間態ではないプリキュアへ変身する事例もあり『映画アラモード』のシエル(パルフェの容姿がキラリンになった「キュアキラリン」)が該当する。

上記はいずれも戦闘が行われた際の事項であるが、作品によっては戦闘が一切行われない話も存在する[注 46]。

プリキュアのアイテム
変身アイテムには主に携帯電話・スマートフォンなどの通信機器、香水・コンパクトなどの化粧品、ペンダントなどの装身具がモチーフとなっている場合が多い。モチーフが通信機器の場合、仲間同士での連絡が可能である[注 47]。中にはこれで必殺技を行使できるのもあり[注 48]、それ以外にも特殊な機能が備わっているものもある[注 49]。

変身アイテムの入手方法は、妖精や精霊が変化するパターン、妖精から与えられるパターン、変身者の強い想いが具現化して誕生するパターン、自己入手・自己産出・自己由来の産出アイテムによるパターンの4パターンが存在する。

これらの変身アイテムは変身後キャリーへ収納され腰に装着されるのが基本である。例外として、『GoGo!』のローズが使うミルキィパレット[注 50]のようにそれが当てはまらない例もある。キャリーが外れてしまうと変身が強制解除してしまう描写があった。プリキュアが石化された場合は変身アイテムも石化しているが変身は解除されない描写があった。

初期メンバーと追加メンバーではアイテムに違いがあり、また追加人数によっても違いがある。

追加メンバーが1人の場合は以下の2パターンある。

変身アイテムが共通で武器が違う
『フレッシュ』の初期メンバーはキュアスティックでパッションはパッションハープ(変身は全員リンクルン)、『Go!プリンセス』の初期メンバーはクリスタルプリンセスロッドでスカーレットはスカーレットバイオリン(同プリンセスパフューム)、『アラモード』の初期メンバーはキャンディロッドでパルフェはレインボーリボン(同スイーツパクト)、『スター☆トゥインクル』の初期メンバーはトゥインクルステッキでコスモはレインボーパフューム(同スターカラーペンダント)。
変身アイテム・武器ともに違う
『ドキドキ』の初期メンバーはラブリーコミューン・ラブハートアローでエースはラブアイズパレット・ラブキッスルージュ、『魔法つかい』の初期メンバーはモフルン・リンクルステッキでフェリーチェはリンクルスマホン・フラワーエコーワント。
追加メンバーが2人の場合は以下の3パターンある。

1人時と同じく「変身アイテムが共通で武器が違う」
『スイート』の初期メンバーはベルティエ、ビートはラブギターロッド、ミューズはキュアモジューレ(変身は全員キュアモジューレ)、『HUGっと』の初期メンバーはメロディソードで追加メンバーはツインラブギター(変身は全員プリハート)。
全メンバーであれば武器は初期メンバーは共通で追加メンバーは違い、変身アイテムが1人だけ違う
『ハピネス』の初期メンバーはラブプリブレス、ハニーはトリプルダンスハニーバトン、フォーチュンはフォーチュンタンバリン(変身はラブリー・プリンセス・ハニーの3人はプリチェンミラーでフォーチュンのみフォーチュンピアノ。ただし、フォーチュンも単独行動時は姉・テンダーのプリチェンミラーで変身し、ラブプリブレスを武器としていた)。
全メンバーであれば変身アイテムは初期メンバーは共通で追加メンバーは違い、武器が1人だけ違う
『ハートキャッチ』の初期メンバーはココロパフューム、サンシャインはシャイニーパフューム、ムーンライトはココロポット(武器はブロッサム・マリン・ムーンライトの3人はフラワータクトでサンシャインのみシャイニータンバリン。ただし、ムーンライトはつぼみたちの夢の中ではココロパフュームで変身していた)。
以上に挙げた5パターンとなり「武器が共通で変身アイテムが違う」というのはない。ちなみに、全員同じ変身アイテムでも入手方法が異なる場合がある[注 51]。特殊な例として『アラモード』で登場する強化武器のキラキラルクリーマーは全員所持しており、即ち「変身アイテム・武器ともに共通」となっている。武器について、初期メンバーは前述したように変身アイテムでも必殺技を行使できることもあり物語がある程度(第10話前後)進んでから入手するのが大半であるが、覚醒と同時に入手する場合も僅かながらある[注 52]。追加メンバーは初登場時に入手する。また追加メンバーは初期メンバーより多少強めに設定されている場合もある[注 53]。

一方、必殺技で用いられる武器は腕にはめる「ブレスレットタイプ」、ロッド・アーチェリー・ステッキなどの「手で持つタイプ」、楽器(タンバリン・バイオリン・ハープなど)をモチーフとした武器を「奏でて攻撃するタイプ」の3つに分かれているが、これが逆転しているアイテムもある[注 54]。初期メンバーは自ずと同じ武器になるため貸し借りが可能である(詳細は後述)。中には同じ外見の武器でも所有者によって名称が変わる場合がある[注 55]。ストーリーが進むと敵も強くなり既存の武器では太刀打ちできなくなるので強化武器(個人用・全体用)が登場することが多い。全体の強化武器は前述した3つのタイプに該当しないのがほとんどであり『フレッシュ』のクローバーボックス(モチーフはオルゴール)や『スイート』のヒーリングチェスト(同宝石箱)といった置物、『Go!プリンセス』のプリンセスパレス(同ホープキングダム城のミニチュア)といった建物、『魔法つかい』のレインボーキャリッジ(同馬車)といった乗り物と三者三様である。

ちなみに、前述のアイテム以外にタブレット(『ドキドキ』のマジカルラブリーパッドや『Go!プリンセス』のプリンセスレッスンパッドなど)もあり主に情報収集や新たな必殺技の行使、妖精のお世話などで用いられている。

特定のプリキュア専用のアイテムは決められた使用者しか使うことができない[注 56]。またメンバーが同じアイテムを所持している場合は貸し借りが可能であり、二刀流で攻撃するケースもあるが、ドレスアップキーまでは借りていないので自身のキーを用いて攻撃していた。

作中における認知度と正体の秘匿
劇中におけるプリキュアの認知度として『ふたり』シリーズでは戦闘が人目が無い場所もしくは一般人が気絶した中で行われており、戦闘後は被害が修復されるためそれほど認知されていなかったが、『5』シリーズや『Go!プリンセス』では主人公が通う学校の生徒などごく一部の人物に知られるようになった。また『フレッシュ』『ドキドキ』では戦闘が報道されるなどで認知度が高くなり、さらに『ハピネス』では世界中にプリキュアチームが存在するまでになる。『スイート』『スマイル』は『ふたり』シリーズの設定が踏襲されているが、『ハートキャッチ』『アラモード』『HUGっと』は舞台となる街に住む人達には認知され、『魔法つかい』『スター☆トゥインクル』は「人間界(地球)での認知度は皆無だが異世界ではある」という設定である。

プリキュアは前述の通り「敵を倒せる唯一の存在」であるため敵組織から見れば野望を妨げる邪魔者である。それゆえ変身者は敵から常に狙われるようになる。よって変身者が「プリキュアに覚醒した」と公表するのは聞いた人物にも危害が及ぶおそれがあるため妖精から他言せぬよう注意されるのが大半である。なお、『スター☆トゥインクル』では「宇宙星空連合」という宇宙を統治する組織が定めた法律や地球における宇宙人を敵視する政府関係者の存在を理由に、プリキュアの正体よりも変身者(ララ、ユニ)が宇宙人であることを秘匿することに重点を置くという、特殊な形態がとられている。

いずれにせよ正体の秘匿に努力しているため一般人には正体を知られずに物語が終わる作品が大半であるが、親友には喋ったり目の前で変身して教えてしまうことがほとんどで、中には変身もしくは元に戻る姿を見られてしまった人物もいる。ちなみにいずれの場合も妖精から変身を促されるのがほぼお決まりとなっており、その後全員プリキュアへ覚醒している。作品によっては家族や一般人にも正体を明かしたりバレたりするケースもある。正体を知った人物たちは全員他言することはせずプリキュアのサポート役として『ハピネスチャージ』の相楽誠司、『Go!プリンセス』の七瀬ゆいは一緒に行動し、『フレッシュ』のミユキ、および『魔法使い』の校長とリアンは間接的に助言している。また、『HUGっと』でアンリにその言動などからプリキュアの正体がはなたちであると見抜かれたという事例もある。一方で「敵に正体を知られてはならない」という掟や暗黙の了解は存在せず、全作品通してほとんどの敵幹部はプリキュアの変身前の姿を認知している。中には主人公とゆかりのある人物や妖精がプリキュアなどの覚醒および人間へ変身可能な事実を秘匿していたケースもある。

プリキュアと対峙する敵組織の目的
プリキュアが戦う敵組織は黒幕、幹部[注 57]、怪物(作品により戦闘員も)により構成されている。前述したが物語開始時点で妖精の世界を支配・拠点としており、さらに「幹部や怪物が人間界で行う暴動が黒幕の復活・野望達成につながる」という目的から人間界へも侵攻を始める。敵組織の人間界における活動の目的は「プリキュアが持つ特殊なアイテムや情報を手に入れること」「人間が持つ負の感情を増幅させること」であることが多い。

組織名とそれを統べる首領、怪物名は負を連想させる名称になっていることが多い(例:『HUGっと』ではそれぞれ「クライアス(暗い明日)社」「ジョージ・クライ(常時、暗い)」「オシマイダー(お終いだ)」)。またアジトは見るからにおぞましい空間や建物(占拠地の流用も含む)が大半を占めるが、中には高層ビル[注 58]や屋敷[注 59]など一般的な建物も存在する。手下の幹部は黒幕や上層部の命令に従い働くが、中には命令そっちのけで戦闘を楽しむ好戦家の幹部[注 60]や命令にない行動をとる自己中心性(自己中)の幹部[注 61]もいる。物語が進むにつれ幹部の淘汰や追加、新たな怪物が登場するが、まれに倒された幹部が再登場することもある[注 62]。黒幕は物語開始時点で存在が明確になっているものがいる一方、過去に伝説の戦士と戦い封印されたものもいるが、これらも最終的に物語の進行と共に復活を遂げることとなる。黒幕の正体は作品によって様々であるが、具体的には生まれつき独立した生命体であるか否かに分けられる。

黒幕は最後まで不変が基本であるが何らかの理由で代わる場合があり、以下の4パターンに分けられる。

『Splash Star』の「黒幕が虚像」
『ドキドキ』『ハピネス』の「黒幕を操る真の黒幕」
『魔法つかい』の「新たな黒幕が現れる」
『アラモード』の「黒幕が幹部に下克上される」
ちなみに『ハピネス』『魔法つかい』は交代と同時にアジトも変更されている[注 63]。

黒幕は諸悪の根源であるため倒されるのがほとんどであるが、下記の黒幕は特殊な結末を迎えている。

デスパライア - 改心したが自らの消滅をプリキュアに委ねた。
ノイズ - なれの果ての姿をプリキュアが受諾。
レッド、ジョージ - 自身の改心で戦闘終結。
ドクロクシー - 残滓(ざんし)での再登場からミラクルたちと対峙して改心(倒されていない)。
ノワール - 人間として転生(作中では明示されていない)。
エリシオ - 何かを悟って失踪。
黒幕が倒されるとその時点で全ての戦いに決着がつき平和が戻るのが基本パターンだが『無印』シリーズの「倒されたあと新たな敵勢力の一員という仮の姿をもって黒幕自らが復活の機会を窺う」[注 64]や『Go!プリンセス』の「黒幕が倒される寸前に自らのパワーを幹部に託すことで、パワーアップした幹部が最後の敵になる」[注 65]、『魔法つかい』の「物語後半で新たな黒幕が襲来する」という変則パターンを取ることもある。また『魔法つかい』は2つの組織が登場するため「組織同士の交戦」も描かれている。

幹部は負けが続き黒幕から見切りをつけられるなどで追い込まれると、強大な怪物に変貌し対峙することが多い。黒幕と幹部が一緒に追い込まれると黒幕が幹部を吸収したり、もしくは幹部自ら黒幕に身を捧げる場合もある。プリキュアに倒された幹部は「殉職する」「改心もしくは洗脳が解かれ生来の姿に戻る」「幹部時の容姿のまま改心する」の3つにわかれ、女性幹部は前述したように「プリキュアに覚醒する」も見受けられる。倒されなかった場合は「黒幕や同胞に粛正される」[注 66]「改心しないで撤退する」[注 67]の2つに分かれる。また、男女問わず「組織を離反してプリキュア側に加勢する幹部」[注 68]もまれにいる。敵の幹部が上記の理由により退場すると、大抵の場合新たな幹部が加入することがほとんどであるが、作品によってはそのままの場合もある[注 69]。

幹部たちの作戦は怪物を誕生させてプリキュアと戦わせることが主であるが、怪物を生み出す方法はエネルギーなどを融合させたり、人間の心を利用したり、出撃者の魔力によって魔法界または地球上の2種類の物(生物・無機物問わず)を合成させたりと様々である。

怪物にされるのはメンバーの親友・親族・知人、その回のゲストキャラが大半がほとんどは1回のみであるが、複数回被害に遭う人物もいる。また、プリキュア覚醒者も例外ではなく『ハートキャッチ』のえりかがマリン覚醒前まで、いつきがサンシャイン覚醒前でデザトリアンにされ、また『HUGっと!』のほまれがエトワール覚醒時点でオシマイダーにされていた。また登場した怪物は回が進むに連れて、出撃方法は同じながら強化されたり、出撃者によって全く異なる怪物が登場する事もある。

敵は基本的に神出鬼没であり、プリキュアたちの行く先々に現れる。しかし、場合によっては組織の任務ではなく、私用(探し物など)や憂さ晴らし、バカンス等を目的として出没することもある[注 70]。一方、極めて稀な例だが、これとは逆にプリキュア側が喧嘩などの理由により、戦闘の意欲が皆無である状態で襲撃を仕掛けてしまうこともあり、この場合機嫌の悪いメンバーから速攻で返り討ちに合うこともある[注 71]。

敵組織壊滅後のプリキュア
プリキュアは前述したが敵組織を壊滅させ世界を平和に戻すのが任務であり、それを完遂するとエピローグで「変身能力が喪失」と「そのまま保持」の2つに分かれる。具体的に言うと前者は「祖国へ帰郷する妖精・関係者に変身アイテムを返却するため」、後者は「妖精・関係者が一旦は帰郷するが人間界へ戻ってくるため」あるいは「人間界で終始するため」、概ね以上の理由が挙げられる。また、異世界のメンバーも「祖国へ帰郷」[注 72]と「人間界に滞在」の2つに分かれる。『魔法つかい』は特殊で「異世界メンバーの帰郷と共に変身アイテムを担った妖精の能力が喪失」となる[注 73]。

ただし、クロスオーバー映画の『映画 プリキュアオールスターズ』では祖国へ帰郷した妖精・関係者も人間界へ集うため喪失者もプリキュアへの変身が可能となり、同時に異世界のメンバーも集うため欠員が出るということはない。ただ、『NewStage』シリーズ並びにクロスオーバー映画オリジナルのキュアエコーは特殊で「初変身では妖精はいなかったが再変身では妖精がつく」という設定である。また『奇跡の魔法!』の翌年に上映された『ドリームスターズ!』も従前シリーズの設定が踏襲されている。

後日談や将来については最終回で描かれる場合と描かれない場合があり、『ハピネス』までは描かれる場合があっても直近(1学年進級後)の内容が大半で、成長し大人になった姿は描かれないのが通例だった[注 74]。これはいくつかのクロスオーバー映画[注 75]や番組終了後に発行された小説[注 76]においても同様である。例外で成長し大人になったプリキュア[注 77]が描かれるようになったシリーズもある。また『魔法つかい』では魔法をテーマとしているため大人になった元プリキュアが魔法で中学生へ戻り[注 78]、さらにプリキュアへ再覚醒・再変身する描写もなされている。

次回作および過去作品プリキュアの出演
『ハピネス』の最終回より、エンディング後に新旧主人公プリキュア同士のバトンタッチ映像(この場合ラブリーと『Go!プリンセス』のフローラ)が流れるようになり、次作の主人公が番組開始に先駆ける形で登場している。『魔法つかい』からは最終回本編内にも、変身前の姿も合わせて登場している(「作品一覧」「その他」の節に詳細あり)。『HUGっと』第21話および22話では、初代プリキュアである『無印』のブラックとホワイトがはぐたんの不思議な力により召喚される形で登場しており、放送開始以来初めて過去作品のプリキュアがテレビシリーズに登場することとなった[注 79]。この他にも、同第36話及び37話には歴代プリキュアが勢揃いしており、劇場版オールスターシリーズさながらの活躍を見せた[注 80]。

映画のコンセプト
本シリーズの映画は大きく分けて2種類ある。一つはその年に放送している作品の人物たちのみ[注 81]が登場する「レギュラー映画」、もう一つは複数の作品の人物たちが登場する「クロスオーバー映画」である。

レギュラー映画はいわゆるテレビシリーズの劇場版である。第1作目は2005年4月上映の『映画Max Heart』である。また12月に『映画Max Heart2』が上映され、レギュラー映画で唯一年2本上映されている。『Splash Star』以降は年1本となり12月に、『5』シリーズは11月に、『フレッシュ』以降は10月に上映されている。なお、『HUGっと』は10月に公開された映画が『無印』を中心としたクロスオーバー映画[注 82]となるため、2018年6月時点でレギュラー映画の上映予定は無い。

内容は「テレビシリーズとは無関係のパラレルワールドが舞台」「テレビシリーズのスピンオフ」の2つに分かれ前者は『映画フレッシュ』『映画ハピネス』など、後者は『映画スイート』『映画魔法つかい』などが該当する。そのため舞台がパラレルワールドの場合、プリキュアが出会うキーパーソン(ゲストキャラクター)も映画オリジナルとなっている。『映画5』からは特定の場面で鑑賞者が応援するとプリキュアがパワーアップする「鑑賞者参加型システム」を導入しており、これ以降の映画にも踏襲されている。また映画限定の強化形態(例:『映画フレッシュ』では「キュアエンジェル」)に変身するのも特徴であり、上映後テレビシリーズに登場する場合もある。

クロスオーバー映画は『ふたり』シリーズや『5』シリーズ、『フレッシュ』などのプリキュアたちや妖精たちが集い共演する映画である[注 83]。2009年3月上映の第1作目『DX』から全作品が3月に上映されている。『DX』『NewStage』はそれぞれ三部作となっており、『ドリームスターズ!』以降は直近作品のプリキュアたちに絞った共演が特徴である(詳細は下記参照)。作品では、現役プリキュアは先輩プリキュアの存在を知らず、戦いを通じてプリキュアの存在を知る様になる一方、オールスターズ作品までは妖精たちは既に全員が知り合いになっている[注 84]内容になっているが、それによって先述の『フレッシュ』などの様にテレビシリーズとは矛盾する事がある[注 85]。また作品内では、「家族」・「クラスメイトや先生」・「町の人たち」・「プリキュア関連者」[注 86]・「映画キャラ」といったサブキャラクターや、かつてのテレビシリーズでの敵キャラクター[注 87]が、観客や通行人といったモブで登場する。

内容はシーズンを重ねている経緯から以下の3パターンある。

『DX』シリーズ
原則として、上映時点でテレビシリーズにおいてプリキュアに覚醒済みの人物たちが登場するが、現行作品のプリキュアの中には作中の展開に応じて未登場、もしくは変身前のみ登場といったケースも見られる。全員で共闘して敵に立ち向かう話がコンセプトとなっている(以下の作品も同じ)。その敵のラスボスはプリキュア全員でなければ倒せない強大な敵であり、また配下として、『DX』ではテレビシリーズに登場した怪物、『DX2』では同じくテレビシリーズの敵組織構成員、『DX3』では映画敵キャラとテレビシリーズの怪物を再生させて配下にしている。
『NewStage』シリーズ・『春のカーニバル』『奇跡の魔法!』
基本的な部分は『DX』シリーズを踏襲しつつ、現行作品のプリキュアたちをメインに据えた作りとなっている。またプリキュアや妖精が全員話すのは構成上難しいとされたため、一部のプリキュア・妖精はセリフがなく登場だけにとどまっている。さらに毎回ではないが、映画オリジナルプリキュアであるキュアエコー(変身者は坂上あゆみ)が登場するのも特徴である。ちなみに『NewStage』と『奇跡の魔法!』では直近4作品のプリキュア達が中心となっていた[注 88]。一方の敵キャラは『春のカーニバル』に登場したオドレン・ウタエンの「表面上は司会者で実は盗賊」を除き、心の歪んだ者(坂上あゆみ・グレル・ユメタ・ソルシエール)を利用して暴れるというキャラである。
『ドリームスターズ!』以降
直近3作品のプリキュア達(例:『ドリームスターズ!』では『Go!プリンセス』『魔法つかい』『アラモード』の12人)が登場する構成となっている。
映画では基本的に「テレビシリーズに登場しない新たな異世界を舞台に物語のキーパーソンと出会い、その後この世界を支配する悪に立ち向かい平和を取り戻す」というのがコンセプトとなっているが、舞台についてはテレビシリーズに登場する異世界[注 89]がそのまま用いられる場合や、「物語の舞台」の項でも述べたように、実在する都市[注 90]を舞台にする場合もある。敵キャラクターもテレビシリーズの敵組織に関わりのある人物が登場する場合と全く関わりの無い新たな敵が登場する場合に分かれ、テレビシリーズの敵キャラクターは概ね怪物が登場するのみである。また、「テレビシリーズの組織に所属、もしくは所属していた」という人物の例もいる[注 91]。さらに映画登場のゲストキャラクターは原則としてテレビシリーズには登場しないが、まれに公開前に登場[注 92]したり、公開後に登場[注 93]するケースがある。

「作品一覧」の節にも記述があるのでそちらも参照。

視聴者に対するシーン等
本シリーズはメインターゲットが女児であることを考慮して、様々な決まりごとを設けている。

プリキュアはターゲット層の憧れとして「身近なもの」でなくてはならないとしており、プリキュアに変身する者は至って普通の少女たちである。一部の例外を除き、ほとんどは女子中学生が変身する。鷲尾プロデューサーが担当しているシリーズにおいてはこの決まり事は徹底されており、異世界にルーツを持つ少女が戦士に変身する「シャイニールミナス」や、マスコットキャラクターの妖精が人間形態の戦士に変身する「ミルキィローズ」は、プリキュアと同系統のコスチュームを纏っており、オールスターズシリーズではメンバーとしてカウントこそされているが、作中ではプリキュアとはされておらず「キュア」を冠する名称を持たない[6][注 94]。プロデューサーが梅澤に交代してからはこの傾向にも変化がみられるようになり、例外的な要素を持つ人物がプリキュアになる事例も採用された。これは梅澤がプリキュアでやろうとしていることを反映するためには効果的だと考えたからである[19]。

プリキュアたちに対する敵からの攻撃は時折過激なものこそあるものの、決して顔だけは狙わないようになっており当たりそうになっても必ず腕で防いでいる。ダメージ表現については、壁に叩きつけられるなどで痛みを演出しているという[注 95]。激しく動くアクションシーンでも、パニエやスパッツなどで下着が見えないよう配慮されている[20]。

『映画 ふたりはプリキュア Max Heart 2 雪空のともだち』では敵に操られたプリキュア同士の対決構図を作ったが、その展開に一部の女児層が泣き出すなどクレームもいくつか起こったという。そのことから「男の子ものではよくある手法だが、小さな女の子には嫌がられてしまう」との教訓を得て、その後は味方であるプリキュア同士による対決をできるだけ行わないようにした[21]。こちらもいくつかの例外はあるものの、「最初は敵側の存在として登場し、のちに味方になる」というパターンが中心である。

『ハピネス』までは「誰よりも、小さな女の子に楽しんでもらう」という考えから、海やプールに行く話においても水着姿の絵をほとんど用いなかった[注 96] 。唯一、『フレッシュ』の第2話で水着姿やシャワーシーンが描かれたことはあるものの、保護者からは不評だったという[22]。 しかし柴田プロデューサー期以降の作品では視聴者への配慮のあり方を再度見直すことが志向されており[23]、その一例として『Go!プリンセス』の海を舞台にした第28話では、キュアマーメイドという海のプリキュアがいることと過去の演出表現を踏まえた上で、素顔のプリキュア4名と協力者の七瀬ゆいの水着姿が描かれ[24]、以降の作品でもこれが踏襲されるようになった。

また、鷲尾がプロデュースしていたシリーズでは、子供への影響を考えて食べ物における好き嫌いを極力作らないようにしているという。また『ハートキャッチ』ではシプレかコフレがこころの種を生み出す際のシーンは当初は「黄色い液体状の物質が変化する」描写であったが、視聴者からの苦情などから、「白い光をまとって出てくる」という描写に変更された。

「幸せや悪とは何か?というようなテーマを盛り込み、何か感じてもらえるようにしている」と梅澤が語るように、親子で楽しめる作品を目指しており、こうしたテーマ性が、大人の鑑賞に耐える内容につながり、親や大人の視聴者が熱心なファンになることもある[17]。こうした大人からの人気があるものの、大人向けのプリキュアを作ることに関しては否定的で、梅澤は大人層からの人気をありがたいとしながらも、これまでと違う視聴者に向けたものを作った場合「子供がこれ(プリキュア)は自分達のものじゃないと気づいてしまう」という危惧が生まれることをあげている[19]。

担当声優
プリキュア役を担当する声優はオーディションで決められていることが度々明かされている[22][25][26][27][28]。基本的に声優のキャリアや知名度より演じるキャラクターに合っているかという観点を重視して選ぶため[29]、わずかなキャリアでもオーディション次第で決まることがあり[30]、中には本シリーズが初主演(『Splash Star』咲役の樹元オリエや『フレッシュ』ラブ役の沖佳苗、『HUGっと』はな役の引坂理絵[31]など)や初レギュラー(『ハピネス』ゆうこ役の北川里奈など)という声優もいる。また、オーディションは声優以外の職業の人物も参加しており、そうした者が選ばれることもある[29]。

声優以外の職業および該当者は以下の通り。

女優
美山加恋(『アラモード』いちか役)。
福原遥(同上ひまり役)。
両者とも子役出身。
アイドル
田野アサミ(『スマイル』あかね役)。BOYSTYLEのメンバーとして活動後、声優に転身。
成瀬瑛美(『スター☆トゥインクル』ひかる役)。でんぱ組.incのメンバー。
プリキュアシリーズの主題歌経験者
宮本佳那子(『ドキドキ』真琴役)。『5』シリーズ、『アラモード』のエンディングおよび『HUGっと』のオープニング担当。
また、『5』では本人役でゲスト出演もしている。
宝塚歌劇団経験者
森なな子(『アラモード』あきら役)。同歌劇団で男役を演じており、退団後しばらくして声優に転身。
視聴者に対して詳細な情報を事前に伏せられる追加戦士は、オーディションの時点で「プリキュアになる」と参加者などには伝えられるということが複数証言されている[32][30][33]。また、オーディションでは複数のプリキュア役を受けられることや、オーディション当日に別のプリキュア役も受けることになり、そのままその役での起用に至るケースがある事も明かされている[34]。

ただし、プリキュア役以外は指名で決まることもあり、例えば『5』シリーズで妖精役を演じたココ役の草尾毅とナッツ役の入野自由は指名で決まったと証言しており、決定からすぐにおもちゃの初収録があったという[35]。また『Go!プリンセス』では東山奈央は当初プリキュア役のオーディションを受けていたがその後パフ役に選ばれた一方、ゆい役の佳村はるかやシャムール役の新谷真弓はオーディションを受けておらず、事務所を通じてレギュラー出演の連絡があったと語っている[36]。また、作品によっては主題歌を担当した歌手がその作品にゲストキャラとして出演することもある。

プリキュア役の声優は作品ごとに変更されており、一度プリキュア役を演じた声優が後年に別のプリキュア役を演じるケースは皆無であり、プリキュア役ではない別の役として後年に起用されるケースも2019年3月時点で宮本佳那子のみである。また過去の作品で主人公と関わりがある人物(妖精・家族・学校関係者など)やゲストキャラ、非公式プリキュア、映画でキーパーソンを演じた声優および主題歌を担当した歌手が後年の作品でプリキュア役に抜擢されることもある。またプリキュア役ではない他のレギュラーとして再度担当することもあり、中には子安武人や岡村明美のように3役以上携わっている声優もいる[注 97]。このため、クロスオーバー映画において異なる作品で担当した役が登場する際にはそれらを同時に担当する声優もいる[注 98]。また主要キャラクターを演じる声優が他のキャラクターを兼任した場合、放送時点ではノンクレジットであるが放送後に雑誌や本人のブログやTwitterなどで明かされる場合もある。

作品一覧
プリキュアシリーズは、テレビアニメを中心とした以下の作品群により構成されている。

テレビシリーズ
基本的に朝日放送テレビの制作により、テレビ朝日系列フルネット24局で、日曜 8:30 - 9:00(JST)に同時放送され、番組放送期間は2月第1週 - 翌年1月最終週の1年間となっている。また、『スター☆トゥインクル』ではシリーズとしては初めてTVerでの見逃し配信も行われる[38]。現在のネット局、ネット配信の状況については『朝日放送テレビ制作日曜朝8時30分枠のアニメ#現在のネット局』を参照。

なお、夏の甲子園期間中は制作局の朝日放送テレビが試合中継を優先して放送するため、後日(大会期間中で当日の中継にかぶらない本来の放送日時や大会終了後の本来の放送日時または平日午前)に臨時枠移動とし、朝日放送テレビを除くテレビ朝日系列フルネット23局では本来の放送日時に制作局からの裏送りによる先行ネットで放送している。

本放送終了後はTOKYO MXなどの独立局・地方局、アニマックス、BS11(アニメ+)、テレ朝チャンネル1、キッズステーションなどで放送されるほか、朝日放送テレビ運営のABC動画倶楽部やテレビ朝日運営のテレ朝動画、東映アニメーション運営の東映アニメオンデマンドおよびその提携サービス(U-NEXT、GYAO!、DMM.com、ひかりTV、dアニメストア、バンダイチャンネル等)、Amazonビデオ、Netflix、ニコニコ動画、テレビ朝日とサイバーエージェントによるAbemaTVなどでネット配信されている。

また、2016年まではYouTubeの「東映アニメーション公式YouTubeチャンネル」で、テーマ曲映像やテレビシリーズ・劇場版の予告編、『ハピネス』の「10周年メッセージ」などの動画が無料配信され、2017年からは新たに開設された「プリキュア公式YouTubeチャンネル」で配信されるようになった。2019年2月1日には「プリキュアの日」記念として『HUGっと』の見たいエピソードの投票を事前に行い、1位になったエピソードの1日限定配信を行っている[39]。マーベラスも2016年から公式YouTubeチャンネルにおいてCDの試聴動画やBD-BOX特典映像である座談会のダイジェスト映像の配信を行っている。2016年5月には東映アニメーション創立60周年を記念して開設された「東映アニメーション創立60周年公式YouTubeチャンネル」において、テレビシリーズ各作品の「第1話」が期間限定無料配信されており、チャンネル開設時には『ハートキャッチ』までの歴代作品を公開し、それ以降の作品も順次追加されている。また、2018年7月26日をもってチャンネルの名称を「東映アニメーションミュージアム公式YouTubeチャンネル」に変更するとともに、15周年記念として無印全話を5回に分けて期間限定配信している。ニコニコ生放送でも2017年3月に『ドリームスターズ』公開記念として、3日間にわたって無印の全話一挙配信を実施している。

この他、韓国や台湾、香港を中心に、東南アジア、中東、ヨーロッパなど海外30カ国以上で外国語吹き替え版も放送・配信されている。2018年時点で韓国では『Go!プリンセス』までと日本国外では最も多く放送されており、イラン・パレスチナ・シリアは『スマイル』まで、台湾・香港・イタリアでは『ドキドキ!』まで放送されている[注 99]ほか、台湾では『アラモード』の東森幼幼台による公式YouTube配信も行われている。また、『スマイル』からは欧米向けローカライズ版『Glitter Force』が制作・配信されている[注 100]。なお、日本国外での放送・配信は作品によって差異があるため、詳細は各作品の項目を参照

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